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パラレル・ワールド


                           ~パラレル・ワールド~
                             (不思議な世界)

ある日、何の特徴もない、なんの特技があるわけでもない少年が、不思議な世界、『パラレル・ワールド』に引き込まれる物語です。

ゼロ「あぁ~あ。今日も授業つまんなかったなぁ・・・」
ゼロ「何か楽しいことはないものか・・・」
ゼロ「ん?なんだこのメモ帳。なんか、書いてある・・・。パラレ・・・ルワールド?」
ゼロ「パラレル・ワールド何だそれ。まぁ、いいや。もらってくか」
ゼロ「ただいまぁー」
ゼロの母「おかえり、ゼロ。今日は、あんたの誕生日ね」
ゼロ「誕生日・・・?あぁ・・・。そういえばそうだった」
ゼロの母「準備して待ってるからね。バッグ置いて、きなさい」
ゼロ「ハーイ」
ゼロ「ん・・・?そういえば、さっき拾った、メモ帳に、なんか書いてみよう・・・」
ゼロ「~♪こんな、冒険したいなぁ♪」
そのとき・・・!
ゼロ「なんだぁ!!このメモ帳に引き込まれていく!!」
ゼロ「ぅゎぁ・・・」
ピラッ・・・
ゼロ「いててて・・・。ここはどこだ・・・?」
ゼロ「あ。看板・・・。えっと、・・・。パラレル・ワールド?プッ。なんだそれ」
???「お前、何者!名を名乗れ!!」
ゼロ「俺は、ゼロだけど・・・。あんたは?」
???「俺の名前は、『ニセ』!!お前どこから来た」
ゼロ「俺は、日本って言う国から・・・」
ニセ「日本?どこだそれは」
ゼロ「あ。そっか・・・。ここは、確かパラレル・ワールドだったっけ・・・」
ニセ「なにやら、訳有りなようだな。俺の家で話そう」



ニセ「じゃぁ、お前は、そのメモ帳とやらり、吸い込まれてきたというのか?」
ゼロ「そうだよ。信じてもらえないと思うけど」
ニセ「ん~。今まで、そういう奴をいっぱい見てきたんだ・・・。この世界の魔王を倒せば、その日本とやらに帰れるはず」
ゼロ「本当!?今すぐ倒しに行こう!!」
ニセ「まぁ、待て待て。そんな服じゃ魔王どころか、魔物さえたおせん。とりあえず、まず、転職、武器屋、防具屋、の順に行くぞ」
ゼロ「うん」
ニセ「あと、仲間も集めなきゃな」

転職の間

ニセ「この者の転職をしたく、ここに来た」
主「その者は、なにを希望する」
ゼロ「え。じゃぁ、すばやくて、クールな盗賊!!」
主「わかった。では、目をつぶるがよい・・・」
主「この者に、盗賊の道を歩ませよ!!」
ゼロ「お!なんか、体が軽い!!」
ニセ「どうも。世話になったな」
ゼロ「じゃぁ、武器屋に行こう」

武器屋

ゼロ「わぁー!すげぇ!!」
ニセ「お前には、この、ダガーがちょうどいいな」
ゼロ「強そうな武器だ♪」
ニセ「おい。これもらってくぞ」
主「へい・・・。」

防具屋

ゼロ「ここも、いっぱいある」
ニセ「お前には、これだ」
ゼロ「修胴衣と、皮ブーツだ」
ニセ「盗賊には、これが最適だ」
ニセ「次は仲間を探しに行こう」

酒場

ニセ「いろいろな職業の、仲間がほしいな・・・」
ゼロ「あの人は?」
アリス「魔王を倒しに?いいよぉ♪」
ニセ「魔術師が仲間になったな」
ゼロ「次は、あの人」
ブレイド「魔王を倒す?いいんじゃないの」
ニセ「竜騎士か。頼もしい」
ゼロ「なんか、たんたんと仲間になってくね」
ニセ「あいつはどうだ?」
マジシャン「魔王?まぁ、いいよ」
ニセ「V!」
ゼロ「召喚師、兼、魔術師か」
ニセ「まぁこんなもんだろ。そろそろ、いくぞ!」
一同「おぉ!!」

ニセ「とりあえず、目指すは、魔王の城だよな」
ゼロ「よし!目指すは魔王の城!!」
一同「暑い・・・」
ゼロ「確かに・・・。この暑さは並みのものじゃない・・・」
ニセ「魔王の城まで、まだまだある・・・」
ゼロ「ぉ?あれは・・・」
ニセ「魔物だ!!」
ゼロ「魔物かぁ・・・。よぉし!!ダガーでちょん切ってやる!!」
ゼロ「とりゃぁ!!」
魔物「ぐわぁぁぁぁ・・・」
ゼロ「イェーイ!!」
ニセ「なかなかやるな」
ブレイド「ほぉ。素晴らしい」
アリス「強い強ーい♪」
マジシャン「初めてにしては、いいじゃん」
ゼロ「ヘヘ・・・。みんなありがとう!」
魔王「ほぉ・・・。なかなか奴はやりおるワイ。しかし、貴様らの行動を見る限りだと、まだまだ弱いな・・・」
ゼロ「~♪」
ニセ「あれから、ご機嫌だな」
ゼロ「あったり前!」
ブレイド「すごい喜びようだ」
アリス「うんうん。確かにねぇ♪」
マジシャン「まぁ、いいんじゃないの?」
ニセ「ぉ。また魔物」
アリス「ここは、私に任せてぇ♪レイ!!」
魔物「ぐ・・・。ぬぅ!!」
アリス「しつこいわねぇ。もう一発!!ファイア!!」
魔物「ぐ、ぐはぁっ!!」
アリス「ヤーリィ♪」
マジシャン「すごい威力だね」
ゼロ「こんなに強かったんだ」
アリス「ふふ~ん♪やるときゃやるよ♪」
ブレイド「そろそろ、俺も戦闘したくなってきた・・・」
マジシャン「俺も・・・」
ニセ「と、言っていたら、早速魔物」
ゼロ「20体も・・・」
ブレイド&マジシャン「余裕♪」
ブレイド「いくぜぇ!!よっと。いっけぇ!!ドラン!!火炎!!」
魔物「ア、アツイ・・・」
ブライド「とどめは俺だ!!連続串刺し!!」
魔物「おぉぉぉぉぉ・・・」
マジシャン「俺だって!!シルフ!!」
魔物「ぐっはっ・・・」
マジシャン&ブレイド「いやっほ~い♪」
ゼロ「こっちも、なかなか」
ニセ「よしっ!先に進もう」
ゼロ「やほ~い♪たっのっしっいっな~♪」
ブレイド「おいおい。はしゃぎすぎだぞ」
ニセ「うぅ~む・・・」
ゼロ「まぁまぁ。いいじゃないの」
魔王「クックック・・・。今のうちに、笑っておけ・・・」
ゼロ「魔物いないなぁー」
ニセ「いないほうがいいだろ。平和で」
ゼロ「でも、つまんなぁい」
アリス「あ。あれ魔王の城じゃない?」
ニセ「本当だ・・・。はやいな・・・」
ゼロ「よぉ~し!!魔王の城にとっつげきー!!」
ブレイド「・・・」
ニセ「魔王の城だってのに、敵もいないし、仕掛けもない」
ゼロ「その、魔王ってのは、相当自信があるんじゃない?」
ニセ「たぶんそうだろうな」
アリス「魔王なんて、早く倒そう♪」
魔王「ハハハハハ・・・。ならば、自ら現れてやろう」
ニセ「ま、魔王!?」
魔王「ハハハ・・・。どうしたぁ?さっきまでの、威勢はぁ」
ゼロ「へっへーんだ。こいつが魔王か!!ちょん切ったる!!」
魔王「異世界の人間か・・・。相手にならんわ!!」
ゼロ「うわぁっ!!いってぇ~」
魔王「ほぅ・・・。我の攻撃を耐えたか・・・」
ニセ「よそ見してる暇はないぜぇ!」
ニセ「チェイヤァ!!」
魔王「ぐ・・・。まぁまぁやるじゃないか!」
魔王「ならばくらえ!!火炎!!」
ニセ「ぬぅぅぅ・・・」
アリス「私だって!レイ!!」
魔王「ぐ・・・。こしゃくなぁ!!ビッグバン!!」
アリス「いったぁ~い。もぅ!!」
ゼロ「もういっちょぉ!!」
魔王「ぬ。威力が上がっている・・・」
ブレイド「今がチャァ~ンス!!串刺し!!」
魔王「ぐはっ!!」
マジシャン「よっしゃぁ!出で参れ!!シルフ!!」
魔王「ぐ・・・。召喚師か・・・」
ニセ「最終奥義を使うぞ!!」
ゼロ「最終奥義ぃ?」
ニセ「そうだ!皆のエネルギーをお前に集中させるんだ!!」
一同「OK」
ゼロ「ぉ。なんか、力が・・・」
ガクッ・・・
ニセ「あ、後は・・任せた・・・」
ゼロ「・・・うん!!絶対魔王を倒すよ!!」
ゼロ「うっぉぉぉおお!!」
魔王「な、なにぃ・・・」
ゼロ「最終奥義!!斬魔騎召斬!!(ざんまきしょうざん)」
魔王「なぁにぃ・・・!!ぐ、ぐは・・・・」
ゼロ「いぃぃぃよっしゃー!!!!」
ニセ「な、なんとか倒したようだな・・・」
ゼロ「うん!!倒したよぅ!!」
アリス「やつじゃん・・・♪」
ブレイド「よくやった・・・」
マジシャン「これで、帰れるな・・・」
ゼロ「そうだ・・・。帰るんだ・・・」
ゼロ「体が・・・。光に包まれる・・・」
ニセ「もう別れの時間か・・・。あっちでも、元気でな・・・」
アリス「やっと帰れるんだね。よかったじゃん・・・♪」
ブレイド「あっちでも・・・。がんばれよ」
マジシャン「あっちでも、元気でな・・・」
ゼロ「ニセ・・・。アリス・・・。ブレイド・・・。マジシャン・・・。皆、ありがとう・・・」
ブゥン・・・
ゼロ「・・・・。はっ!何だ夢か・・・」
ゼロ「ん・・・?これ・・・。メモ帳・・・。夢じゃなかったんだ・・・」
ゼロ「・・・。そんなはずないか・・・」
ポイッ
ゼロの母「ゼロー!早く降りてらっしゃーい!」
ゼロ「うん。わかったぁ」

これで、一人の少年、旅は終わった・・・。


通りすがりの人「ん・・・?なんだ、このノート?」

そして、今日もまた・・・・。パラレル・ワールドに、引き込まれていく少年が・・・・。

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