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すず・OF・フューチャー【18】



       すず・OF・フューチャー

若かりし頃のクレス「やあ!みんな久しぶりだね。」
若かりし頃のミント「本当に、前は・・・えっと、第六章と七章に出てましたから。」
若かりし頃のクレス「え?僕達が出たのって第六章だけじゃなか・・・」
若かりし頃?のアーチェ「じゃ~~~ん♪♪第七章のあらすじの説明をした超美少女天才魔術師アーチェちゃんで~っす♪」
若かりし頃のチェスター「それは自称だろ・・・しかも、もう少女って年でもないしな。」
若かりし頃のクレス「あ・・・・チェスターにアーチェ・・・・・・いたんだ・・・。」
若かりし頃?のアーチェ「いたんだって・・・・それはちょおぅっっっっとぅ、酷いんじゃないの?」
若かりし頃のチェスター「どうせミントと二人っきりになれなかったから悔しいんだろ。」
若かりし頃のクレス「(ギクッ)・・・・そ、そんなこと・・ない・・・さ・・・・」
若かりし頃のチェスター、同?のアーチェ「あ~あ~、熱い!熱い!」
若かりし頃のミント「(顔を赤くしながら)アーチェさん!チェスターさん!」
若かりし頃のチェスター「だいたい家でもイチャつく時は窓閉めてくれよな・・・向かい側だから丸聞こえなんだよ。」
若かりし頃のクレス、同ミント「えっ!!??」
若かりし頃?のアーチェ「そうそう、夏は特に窓開けるからねえ・・・数分で二人の世界に入るんだから、見てるこっちが恥ずかしくなるよ~。」
若かりし頃のチェスター「(クレスの声色で)ミント・・・僕はずっと君だけを見続けていたい・・・。」
若かりし頃?のアーチェ「(ミントの声色で)クレスさん・・・私もずっとあなたの胸にいたい・・・。」
若かりし頃のクレス「な・・・・・あ・・あ・・・・(開いた口が塞がらない状況)」
若かりし頃のチェスター、同?のアーチェ「まったく・・・恥ずかしい。」
若かりし頃のミント「キュー・・・・(バタっ!)」
若かりし頃のクレス「ミント?・・・・・ミント!ミント!!」
作者「ミントさんが恥ずかしすぎて気絶したのでこれで終わります。・・・あ・・十八章のサブタイトルにあるゼロは片仮名じゃなくて平仮名でした・・・すみません」

      第十八章 ぜろ・NO・タタカイ

バルーセルを三角形に囲み先頭体勢を整えたゼロ、ベル、エミリオは攻撃するタイミングを狙っていた。
少しでもバルーセルが隙を見せれば、三人で同時攻撃をしようと思っていた・・・だがそれを考えていたのは二人だけだった!
なんとゼロがいきなりバルーセルに向かって攻撃を繰り出した!それに気付いたベルとエミリオも、ワンテンポ遅れて攻撃を開始した!
だがゼロ振り下ろした剣、フランヴェルジュとヴォーパルソードはバリアクリスタル(以後BC)によって、受け止められた。
しかし、そのまま弾かれると思われたその攻撃は、はあっ!という掛け声と共に力任せに弾き返した!
これにはバルーセルどころか、エミリオとベルをも驚愕させた。
そしてそこに開いた穴から攻撃を繰り出した!
ゼロ「・・・双狼氷炎撃。」
ゼロは、フランヴェルジュから炎の狼を、ヴォーパルソードから氷の狼を闘気で作り出し、バルーセルに飛ばした!
すぐに二つのBCがバルーセルの正面に集まったが、はるか後方に吹き飛ばされ、残りの二つはベルとエミリオが抑えている!
ゼロ「獅子戦吼・・・襲爪閃空破。」
ゼロは、獅子の闘気を飛ばした後、上空から雷を落とし、さらに衝撃波で追い打ちをかけた!
バルーセルは守るべき盾を失い、始めて自ら攻撃を避けた・・・そして衝撃波はバルーセルの後ろにいたエミリオに向かって行った!
エミリオ「なにっ!?くっ!どこに向かって攻撃している!!」
エミリオは後方に飛んで衝撃波を避けたが、BCの体当たりで弾き飛ばされた!
エミリオ「ぐっ!・・・・・はああっ!!」
エミリオは、弾き飛ばされた反動で体を回転させ壁に着地し、さらに跳ね返る力を利用して跳び、BCをシャルティエで薙ぎ倒した!
さらに、エミリオはバルーセルの方に走り、シャルティエで横薙ぎに斬ろうとしたが、体を回転させてベルと戦っているBCを、後方から攻撃して破壊した!
戦う相手がいなくなったベルは、バルーセルに攻撃を仕掛けた!
ゼロ「・・・紅蓮剣。」
ゼロは飛び上がり、右手に持っていたフランヴェルジュを投げた!
投げられたフランヴェルジュは、摩擦で大気中の塵を燃やし、炎の剣フランヴェルジュの炎がさらに強くなった!
バルーセルは残り三つとなったBCの中の唯一赤いBCで防ごうとしたが、防げず、また回避した・・・そしてその後ろには攻撃を仕掛けたベルが!
ベル「ゼロさんっ!?ああっ!!」
ベルは紅蓮剣を回避しようと真横に跳んだが、着弾した時に起きた小さい爆発に巻き込まれた!
バルーセル(・・・・・・・・・なぜだ・・・いつもの彼なら味方は巻き込まないはず・・・・!!・・・そうですか・・・そうだったんですか。)
バルーセルは、味方を平気で巻き込んでいるゼロの行動についてある事に気付いた。
バルーセル「・・・フォルス君・・いや、ゼロ君・・・あなたの攻撃は当たっていませんよ・・・このままではいつまで経っても仇は・・・」
バルーセルは、投げたフランヴェルジュを地面から引き抜いているゼロに向かって話し掛けた。
ゼロ「黙っていろ・・・貴様は塵一つも遺言一句も残させん・・・貴様は俺が殺す・・・紅蓮焼炎斬。」
ゼロは、先程と同様に飛び上がりフランヴェルジュを投げた・・・だが、先程より長い時間溜めて投げた!
その結果、空気中の摩擦量が増加し、さらに素早くなった剣の振りで、摩擦による熱量が増加しさらに強力な炎となった!
そしてバルーセルは、自分に向かって飛んでくる剣を回避した・・・紅蓮焼炎斬の先には悪夢にうなされているみんなが!
ベル「あっ!!」
エミリオ「ちぃっ!!」
ベルとエミリオは、さらに勢いを増して燃え盛るフランヴェルジュを、お互いの武器をぶつけて、弾き返そうとする!
だが、炎は二人の手に容赦なく武器である熱をぶつけてくる!二人の手はあっという間に火傷で真っ赤になった!
ベル・エミリオ「・・・はあっ!」
掛け声とともに、フランヴェルジュを弾き飛ばし、地面に突き刺さった・・・二人の手の火傷は、一般的には危険な位酷かった。
エミリオ「くっ!・・・・・ルーティ・・・少し借りるぞ・・・・」
エミリオは、ルーティが持っていた剣、アトワイトを持って精神力を集中させた。
エミリオ「手を出せ・・・・ヒール!」
エミリオは、まずベルの火傷を治し、続いて自分の火傷も治した。
スタンやルーティ、エミリオが使う晶術は、意思を持つ剣であるソーディアンの力を借りて使っている。
そして、ソーディアンによって使える晶術は異なり、強さも違う・・・そこでエミリオは、回復の晶術が使えるアトワイトを持ったわけだ。
エミリオ「あいつ・・・仲間が見えていないのか?・・・・それに明らかにさっきとは感じが違う・・・。」
ベル「・・・・・ゼロさん・・・・。」
バルーセル(やはりそうですか・・・・いまの彼は・・・・私を倒す為だけに動いている・・・その為に周りを見失っている・・・。)
バルーセルの予想は当たっていた・・・・そう、これを見ている方は気付いたと思うが、ゼロはキレた・・・・
今のゼロは、両親であるイグミスとミレアでも、双子の妹であるルミナでも止められない・・・今のゼロを落ち着かせて止められるのは一人しかいない・・・・今は亡き藤林すずだけ・・・
ゼロは、ベルとエミリオが弾き飛ばしたフランヴェルジュを地面から抜き取り、バルーセルをにらみつけた。
バルーセルをにらむその鋭い目を見たベルとエミリオはわかった・・・ゼロがかつてないほどに怒っている事を。
エミリオ「どうやらあいつを中心に戦った方が良さそうだ。」
ベル「・・・・・・・そう・・・ですね・・・・・・・・・」
エミリオ「・・・・・どうした?・・・・嫉妬か?」
ベル「い、いえ!そういう事じゃないです!・・・・・そういう事じゃ・・・・ないんです・・・。」
エミリオ「・・・・・まあいい・・・・いくぞ!デモンズランス!」
エミリオのソーディアン、シャルティエは、悪魔を呼び出し、悪魔は取り出した槍をバルーセルに向けて投げた!それと同時にゼロも動いた!
ベル(ゼロさん・・・・・・・・・私・・・・私は・・・・・本当は・・・・・・・!!攻撃しないと!)
少し遅れてベルも戦闘に加わり、再び激しい戦闘が始まった・・・

・・・戦える者が三人になってから、既に10分も過ぎ、思えば長い時間戦っている・・・。
戦況は未だどちらにも傾かず、一見すると互角の戦いをしているように見えるが、実はバルーセルの方が押していた。
何故なら、バルーセルはBCによって守られている為、動く事によって必要なスタミナは最小限で済んでいるからだ。
だが、ベルとエミリオはBCの攻撃を避けつつ、さらに攻撃を繰り出さなければならないので、かなりスタミナを奪われていく!
そしてゼロはまるで痛みを感じていないようにBCの攻撃を受けながら、怯みもせず、一直線にバルーセルに攻撃していった。
こんな状態では、スタミナやダメージの減りが少ないバルーセルの方が有利なのがわかる・・・。
それに、バルーセルにはまだ精霊の類似型モンスターが六体残っている・・・その全てが戦闘に出てきたら・・・
エミリオ(こっちの形勢は不利・・・それにあいつ(ゼロの事)は正面から攻めすぎだ!・・・せめてもう一人いれば押し返せるんだが!)
戦況を冷静に分析しているエミリオだが、その時一瞬だけだが隙を見せてしまい、腹にBCの体当たりを受けてしまった!
バルーセル「!・・・いいタイミングです。」
バルーセルは、ゼロの攻撃が止んだ時を狙い、懐に隠しておいたナイフをエミリオに向かって投げた!
エミリオ「そんな物叩き落せば!・・・!シャル!!」
エミリオはBCの攻撃を受けた時シャルティエを放していた!ナイフは三本あり、キャッチする事も出来ず、既に避けられる距離でもない!
エミリオ「しまった!・・・・・・・ここまでか・・・」
????「イレイザー!!」
その時!エミリオの目の前に左から巨大なレーザーが通り、全てのナイフを蒸発させた。
エミリオ「!!・・・・・これは・・・。」
エミリオが向いた先には、両手を前に突き出して立っている、オスロンがいた。
オスロン「・・・・・私は・・・・・・既に乗り越えたと思っていた・・・・だがそうではなかったようだ・・・。」

今から160年以上前のデリス・カーラーン・・・
星全体がいくつもの国に分かれ、戦争を起こし合い、他の国を滅亡させたり・・・混沌とした時代が続いていた。
ここはネルトと言う国の近くにある町フール。
戦争中だが、静かで穏やかな時が流れており、各国の中で最強の力を持つと言われているネルトの国に属している町としては当たり前の光景だった。
そんな町に、当時10歳のオスロンは母ソフィアと二人暮しをしていた。
幼い頃のオスロン『ねえ、お母さん、フールが戦争しないのってネルトの国の王様のディルヴァ様が守ってくれてるからなんだよね?』
ソフィア『そうよオスロン・・・でもそれだけじゃない・・・実際にこのフールを守ってる方はダオス様よ。』
幼い頃のオスロン『あ!知ってる知ってる!ダオス様ってディルヴァ様の所で、環境を破壊しにくい武器を作ってるんだよね!』
ソフィア『そうよ・・・小さい町だけど、このフールの王様で、ディルヴァ様の片腕でもある方なのよ。』
幼い頃のオスロン『それ位僕だって知ってるって!ダオス様って頭が良くて強くて優しくてかっこいいんだよね!』
ソフィア『そうよ・・・それでオスロンのオスはダオス様のオスを取ったの・・・だから・・・』
幼い頃のオスロン『ダオス様みたいに頭が良くて強くて優しくてかっこよくなるんだよ・・・でしょ?もう何十回も聞いたよ!』
ソフィア『そうだったわね・・・・じゃあ、ご飯にしましょ。』
それから数日・・・平穏だった日々は突如として破られた・・・デリス・カーラーンで第2位の軍事力を持つと言われている軍事国家、バフォームがフールを襲撃してきた!
バフォームは、ライフルを持った歩兵を中心に組み、そして新兵器である戦車を導入してきた!
すでにフールの防衛軍はほぼ壊滅し、オスロン達のいる中心街へとバフォーム軍は攻めてきていた。
幼い頃のオスロン『ねえ・・・・お母さん・・・・ダオス様が僕達を守ってくれるんじゃなかったの?』
ソフィア『そうよ・・・だからオスロンは気にしなくていいの・・・それに、お母さんもあなたを守ってあげるから。』
その時、戦車の砲身から弾丸が発射され、オスロンのいる家に直撃した!
幼い頃のオスロン『うわああああぁぁぁぁぁ!!』
ソフィア『オスロン!!』
爆風で吹き飛んだオスロンは、割れた窓から外に投げ出された・・・しかも外は崖になっている!
幼い頃のオスロン『わあああぁぁぁ!!・・・・・・・・・・お母さん!!』
落下するオスロンは、不意に右腕が何かに引っ張られゆっくりと目を開くと、母ソフィアがオスロンの腕を掴んでいた!
ソフィア『オスロン・・・・・だい・・・じょうぶ・・・?』
幼い頃のオスロン『お母さん!お母さん!!・・・!お母さん血・・・・血が・・・・』
ソフィアの腕は、割れた窓のガラスが腕に突き刺さり血が流れ、オスロンの腕へと流れていった。
ソフィア『だいじょうぶ・・・・みたいね・・・・よかった・・・・・今お母さんが助けてあげるからね・・・・。』
ソフィアは少しずつオスロンを引き上げていき、肘の関節まで来た時、ソフィアは家が振動した事に気付いた・・・。
ソフィア『・・・・・・・・・・オスロン・・・・あなたは必ず助かるわ・・・・・だから・・・・心配しな・・・』
母の言葉の途切れと同時にオスロンは、母の手越しに振動が伝わり、直後、さらにとてつもない音と振動がオスロンに伝わった。
幼い頃のオスロン『うわああぁぁっっ!!・・・・・お母・・・さん・・・・?・・・・お母さん!ねえっ!・・・・お母さあん!!』
幼いオスロンの言葉に、ソフィアは答えなかった・・・・・だが、オスロンを掴んでいる手が、僅かに強くなった。
幼い頃のオスロン『あ・・・・・ひょっとしてお母さんは今ので怪我したのかも・・・・・だから声が出せないんだ。』
オスロンはそう思い、精一杯の声を出し上の方に向かって助けを呼んだ。
オスロンが叫び続けてから数分後、数人の大人がそれを聞きつけて、助けに来た!
大人1『おーい!だいじょうぶかー!今引き上げてやるからなー!』
大人2『よし!お前はそっちを持て!俺はこっちから引き上げる!』
大人3『1、2、の3、で引き上げるぞ!せーの!1、2、の3!』
大人達の力で引き上げられたオスロンは、すぐにソフィアの事を話した・・・
だが・・・・・・・オスロンの母ソフィアは・・・・・・オスロンの見えていた肘から下を残して・・・瓦礫の下敷きに・・・なっていた・・・
幼い頃のオスロン『お母さあああああんん!!うわあああああああぁぁぁぁぁぁッ!!』
??????『ほう・・・・まだ生き残りがいたのか・・・。』
そこに現れたのはバフォーム兵だ!!
バフォーム兵『死ね。』
バフォーム兵が撃った銃弾は、オスロンを助けてくれた大人達を数秒で絶命させてしまった・・・
バフォーム兵『・・・・・・安心しな・・・・すぐに母親の下に送ってやるよ。』
幼い頃のオスロン『う・・・・・う!うわあああぁぁぁ!!!』
幼い頃のオスロンは、バフォーム兵に向かって殴りかかった!・・・だが、大人と子供・・・腕を掴まれ無理やり投げ飛ばされた!
バフォーム兵『ふん・・・・ガキがのぼせ上がるなよ!」
バフォーム兵は、オスロンの頭に銃口を押し当てた!
バフォーム兵『じゃあな・・・』
バフォーム兵がトリガーに力を入れようとしたその時!突然バフォーム兵が激しく燃え出した!
バフォーム兵『う!うわあああああああぁぁぁ!!』
燃え上がった炎で、バフォーム兵は黒焦げになって死んだ・・・。
そしてバフォーム兵の後ろには、マントを羽織った、金髪の男が立っていた。
???『だいじょうぶか?・・・・・すまない・・・私にもう少し力があれば市街地の前で敵を食い止められたのだが・・・』
幼い頃のオスロン『・・・・・・おじさんは・・・?』
???『・・・・・ふっ・・・・私はおじさんではない・・・・・ダオスだ。』

オスロン「・・・母親も・・・ダオス様も死に・・・・・・これ以上・・・私の為に誰かが犠牲になってはならないんだ!!」
そしてオスロンは呪文を詠唱し始めた・・・
オスロン「・・・心を闇に染め・・・光と闇の力に支配されしその体・・・」
バルーセル「させませんよ!」
バルーセルは再びナイフを投げたが、シャルティエを拾ったエミリオが叩き落した!
オスロン「水と大地の力の者を、創る身となり望みし者よ・・・・汝が犯しし大罪は・・・・・意味を理解し我は願う・・・」
バルーセル「くっ!・・・・このままでは・・・・・全員攻撃!狙いはオスロン=レイオルニー!」
今まで攻撃していなかった精霊の類似型モンスターは、一斉にオスロンに襲い掛かった!
エミリオ「この数は防ぎきれない!」
ベル「オスロンさん!!」
???「魔神剣!」
????「魔神!双破斬!!」
?????「震天!」
???「ピコハン!」
???「アイストーネード!」
???「紅蓮剣!」
????「スナイプロア!」
????「レイ!」
?????「断空剣!」
オスロン目掛けて攻撃していったモンスターは・・・・・起き上がった仲間達に弾き飛ばされた!!
スタン「リオン・・・いや、エミリオはそんな事はしない・・・・・そんな幻!俺には通じない!」
イグミス「守ってみせる・・・・そんな事はさせない!剣士として・・・夫として・・・親として必ず!!」
チェスター「アーチェ!アーチェ!!起きるんだアーチェ!・・・・なぜ・・・何故アーチェだけ起きないんだ!!」
バルーセル「!!・・・・思ったより早かったですねえ・・・さすがにアーチェ殿は色々と経験しているようですねえ!・・・・はっ!」
バルーセルは、話すと見せかけて、再びナイフをオスロンに向かって投げた!
???「ファイアボール!」
火の玉がナイフに当たり、ナイフは燃えながら地面に落ちた。
ルミナ「だいじょうぶ!?オスロン!」
オスロン「(ルミナさん!助かります!)・・・太古の秘剣をその手に携え、我が身を変え、未だ望むは我欲・・・!」
オスロンが今使っている召喚術は、現在デスティニーのキャラ達を、この場に存在し続ける為に必要な魔力と相まって、オスロンの体に激痛が走る!
オスロン「くっ!痛ッ!・・・我でその闇浄化せよ・・・・・・・・・・我でその罪浄化せよ!」
体に走る激痛に耐え、必死に意識を集中させて詠唱しているオスロンを、チラチラとルミナは見ていた。
ルミナ(・・・・・オスロン・・・・・頑張ってるオスロンに・・・私がしてあげられる事は・・・一つ・・・それは・・・・・・絶対に!邪魔はさせない事ッ!!)
ルミナは愛用の弓、マージレスボウ改を構えて、狙いをバルーセルに定めた!
ルミナ(オスロンが私の事をどう思ってるか・・・・私にはわからない・・・・拒絶されるのが怖い・・・・でも・・・・でも私はオスロンを守りたい!・・・・だから・・・守ってみせる!」
そしてルミナは、バルーセルに向かって矢を放った!
オスロン「・・・・・二つの御霊の交わりし剣(つるぎ)よ!・・・・・・・非道なる王の御霊を消し去り!天舞の才をもたらされた剣よ!」
バルーセル「これ以上はさせません!ファイアボール!」
ルミナ「オスロン!!」
炎の玉は、一直線にオスロンに向かって飛んで行ったが、オスロンの前で飛び出したルミナが代わりに受けた!
オスロン「ルミナさん!!」
ルミナ「だめ・・・・・・・続けて・・・・ここで止めたら・・・・オスロンの為に頑張ってる・・・みんなが・・・」
バルーセル「邪魔ですよ!アイストーネード!!」
ルミナの周囲に氷のかけらが現れ、さらにルミナの中心に巻き起こった風が氷のかけらとルミナを巻き込んだ!
ルミナ「きゃああああぁぁぁぁッ!!!」
オスロン「ルミナさん!!!」
オスロンは、傷ついていくルミナを助けようと呪文の詠唱を止め、飛び出そうとした!
ルミナ「ダメぇッ!!!」
オスロン「!!!!」
自分の体が傷つきながらも、声を荒げたルミナの気迫にオスロンは飛び出そうとした体が止まった・・・詠唱はまだ途切れてはいない。
ルミナ「続けて・・・・お願い!!オスロン!!!」
オスロン「・・・・・・・・・・・クぅッ!!今汝は我が前に立つ・・・・・亡者となった!者と共に!!」
ルミナ「そう・・・・それでいいの・・・・・オス・・・ロン・・・・・」
オスロンの周りに、異世界の者を呼ぶために次元が不安定になり、ルミナを包んでいたアイストーネードは消えた・・・だが、ルミナはそのダメージの為気を失った。
オスロン「(ルミナさん!!)さあ・・・・・・・・我が前に出でよ!!ベルセリオス!!!」
ルーティ・フィリア「えっ!?」
スタン・エミリオ・ウッドロウ「なにっ!?」
バルーセル「!!間に合いませんでしたか!!」
・・・・・しかし・・・・詠唱終了から10秒以上経ったが・・・その者は現れなかった・・・
すぐにルミナの所に駆け寄り抱き起こしたオスロンは、何も現れない事に絶句した・・・
オスロン「・・・・そんな・・・ルミナさんが傷ついたのに・・・・・失敗するなんて・・・・私・・・・・私は・・・・・」
バルーセル「・・・・・・意識が反れて集中が途切れていたんですねえ・・・残念でした・・・では、そういう事で。」
バルーセルは腕に魔力を集中させて、オスロンとルミナにトドメを刺すつもりだ!
オスロン(もう・・・・魔力はほとんど残っていない・・・・・だが!ルミナさんだけでも!)
バルーセル「ジ・エンドです・・・・・二人仲良く眠りなさい・・・・永遠に!」
バルーセルが魔術を発動しようとしたその時!バルーセルの前に突然空間に裂け目が出来た!
その空間の裂け目から、一人の男が現れた・・・・手には禍々しい剣が握られている。
????「・・・・・私は・・・・・私の名はヒューゴ・・・・・ヒューゴ=ジルクリストだ・・・・。」

次回 第十九章 再会・NO・ナカマトテキに続く・・・


















どうも!ホンットに久しぶりです!作者の緋色の龍です!
最近スランプでなかなか構想が上手く出来なくて、時間がかかってしまってすみませんでした。
ですが、やっと第十八章できました!待っていてくれた方、ありがとうとすみません。
さて、感想掲示板であらすじに登場して欲しいキャラを募集しましたが、聖竜さんの意見を見させてもらいました。
すずは、いずれまた出そうと思っていましたが、ミラルドは思いつきませんでした・・・次の次辺りに出させていただきます。
あ、別に募集に期限なんてないので、どんどんお待ちしています。ぜひ意見を聞かせてください。
最後に、作者は客観的になかなか見れないので、聞きたい事やわからない事があったら感想掲示板に書いて下さい。
もちろん!普通の感想もお待ちしています・・・それと、おそらくすず・OF・フューチャーが終わるのは、第二十五章ぐらいになりそうです。
長らく御付合いして頂けたら、嬉しき思わいます・・・・今日はこの辺で・・・・では、また。

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