テイルズ オブ バトル【1】
テイルズ オブ バトル ~料理対戦パート1~
「本~当リリスの料理はおいしいなぁ。」
「ファラさんのも、とてもおいしいですぅ~。」
今日は女性陣でパーティをやっているようだ。
料理担当はリリス&ファラらしい。まあ、妥当だろう。
そして、やっぱりこのことをよく思ってないのが約一名。
「む~っ!何でみんなそっちばっか食べてアーチェ様特製ケーキを食べないわけ~!」
苛立っているのは、予想通りアーチェだ。でも、皆が食べないのも無理はない。
何故ならぐしゃぐしゃのパンケーキに焦げたイチゴ、変色したクリームに何故か昆布。
おまけによく分からないもの(おそらくモンスターか何か)が挟まれた、お世辞にもケーキとは言い難いものものだったからだ。
「せっかく作ったのに・・・誰も食べてくれない・・もうおこったもんね~!エ・ク・ス・プ…」
「待った待った~!!!」
エクスプロードを唱えようとしたアーチェを、ルーティがとめた。
「そんなに起こらないでさー。そうだ!料理対決でもすれば?」
ルーティの提案に、一同がどきっとした。しかし、アーチェは、やる気満々だ。
「アーチェさん1人じゃ不利ですから…そうです!タッグなんてどうですか?」
チェルシーの考えに、アーチェはこの中(リリス&ファラを抜いた)で料理が上手そうなマリーを引っ張っ
てきた。
「それじゃあ、手加減ナシで。」
リリス&ファラもやる気十分だ。(やらなくとも勝敗は目に見えている。)
「それでは始めてください。」
フィリアのコールでスタートする。
「ファラ、そっちのほうは?」
「大丈夫、もう盛りつけるだけだよ!」
リリス&ファラの息はぴったり。お互いに戦った経験もあるせいか、相手のことがお互いにわかるらしい。 「アーチェ、これも入れていいか?」
「うん!いっぱい入れれば美味しくなるって!!」
息は合ってるようだが・・・・・やはりアーチェの感覚はおかしい。
「いくら何でもこれでは美味しくはならないと思います。」
ミントにしては珍しい発言だが、もっともだ。
「マグロの目玉に虫食いリンゴ、あとこれはスノーロブスター!?」
「ほんとにこれおいしいか?」
もうアーチェ&マリーの作っているものは、料理の粋を越している。
いや、これはすでに料理ではない。
「そこまで!!」
フィリアのコールで、終了する。そして試食へ・・・・
「これは、試食しなくても・・・・・」
アーチェ&マリーの料理は、グラタン(自称)らしいが、どう見ても、そうは見えない。
「わーっ!とてもおいしいよ~。」
リリス&ファラのつくったペスカトーレ&マーボーカレーは、大好評だ。
「どう考えても7対0で、リリスさん達のかちですね~。」
チェルシーの一言にアーチェは、がっくり。
「はあ。そうだよね。わたしなんていくらがんばったて・・・・」
「大丈夫だよ!!」
気を落としたアーチェをファラがはげます。
「そうですよ。これからがんばれば・・・・」
リリスもアーチェをはげます。
「そっか、そだよね!」
「そうですよ。努力は報われます。」
珍しくすずが意見をだす。
「それじゃ、これからわたしの料理食べてくれる?」
『それはだめ!!!』
アーチェを除いた全員の声がハモる。
これにてパーティは
おしまい。めでたし メデタシ!?