« NAMCO×CAPCON列伝【9】 | メイン | TALSE OF SINGING VOICE【2】 »

TALSE OF SINGING VOICE【1】



もし,願いが叶うとするなら、"犠牲者"なんてでない世界…―――。


         平和でくらしたい。



TALSE OF Singing voice ★1話 助けるから。★




スカル「ふわぁ~…。もう朝か?バニラ早いな…汗」

バニラ「あ!お兄ちゃんおはよう!!今お昼だよ?!汗
    それより…いちごちゃん呼んでたよ???」
スカル「え??いちごが??」
バニラ「うん。泣いてたみたいだったけど…」

スカル「えぇ?!嘘だろ?!やっべーー;;;行って来る!!!」

バニラ「いってらっしゃーい♪」

スカルは、走っていちごの家に向かった。

スカル「いちご!!!!」

バンッ!!  (←扉を開ける音

いちご「な、何?!」

スカル「あれ?!」
いちご「え”?!どーしちゃったの???」

スカル「泣いてたって聞いたから…///汗」

いちご「・・……クスクス(笑)」
スカル「えぇ?!可笑しい?!」

いちご「やったぁー!!大成功!!バニラちゃんったら天才だねぇ~♪」

スカル「……は?」
いちご「まだ気づかないかなぁ?泣いてたって嘘なんだってば!!」


がー―――――――――――――ん。

スカル「ははは…(苦笑)」

いちご「元気かなって知りたかっただけだよ…。」
スカル「…///」
いちご「わざわざ家まで行ってあげたのに、寝てるんだもん!!!怒」
スカル「……すいません。↓↓」

この村の男子は、平和だった。

    でも…―――――。


アナウンス『村人全員広場に集合してください。』


"こんなこと"がなければ―――――…。


いちご「…まただね。最近は、毎日のようにあるから、ハラハラしちゃうなぁー・・・」

スカル「…行こう。」
いちご「…うん。」

2人は、ゆっくり、広場に向かった。

   広場には、村人全員が集まっていた。


アナウンス『・・・・・・明日の犠牲者は…レイラさん。』


いちご「っ?!ど…どうして…?!い、いやぁーーーーーーー!!!!」
スカル「お、おばちゃん…?!」

レイラさんはいちごの母親で、小さいころから俺とも凄く仲がいい。



アナウンス『儀式は、明日の5時に行われます。では、解散。』


村人みんなが、自分の家に戻って行き、広場には3人だけになっていた。

いちご「どうして…?どうして…お母さん…なの…ひっく」
レイラ「いちご…」


そう、いけにえ。儀式。犠牲者…―――――。


   この村は、呪われている。


いちご「ありえないよ!!!なんでなのっ?!ひっく…」

レイラ「いちご。泣いてはならんよ。これが運命なんだから」
いちご「…運命…?」

スカル「…うん…めい…」

レイラ「さて!!今日は、ごちそうにするよ!!いちごは、先帰って、s準備していておくれ。」
いちご「…うん。」

いちごは、家に帰っていった。

スカル「いちご…」
レイラ「おばちゃんから、スカルに最後のお願い…」

スカル「え?」

レイラ「あの子は、私達の希望なんだから、あの子だけは…絶対に…守って…」
スカル「おばちゃん・・・」

レイラは、泣きそうだった。

レイラ「…行かなきゃ…。さようなら。スカル」
スカル「おやすみ!!おばちゃん!!!」

レイラ「……っ」

レイラも、帰っていった。

スカル「くそっ……犠牲者?…一体どーなってんだよこの村は!!!」

バニラ「お兄ちゃん・・・???」
スカル「…!!バニラ?!どうしてこんなところに??」

バニラ「お花…渡しに…」

スカル「花?今日なんかあったけ?」

気が付けば、村のみんながレイラさんに花を渡していた。

スカル「お前…その花…誰にわたすんだよ…」

バニラ「……これが、決まりなの。そっか、お兄ちゃんは知らなかったよね…」
スカル「そんなのってねーだろ!!まだ死んでねーんだぞ!!?!」

バニラ「でもね、いえにえになって食べられたら血の一滴も残らないんだよ?!」

スカル「…?!」

バニラ「何も…残るはずないの…まるごと食べられちゃうから。
    この儀式はね、昔から続いているらしくて女しか食べない魔物なんだって。」

スカル「バニラ?お前…怖くねーの?…」

バニラ「え?どうして…?」
スカル「お前も、犠牲者になっちまうかもしんねーんだろ?!」

バニラ「……うん。そうだね。」
スカル「そうだね。って…汗」

バニラ「…あたし、信じてるんだ。」
スカル「何を?」
バニラ「お兄ちゃん、何にも知らなかったんだね。
    今、長老さんが隠し持ってるらしいんだけど、選ばれた人しかもてない希望の武器があるらしいんだ。」

スカル「んなばっかばかしーもの、あるわけねーよ。」

バニラ「………だ、だよね!ごめん…あ!ご飯できてるから、家戻って食べてて!!」

スカル「了解~」
バニラは、レイラの方へ向かって、歩いていった。

バニラ「お兄ちゃん…のばか…。」


スカルは、自分の家に戻って、ご飯を食べていた。

スカル「むしゃむしゃ…おばちゃん…どーにか助けられねーかな…。
    そーいえば…おばちゃんさっきいちごは希望やら言ってたな…なんだったんだ???」

ガチャ。

バニラ「ただいま!どうしたの?真剣な顔しちゃって…」

スカル「あのさ、いちごって人間だよな?????」

バニラ「……はい?!」
スカル「ご、ご、ごめん;;気にしないでください。汗」

バニラ「いちごちゃん…か。大変そうだな…」
スカル「…おばちゃんのこと?」

バニラ「う、うん。お兄ちゃん」
スカル「??」
バニラ「もし、あたしがいなくなっても…お兄ちゃん…絶対に悲しまないでね?」


スカル「…縁起悪いことゆうんじゃねーよ。お前は、死なせねーよ。」
バニラ「……」

スカル「さーて。ねようかな?」
バニラ「おやすみ…!!お兄ちゃん!!」




― 次の日。 ―

バニラ「お兄ちゃん!!!大変だよ!!」

スカル「ぐ~…。」

バニラ「お兄ちゃん!!!」

スカル「…ん??バニラ…??」
バニラ「レイラさんが…」

スカル「…おばちゃん?!いちごは?!」
バニラ「いちごちゃんは、家にいると思う。行ってあげて!!お兄ちゃん!!」


スカル「あぁ。行って来る!」

スカルは、ものすごい速さで、いちごの家に向かった。

ガチャ

スカル「いちご!!!!!」

いちご「ん??あれ??スカルが早起きするなんて…!!どうしちゃったのさ??」
スカル「…おばちゃんは??」
いちご「...もう、終わってると思う。…儀式。」

いちごは、笑顔だった。

スカル「いちご…?お前悲しくねーのか?!」
いちご「悲しいよ…でもね、お母さんが最後に…

レイラ「いちご。絶対に泣かないこと。約束だからね!!!」


   って言ってくれたの。だから、あたしは、このことは忘れる!
   お母さんは、いつでもあたしの心のなかにいてくれるから…」

スカル「いちご…。お前…強くなったな…。」

いちご「……うん。ちょっと無理したかも…。へへっ」

いちごは泣くのを必死にこらえていた。


アナウンス『村人全員広場に集合してください。』



2人「?!」

2度と聞きたくない、このアナウンス。

いちご「行こう…。スカル」
スカル「…あぁ。」

広場に行くと、元気のない人々が集まっていた。


アナウンス『次の犠牲者は…――――――――』


スカル「(いちご、バニラ以外、いちご、バニラ以外.…)」
いちご「…ごくん」


アナウンス『バニラさんです…。』


スカル「――――――――――――――――。」

スカルは、開いた口がふさがらなかった。

いちご「…う…そ…でしょ…?!」


スカル「……バニラが…次の…犠牲者..・?
    
    はは…ありえねぇ…夢…だよね?」

いちご「…スカル…」



スカル「そうだよな!?いちご!!!!!」

いちご「スカル!!!!」

スカル「……あ...ご、ごめん…オレ…」はっ

いちご「ちゃんと自分をつかまえて!!!バニラちゃんを助けてあげるんだよ。
    あんたしかいないんだからね。…スカル…。」


アナウンス『儀式は、明日の深夜に行われます。では、解散。』


昨日と同じ、みんな自分の家に帰っていく。



いちご「スカル…バニラちゃんのそばにいてあげて..・?」

スカル「…うん…」

スカルは、とぼとぼ自分の家に向かった。


ガチャ…。

スカル「ただいま..・」
バニラ「あ!!お兄ちゃんお帰りナさ―イ!♪"」

スカル「…?」
バニラ「ほらっ!さっさと、ご飯食べて!!!」
スカル「あぁ。」

バニラ「…」
スカル「(オレにできること…)」
バニラ「お兄ちゃん..?」

スカル「バニラ、一緒にこの村を出よう!」

バニラ「な、何言って…………うん、分かったよ…」
スカル「今から出発だ!!」
バニラ「そ、そーだね..」

2人は、ひっそりと、村を出ようとした。

  でも…

スカル「わぁ!!!どっ.…どーして?!」
バニラ「……」

スカル「どーして、外に出られねーんだ?!まるで…壁があるみてぇだ…よし!!もー一回!!」

バニラ「無理だよ。お兄ちゃん」
スカル「…は?」

バニラ「ごめん。私、知ってたの。この村わは、結界がはられていて、封印されてるんだって。
    この村には、一生出られないよ…。」

スカル「…一生…?」

バニラ「あ~もう!!!あたし寝ちゃうからね!!!」

スカル「待てよバニラ…。オレたち男は、女がいなくなるのを、見届けろって言いたいのか?!」
バニラ「…」

スカル「お前..・死にてーのかよ?」

バニラ「…死にたくないよ…でもね…無理なんだよ…」


スカル「…」
バニラ「…お兄ちゃん…?」
スカル「よく言った!!!俺にまかせろ♪よし!今日は、寝るぞ!!!」

バニラ「えっ?う、うん?!」


スカル「(バニラは、必ず守らなきゃいけないんだ…――――――)」


― 次の日。―


バニラ「あれ…?お兄ちゃんが…いない…??」


そのころスカルは…

スカル「ひぇ~;;ねみぃーー!!!」

早起きして、いちごの家にいっていた。

ガチャ

スカル「いちご!おはよーっす!!」

いちご「え?!ス、スカル…?」
スカル「おはよー?」
いちご「早起きなんかしちゃって…どーしたの??」

スカル「いちごに、バニラ助けを、てるだってほしい…んだけど…!!!」

いちご「それは、いいけど…どーすんの????」
スカル「まぁまぁ♪付いて来いって!」

いちご「え?!ちょっとまってよぉ~汗))」

スカル「(バニラの言ったとうりなら……今は、長老に、会いに行くしかできねぇ..・!)」

スカルは、いちごを長老の家に、連れ出した。

いちご「長老さんの家?」
スカル「あぁ。ここが目的地…。」

コンコン…。

スカルが、長老の家のドアを、たたいた。

スカル「誰かいますかーーー?長老さーーーーーん!!」

ガチャ…

長老「…誰じゃ?…」

いちご「長老さ…!!??」

長老は、ガリガリに痩せていた。
スカル「どーしたんすか?!」

長老「…外は、久しぶりじゃの…どうしたんじゃ…?」

スカル「…希望の武器やら、貸してください。」
長老「?!」

いちご「希望の武器ぃ?!」

長老「…バニラからか…ふぉっふぉっふぉっ(笑)
   村1番の物知りには、返す言葉もないわい」

スカル「俺は、絶対にバニラを守るんだ。貸してくれ。」
いちご「よくわかんないけど…あたしからも…お願いします!!!!」
長老「…まぁ、入りたまえ。」

2人は、長老の家に入った。

スカル「それより、聞きたいことがある。どうして…儀式なんか…」

長老「……。昔、この村に歌い子様がいるとかばかげた話をしに来た変な男がおってな。
   知らんと言ったら…魔物を送り込んできて…言葉はしゃべるわ…。

   魔法はつかうわ…大変じゃった…。だから私たちは村が滅びる前に…その魔物を、
   北の森につれこんだんじゃ…そして…気づけば変な男に封印されておったり…」

スカル「俺、剣術ぐらいは、使えるぞ!!」
いちご「あ、あたしも魔術は使えるかんね!!!」

長老「…?!そ、それは…?!」
スカル「え?」

長老「…いや、いい。これが、お前さんが言う、希望の武器じゃよ。」

2人「こ、これが?!」

長老が見せたのは、マイクのような形をした杖と、赤色に光った剣だった。

いちご「なんで2つあんのさぁ~!!!」
スカル「長老…、このマイクのよーな杖って…」

長老「…リズムマイクのことか…?あぁ。そのとうり…。この村には、歌い子様が、おられるはずじゃ..。」
2人「歌い子様?!」

長老「わしのカンでは、バニラだと思うんじゃ…。
   だから…スカル!!このブレードソードで、北の森におる魔物から、バニラを、すくってくれんか?!」

いちご「…スカル!!」
スカル「あぁ…。あたりまえだ…!!!!」


もう、空は暗くなっていた。

スカル「やべぇ!!!すげぇーはなしてたんだ!!俺ら;;;」
いちご「リズムマイクとブレードソードは、預かるから、スカルは、バニラちゃんのところに..・!!」

スカル「…うん。悪いな!いちご!!!」

スカルは、もうダッシュで家をでていった。

いちご「スカル……」


ガチャ

スカル「バニラ!!!」
バニラ「へッ?」

スカル「よかった…なぁ、バニラ!よかったら、近くの湖まで話しにいかねーか??」
バニラ「…うん。そうだね…。」

2人は、湖に向かった。


バニラ「星空がきれいだね…」
スカル「あぁ…。」

バニラ「お兄ちゃん…ありがとう…。」
スカル「え?なんか言ったか??」
バニラ「ううん!!なんにもないよ!!」
スカル「????」
バニラ「..……っ!!!!!!!」

スカル「・・・・」

気が付けば、2人の周りには、村のみんなが集まっていた。
片手には花を、抱えて.…。

村人「申し訳ない…はい。」
村人「…こんなに若いのに…はい。」

バニラに、花を渡そうとする。

バニラ「…ぃゃ…いらない…!!」
スカル「…ちっ…」

村人「バニラちゃん!!もらってよ…こんなことしかできないんだからさ…」

バニラ「いやぁ―――――――――――!!!!!!!」

スカル「いいかげんにしろ!!!!何が犠牲者だ…何がいけにえだ…何が儀式だよ!!!!
    てめーらふざけんじゃねぇ!!!!」

バニラ「お、お、おにいちゃ…お兄ちゃん…私…しんじゃうのかな…」

スカル「大丈夫だから。俺といちごを信じろ。」

いちご「村のみなさん…バニラちゃんも1人の人間なの!!」
スカル「いちご…!!」

村人「無理ですよ。絶対に。あぁ来る…!!!…みんな…逃げろ!!!!!!」

『わーわー』

村のみんなが、いっせいにいなくなった、

いちご「どーゆー意味…?!」

バニラ「…おむかいがきたんだ…」
スカル「は?!」

村の男「バニラさんですね。さぁ、ご同行願いましょう。」
バニラ「……!!」
スカル「誰だよ…お前!!!」

村の男「黙れ!!この娘は、いけにえの道具となるものなんだ…!!!」
バニラ「きゃぁ!!!」

男は、バニラの腕をつかみ、北の森の方向へ、ひっぱりだした。

スカル「バニラ!!!!」
いちご「まって!!スカル、奇跡の武器を、もってこよう!長老の家においてきたんだよ!!あたし」

2人は、急いで長老の家にむかった。

長老「…ふむ。ふいにやってきたのだな。」

いちご「うん。あたし、とにかく魔術をとなえるから…。リズムマイクで!!」
スカル「俺も、このグレードソードで…!!!」


いちご「バニラちゃんを…助ける!!!!」

スカル「こんな村…俺がなんとかしてやるぜ!!!!」


★続く★

あとがき**
はじめまして!小麦です!!!
小説は、ほかのサイトさまでも、出しているんで…みかけたら、声をかけてくれるとうれしいです!!

コメントする