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テイルズ学園 ~テイルズ オブ スクール~【3】

 「おはようございます!」

入学式後のC組に、担任の教師が入ってきた。薄い紫の髪を後ろで1つの三つ編みに纏めた女教師。両手で教師記録を持ち、歩いてくる。

「皆さん、中学部への入学おめでとう。私が今日から皆の担任になる、ミラルドです。よろしくね」

ミラルドはぺこりとお辞儀をすると、手に持っていた教師記録の〈生徒名簿〉というページを開いた。ずらり、生徒の名前が並んでいる。
「さて、私は早く皆さんの名前を覚えたいので・・・今から私が1人ずつ、皆の名前を呼びます。呼ばれたら起立して、簡単な自己紹介をして下さい」


 「では、いきますね。アニス・タトリンさん」
「は~い」
ふわふわとしたツインテールの髪と、それを結んでいるオレンジのリボンが揺れる。
そして通学カバンには、マスコットとは呼ぶには大きすぎる、ちょっと不気味なのがかえって可愛い感じの人形がついていた。

「アニスで~すvアニスちゃんってよんでねvv部活は2年生のイオン先輩に誘われて、卓球部だよ♪3年間よろしく~vv」
・・・アニスちゃんと呼ぶかどうかは別として。ミラルドはアニスを席に座るよう促した。

「ヴェイグ・リュングベルくん」
「はい・・・」
静かに立ち上がる。銀色の長い髪を、後ろで三つ編みにした背の高い男子だ。
「ヴェイグ・リュングベルだ・・・。部活は同じく卓球部・・・。3年間宜しく頼む」
ミラルドが何も言わなくても、すぐに席に座ってしまった。そして何かを考えるように下を向いている。
(クレアクレアクレアクレアクレアクレアクレアクレアクレアクレアクレア・・・・・)


「クロエ・ヴァレンスさん」
呼ばれた女子はガタリ、と席を立つ。
「クロエ・ヴァレンスだ。剣道部に所属している。迷惑をかける事もあるだろうが・・・3年間よろしく頼む」
礼儀正しくお辞儀をして席に座る。女子達はクロエを見、唖然としていた。

クロエ、髪切っちゃったんだ・・・・・・・・と。

そんなこともお構い無しに、ミラルドは次の生徒の名前を呼ぶ。
「ジーニアス・セイジくん」
銀髪の小柄な少年が立ち上がった。中学部の制服を着てても、まだ小学部の生徒に見える。
「ジーニアス・セイジです。文芸部所属、去年小学部で副生徒会長してました。3年間、いろいろと迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」

「副生徒会長・・・・すごいのね・・」
ミラルドは関心したように、ジーニアスを褒める。
「いやいや・・・それほどでも・・・」
ジーニアスは頬を赤らめ、照れている。と、そこに。

「せんせー、俺の名前まだぁ?」
次に呼ばれるらしい生徒が、退屈になったのか会話に雪崩れこんでくる。
「あ、ああ、ごめんなさい;ジーニアスくん、話はまた・・・」
「・・・はーい」


「チェスター・バークライトくん」
「はーい。チェスター・バークライトだ。弓道部。3年間よろしくな」
水色の長い髪を後ろで1つにまとめ、前髪は数本だけ額の上あたりでぴょん、となっている。
ミラルドに席につくよう言われると、チェスターはどっこいしょ、と椅子に腰かける。


「ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディアさん」
「はい」
金色の髪にオレンジのカチューシャをつけ、高貴な匂いを教室中に漂わせている。
すらりと背が高くて、その上美人でお嬢さまらしい。
「わたくし、ナタリアと申します。部活は弓道をしていますの。皆さん、3年間宜しくお願いしますわね」

「次、メルディさん」
「はいな!!」
薄紫色のふわふわツインテール、褐色の肌の額に不思議な宝石をつけている少女。
「メルディ言うよ!ダンス部入ってるな!3年間メルディがことよろしくな!」
言葉遣いが少し変・・・いや、変わってるが、そこはもう皆慣れたのだろう。誰1人不思議に思わなかった。

「リオン・マグナスくん・・・・・・・は、お休みなのかしら?」
次の生徒であるはずのリオンの姿が見当たらない。席が1つ空いている。
「・・・・・お休みなら、仕方ないわね・・・」

「では、最後。ロニ・デュナミスくん」
「はーい!!!」
浅黒い肌に、銀色の短かく刈られた髪。長身で、カイルと同じ苗字だ。
「ロニ・デュナミスだ。部活はまだ決まってないが、3年間よろしく頼むな!」
キラーンと歯を輝かせ、皆の注目を浴びようとする。が・・・・。
 女子は全く興味無し。
「冷たいなぁ・・・・。ミラルド先生、貴女のようなお美しい先生なら、このロニ・デュナミスの想い、受け取ってもらえますよね?」
ロニは何故かミラルドのいる教卓へと歩いていく。

「・・・・・・・」
「・・・先生?」
「悪いけどー・・・私にはもう夫がいますので。ナンパはお断りよv」
「・・・・・・・・え」

ロニ、今年37回目のナンパ失敗。


    ずるずるずるずる・・・・・・・
入学式後D組に1人の少女・・・・いや、教師が歩いてきた。
ピンク色のボサボサの髪に、成人とは思えない幼児体型の体。明らかに体型と不釣り合いなダボダボの研究用白衣。下はここの大学部の女子制服。


足で入り口の扉を開け、高らかに(低いが)腕を上げる。

「おっはよ~♪」

「!!!!!!!!???!」
生徒達の目は点になった。

続く・・・・・よね?(聞くな


あとがきゅーん

えー、妹からPC強奪して(酷)受験勉強もサボっている雛姫です。
3話かいてしまいました・・・坊ちゃん不登校です。すいません;;またクラス紹介で1話引っ張ってしまいました・・・成長無いな私の小説・・・・。
クレアクレアクレアはなんというかもう・・・・ごめんなさい。
次も頑張ります。

最後に1つ。1・2話とも小説をよんでいただき、コメントまでして下さったシェイド様。
ホントにありがとうございます!!!もう感謝の一言につきます・・・!!
期待(?)を裏切らないように頑張っていきますので、応援(?)宜しくお願いします!

それでは、また4話で!               雛姫 りる

コメント

うぉぅ; なんかあとがきの一部に自分の名がでるのはちょっとばかしはずかしかったりしますね~(照

ミラルド先生か・・・C組が一番平和そうですねw(ぇ
ヴェイグが卓球・・・面白い方向に似合ってます(笑 クレア追っかけて文芸部ではないんですね(マテ
クロエの髪切った設定にちょっと驚きです。
言われて初めてそういえばクロエは小さいころ髪長かったんだったって思い出しましたよ!
小さなところでも設定細かいですね~
メルディの台詞はよかったです。「メルディがこと、」という表現は思いつかなかったですねぇ

ロニのナンパ回数が・・・「今年」とはもしや入学式(もしくはその前の登校時間)からのカウントですか!? すごい回数ですよね・・・^^;
あとミラルドさん、夫がいるって・・・ハッタリですか?それとももう彼との関係が・・・・・そういう設定なのですね!(ぇ

まぁ、キャラ紹介は大事ですし・・・ということは本編始動は次回の終わりギリギリあたりからですかね?

今回気になったのは・・・特にないですね。 普通に面白かったです^^
どこもかしこもうるさい中、どうしても平和なクラスって必要ですよね!
これはこれで何か裏のありそうなクラスですがw(ぇ
また4話も楽しみにしています^^
ちゃんと僕の期待には応えられてますよ~^^

いや、なんか自分の名前が一瞬とはいえ、あとがきにのってると妙に恥ずかしかったりしますねw(照

ミラルドさんが担任ですか・・・一番平和そうなクラスですね!(ぁ
どこもかしこも騒がしい中、平和なクラスは必要ですよね!(何
・・・これはこれで何か裏がありそうなクラスですが・・・w

ヴェイグが卓球・・・・・・なんでこんなのが似合うんだ?ヴェイグ・・・
違和感あるのに違和感ない、不思議な気分です^^;

クロエの髪は言われて初めてそういえばー!って感じで思い出しました。
そういえば子どものころは髪、長かったんですよね、クロエ。
小さなところでも細かい設定に驚きです・・・!

メルディの口調は上手いです!「メルディがこと、」は僕には上手く使いこなせなかったですねぇ~
慣れてしまえばメルディの変な口調もたいしたことないですね!(誰も不思議に思わないくらいw

ロニのナンパ回数が・・・!「今年」って入学式(とその前の登校時)からのことですかね?
だとするとすごい回数ですよね・・・・^^;
てかミラルドさん、夫いるって・・・!ハッタリ?
いや、もう彼との関係が・・・・・・・そういう設定なのですね!(ぇ

キャラ紹介は重要ですし、いいんじゃないですかね・・・・?
すると本編始動は次回の終わりギリギリあたりですかね。
今回も楽しかったです^^
4話も楽しみに待ってますね~^^
僕の期待には応えられてますから、心配無用ですっ!

なんだ、投稿できてましたね;
ページが表示できませんってでたのでもう一度書き直したのですが・・・(汗
微妙に本文違いますが、言ってることは同じですので~;

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