誕生日パーティ【1】
誕生日パーティ
~第一章 乱入者~
作:ツバサ
注意
・発言したキャラ名は3文字で表します(最初以外)。ジーニアスなどは下のように上の3文字で表します。
ジーニ「こんにちは。」
・キャラが壊れている可能性があります。
キャラのイメージを壊したくない方は読むのをおやめください。
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―――それはある昼の物語である。
ロイド、ジーニアス、リフィル、しいな、ゼロス、プレセアはコレットの誕生日パーティーをしようということになった。
少し早く着いたしいなとゼロスは2人で話していた。
ゼロス「しいな、来れたのか。」
しいな「来ちゃ悪いかい?」
ゼロス「いや、しいな、頭領だろ?いろいろ忙しいかな~とか思ったわけよ。」
しいな「ああ、結構忙しいけどね、おろちがやってくれるって。今日は仕事が少ないしさ・・・・・・」
―――その日の朝、しいなはミズホの里で熱いお茶を飲んでいた。
するとそこへおろちが入ってきた。
おろち「しいな!ロイドとジーニアスから手紙だ。コレットの誕生日パーティーをやるそうだからしいなも来てほしいって。」
しいな「そっか。今日はコレットの誕生日だっけ。」
おろち「行ってきてもいいぞ。ちょうど今日は仕事も少ないし、俺がやっておいてやるよ。」
しいな「・・・・・・ありがとう!!じゃあ宜しく頼むよ。」
おろち「さ、パーティなんだろ?綺麗な服に着替えたらどうだ?」
しいなは自分の格好を見て、苦笑いをした。
しいな「そうだね。着替えてくるよ。」
村の娘「頭領!これに着替えてみてはどうです?頭領にプレゼントしたのに頭領ったら一回も着てくださらないんですから。」
しいな「そ・・・それはちょっとやめておくよ・・・・・・。」
しいなは村の娘がくれたそれをちらっと見て、?げてしまうのではと思うほど首を激しく横に振る。
フリフリのレースにピンクの大きなリボン、ふわっとしたスカートは、しいなにはお世辞でも似合うとは言えないものだった。
ゼロス「でひゃひゃひゃひゃひゃ!見たかったなぁ。フリフリスカートのしいな。・・・ってぇ!」
しいなはゼロスの頭を強く殴った。
しいな「な~ぐ~る~よ~!?」
ゼロス「殴ってから言うなよ。もぉ。」
しいな「ああいうのは苦手なんだよ。」
ゼロス「で、俺様とのペアルックを着てきたわけかぁ~♪」
しいな「っていうかなんでゼロスも着てきてんの!?」
ゼロス「それは~愛の力に決まってんだろ~?」
再びしいなが殴る。
しいな「ったく。そんなこと言って。そこら辺の女の子みんなにそうやって言ってるんだろ!」
ゼロス「あっれ~?しいなちゃん。ヤキモチ?」
しいな「・・・な・・・・・・んなわけないだろ!」
ゼロス「かわい~い~w」
しいな「・・・うるさい!アホ神子!!」
ロイド「あれ。しいなとゼロス。もう来てたのか。悪かったな、遅れて。」
ジーニアス「ごめんね。姉さんとプレセアは後から来るってさ。」
しいな「いいよ。全然。」
ゼロス「遅いよ~ロイド君。しいなに二発も打たれちゃってさぁ。」
しいな「あんたが変なコト言うからだろ!」
ゼロス「はいはい。・・・んで皆様。俺様計画立ててきたから注目。」
しいな「えらく真剣なんだねぇ。」
ゼロス「そりゃあ可愛いコレットちゃんの為ですから。」
ロイド「!」
ゼロス「ロイドく~ん?ノロノロしてるととっちゃうかもよ~?」
しいな「はいはい。悪ふざけはここまでね。さっさと説明する!」
ゼロス「へぃへぃ。・・・・・・今は9時。さっさと準備して早くパーティーしたいだろ?メルトキオの俺様の家でやったら早いんだけど・・・」
ロイド「自然の中でピクニック!!」
ゼロス「という意見が出ているので、自分たちですべて準備すると。・・・お?リフィル様ぁ~♪」
ジーニ「プレセア!!」
リフィル「遅くなってごめんなさい。」
プレセア「すみません。」
ロイド「ちょうど良かったよ。今、ゼロスが計画を発表するところだったんだ。」
ゼロス「じゃあ説明するぜ~。まず、リフィル先生としいなと俺様でテーブル、テーブルマップ、椅子などを運ぶ。ジーニアスとプレセアでケーキを作って、ロイド君が飾
りつけ。いい感じの割り振りだろ~?んで場所だけど、どこにする?」
ロイド「フウジ山岳とかどうだ?」
ジーニ「いいんじゃない?」
ゼロス「んじゃ決定~♪」
しいな「そういえばコレットは今何やってるの?」
ジーニ「村のみんなに祝われてるよ。」
しいな「そっか。じゃ、始めよう。」
みんなてきぱきと動いていった。
ジーニ(プレセアと一緒にケーキ作れるなんてゼロスに感謝~♪)
プレセ「ジーニアス?早く作りましょう。」
ジーニ(プレセアの・・・プレセアのエプロン姿~!!)
ジーニ「うっ・・うん!!」
あっという間に準備は出来、あとはケーキが焼けるのを待つだけだ。
ロイド「みんな終わったみたいだな。俺はやることなかったから、花買ってきたぜ。」
そういったロイドの手には、たくさんのカスミソウとカーネーションが数本の、大きな花束があった。
リフィル「素敵じゃない。コレットにぴったりの花ね。・・・そういえば、みんなはプレゼントを持ってきていて?」
ゼロス「はいは~い!!俺様、キスをプレゼン・・・ってぇぇ!」
しいな「くだらない冗談はよしな!」
ゼロス「・・・俺様はコレットちゃんの為に可愛い子犬をプレゼントします。」
はれた頭を手で撫でながら、ふてくされたようにゼロスは言う。
しいな「こっ子犬ぅ~?そんな・・・確認もせず・・・いいわけ!?」
ゼロス「いいっていいって。もしコレットが飼えなかったら俺様が飼うから。」
ロイド「いいんじゃねぇ?コレット、きっと喜ぶぜ。」
ゼロス「だろ~?ロイド君はどうなのよ。」
ロイド「俺は・・・その・・・」
ゼロス「なんだよぅ。言えねぇの?ロイド君もキス~とか?そ・れ・と・も♪それ以上のことかなぁ~?」
またまたしいなのパンチがとぶ。
ゼロス「いてぇ!」
しいな「そんなことここでいったら作者がどうなっちゃうのさ!」
ゼロス「それもそうだけど、じゃあロイドは後回しで、しいなは?」
しいな「私は・・・ゼロスが犬買ってるとは知らず犬のぬいぐるみ買って来ちゃったよ。」
ジーニ「いいんじゃない?その子犬と遊べるじゃん。」
リフィル「ジーニアスとプレセアは何を用意したの?」
ジーニ「僕は犬型クッキーをいっぱい作ってきたよ。」
プレセ「私は犬の木彫りを作ってきました。」
しいな「みんな犬の形なんだなぁ。コレットきっと喜ぶよ。」
リフィル「フフッ。みんなの犬は甘いわね。甘すぎるわ!私のを聞いて驚きなさい!!犬型の遺跡の欠片だ!!!素晴らしいプレゼントだろう???フハハハハハハハハ!!!!!」
しいな「ある意味究極の犬!!???」
ゼロス「んで、ロイド君は~?」
ロイド「え・・・俺は・・・その・・・指輪(内側に犬が彫ってある)!!」
しいな「ゆっ指輪~???指輪ってあの・・・結婚指輪?」
ロイド「え・・別にそんなこt・・・jhdgfsjふじこjs」
ジーニ「ロイド、言えてないって。」
ゼロス「指輪かぁ。ロイド君の手作り?」
ロイド「あっ・・・ああ。」
チリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!!!!!!
ジーニ「あ、ケーキ焼けたみたい。」
ロイド「俺が飾りつけするんだったよな。」
しいな「綺麗に頼むよって。言わなくてもロイドなら大丈夫だね。」
ロイド「任せとけって。・・・っと、テーマは犬・・・・・・だな。」
ジーニ「だね!」
しいな「そうだね。」
ゼロス「しかないっしょ~。」
プレセ「それが一番ふさわしいと言えます。」
リフィル「ふはははははは」
ロイド「(軽くスルー)じゃ。犬な。」
ゼロス「んじゃこっちは飾りつけしてるわ~。」
ロイドは1人で黙々と仕事をこなしていった。
ゼロス「もうちょい右。もうちょい。あーそんなもん。あ、行き過ぎ。もうちょい左。」
ゼロスがリーダーとなって、飾りつけも進んでいった。
ジーニ(プレセア、背伸びしてる。可愛いw)
ゼロス「ん?プレセアちゃんっ・・・っとセーフ!!危なかったな。」
プレセ「あ・・・りがとうございます。ゼロス君。」
脚立から落ちそうになったプレセアをゼロスはふわりと受け止めた。
ジーニ「なっゼロス!?怪我してるなら僕がお姫様だっこするよ!!」
プレセ「?もう大丈夫ですよ?」
ジーニアスが勇気を出していったときにはもうゼロスはプレセアを下ろしていて、プレセアは飾り付けを再開しようとしていたところだった。
ジーニ「・・・・・・。」
ロイド「出来たぞ~!」
リフィル「こっちも出来たわよ。」
しいな「両方ともいい出来じゃないか。」
プレセ「あとはコレットさんを呼ぶだけですね。」
ゼロス「ロイド呼んでこいよ。」
ロイド「おう。」
ジーニアスはゼロスのほうをジトーッと見つめている。
ゼロス「ん?ジーニアス、お前さっき俺様がカッコよくお姫様だっこしたこと、まだ根に持ってんの?」
ジーニ「・・・・・・。」
プレセ「コレットさんたち来ましたよ。」
ロイドは、コレットの目を隠して連れてくる。
コレット「何~?ロイド?」
ジーニ「コレット!!お誕生日おめでとう!」
ロイドはパッと手を放す。
みんな「おめでとう!!」
コレット「わ~!うれしい!ありがとう。みんな!」
しいな「はい、プレゼント。犬のぬいぐるみだよ。」
コレット「可愛い~^^ふわふわだぁ~。ありがとう。」
ゼロス「はい。わんこ。種類は、ヨークシャテリア。犬を飼うためのセット付な。」
コレット「わぁ。いいの?ありがとう!!大切に飼うね。」
ジーニ「僕は犬型クッキー。」
コレット「おいしそう♪こんなにいっぱい!!ありがとう。」
プレセ「犬の木彫りです。」
コレット「すごいよプレセア!やっぱり上手だね~!ありがとう!!」
リフィル「フハハ・・・グハハハハ!犬型の遺跡の欠片だ!!」
コレット「あ・・・大切なものを・・・ありがとう。。。」
ロイド「俺からは・・・指輪。。。」
コレット「ロイド!?ありがとう!!すっごく嬉しい!!!」
ハロルド「私からはこの薬品よ。使ってみなさい。」
コレット「ありがと~!後で使ってみるね!」
ゼロス「じゃあケーキ切るぞ~!」
ゼロス「ってアラ??????」
ロイド「あんた誰?」
ジーニ(いや、あんた唐突過ぎるから!!)
ハロル「人に名を尋ねる前に自分から名乗ったらどう?」
ジーニ(ロイドのパクリ!?)
ロイド「だまれ!あんたがいると困るんだよ!!」
ジーニ「それはちょっとひどいんじゃ・・・」
ロイド「あんたがいると、1人分ケーキが少なくなっちゃうだろ。」
ジーニ(そこなの!?なんでそこへ!?)
ハロル「それもそうねwでも大丈夫。あなたの分を貰うから。」
ロイド「俺のはやめてよ。ジーニアスのにしない?」
ハロル「いいわよw」
ジーニ「ひでぇ。つーかこの人にあってからみんなおかしくない?」
リフィル「フハハハハ!!!」
ジーニ「みんなじゃなかった。この人は元々おかしい。」
ハロル「フフフ。この薬を吸いなさいオカシクナール!!!」
ジーニ「そのまま!?つーかもうおかしいよ。」
ジーニアスとリフィル以外はみんなその薬を吸い込んでしまった。
ジーニアスはともかく、リフィルがなぜ逃れることが出来たのか、それは・・・・・・
鼻息が荒かったからである。
リフィル「フハハハハ!!!」
ジーニ「どうしよう。みんなおかしい・・・。」
とりあえず今回はおしまい。
次回のお知らせはこの私、
ハロルド様が言わせていただくわよ。
ハロル「さっと言うけど、次回はハロルドとケーキの行方よ。楽しみにしていて頂戴。」
ジーニ「ケーキって僕の!?僕のだよねぇ?」
あとがきらしきもの。
ふぃー。終わった終わった。
ハロルドをよく知らない私はハロルドが出てくるシーンを書くのはカナリ難しかったです。
ホントはゼロスとしいなのLOVE物語にしたかったんだけど、ジーニアスいじめられ物語になってしまいそうです。
まぁどちらにせよ、頑張りますので応援お願いしますね。