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星~スター~【2】

「聞いたー?」

朔亜が聞きまわってる。

そのうちこっちにもやって来る。



テンションが高いのって、

ウザイかも。

ちょっと。



なんかこの間まで悩んでた自分。

バカらしく思えて来た。



恋とか夢。

全部。

どうでもいい



あたし変わりたい。

今日から。

「あたし、今日からキャラ変えよっかな...」

ぼそっと呟く。




「クール系で、俺のこと理解してくれる子なら何時でも大歓迎ー」

はぇい?

誰だ?

あたしの話じゃないはず。



「ねぇ、俺の話聞いてる?マコっち。」

あっ。

思い出した。

同じクラスの羽柴将(はしばまさ)じゃん。



というか、「マコっち」ってだれ?

「シバ。真子、ヒメコはあっち→」

あたしの話じゃないから。




「ああー!マコっちってヒメコのことだと思ったの?」

おい、叫ぶな。

というか、ヒメコじゃなきゃ誰だってゆうんだよ。



「じゃあだれ?マコっちって。」

何笑ってんだよ。

「葵の事だって。」

あたしのこと?



「何時そんなあだ名がついてんの?」

なんかヤクザみたい。

まあいっか。

クール系なら、之位。



「今、俺がつけた。」

付けんなよ。

そんな勝手に。



「そんなムスッとしなくても。笑顔じゃないと可愛くねぇーぞ。」

バカかっ!

「可愛くなろーなんて思って無いもん。」



「そんなんじゃ、一生彼氏できんよー」

別に良いし。

一目惚れとか。

無残な結果で終わるんだから。



「別に良ーし。男なんて碌でもないじゃん。」

そうだし。

結局、男に愛なんて無い。



「ろ、碌でもねぇーって失礼な。男だって、愛ぐらいあるよ。」

そんなこと言って。

愛なんてないし。




「そりゃあ、伊茄啓太見たいな奴はいくらでも居るけどよ、世界に。」

そうなんじゃん。

「おまえだってそうじゃないの?」



「ちげぇーよ。俺に愛ってもんは、たっぷりある。」

何だよ自信気に。

「誰への愛なわけ?」



なんだよ。

ニコニコしやがって。

「マコっち。」

へぇー...



「って、えー!」

「じゃあ返事は何時でもOKだからね。」

そういうわけ?

どんなわけ?

両親が離婚した、葵は、パニック。

えーーーー







マコっちは知らない。

「俺のメアド教えたんだけどな~」

独り言を呟くのは、シバ。


~続く~

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