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天使in悪魔【3】

瑞樹がいない。何処にもいない・・・なわけなかった。

春香「あれっ?瑞樹がいないよ。」
 
皆があたりを見渡す。

龍祐「そのうち出て来る・・」
 
店主「コラァー」
 
龍祐が言いかけたとたんに、店の奥から怒鳴り声が聞こえてきた。
 
店主「瑞樹―いっつも言っとるだろう!立ち読み禁止!その本、きちんと買えよ。」
 
またやってる。何時もここ、〈加藤書店〉の店主と、言い争っている。

瑞樹「おっちゃん、今日は買うよ。絶対にね。」

店主「なんだっ、このくそガキが。まあ良いや。買うならはよ買って出て来や。」

瑞樹が出てきた。
 
瑞樹「ごめん、ごめん。遅くなっちゃった。つい読んじゃってさ、怒鳴られちゃったよ。」

いつもと違って顔を赤らめて出て来た瑞樹を見て、美沙が笑い出した。

龍祐「さっ、帰りましょう。皆さん。」

何時まででも笑っている美沙を見て、瑞樹と龍祐も笑い出した。そして私も。

皆が笑って帰っていく。こんな日々が何時までも続くと思っていた。いつまでも―――

続いて第2話。 ―5年後―

私達は変わらない。

ただ一つ・・・私達はカップルが誕生した。

もちろん私、春香は瑞樹と。そして美沙は龍祐と。

そして今、中学2年生の春の始業式。私達は”先輩”になる。

美沙「おはよっ春香。今日から2年生だね。」

春香「おはよ!本当、2年生って微妙な年だよね。」

美沙「本当っ!でも今度は皆一緒がいいね、4人で。」

春香「そうだよね。去年はうちら2人しか一緒になれなかったもんね。」

いつものように私達は学校へ向かった。

春香は知らなかった。今までに無い、不幸―奈落の底に突き落とされる感覚を覚えるとは―――


~後書き~
  こんにちは、茶味です。遅くなりました。大変に、最初にかんがえていた作品とは違う物になってしまいます。
  その辺ご了承していてください。では、また次回作で。
羅維でーす!次回作、意外な展開に・・・まぁこうなるだろう、と予想していた人もいるかも・・・でわv

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