TALSE OF SINGING VOICE【2】
「 お兄ちゃん・・・ 」
TALSE OF Singing voice ★2話 最後の願い★
スカル「行くぞ!!!いちご!!!!」
いちご「了解っ!!!!」
スカルといちごは、北の森めがけて全速力で走った。
いちご「(お願い・・・間に合って・・・!!!バニラちゃんを助けたい・・・!!!)」
*―― 北の森 ――*
スカル「やっと着いた...はぁはぁ...」
いちご「...おかしいよ。静かすぎだって...」
スカル「・・・確かに・・・」
風のざわつきしか聞こえなかった。
いちご「違う!!!あたしたちの目の前に結界がはってあるよ!!」
スカル「くそっ...結界なんて...」
スカルは、グレードソードを結界にむかって振った。
いちご「そんな無茶・・・!」
パリーンッッ!!!
結界は、見事グレードソードで敗れた。
『いやぁーーーーーーーー!!!』
2人「?!」
スカル「バニラの声だ!!! バニラ!!!いるのか?!」
バニラ「お...お兄ちゃん?」
いちご「ここね?!バニラちゃん!!!」
バニラ「いちごちゃ...ひっく...ひっく...」
いちごはバニラを抱きしめた。
バニラは、すごい震えていた。
スカル「バニラ...ホッ...」
いちご「それにしても...ひどすぎる!!!結界をはって森に魔物と1対1にするなんて・・・!!!!」
スカル「死ねって言ってるようなもんだな・・・」
バニラ「・・・ありがとう・・・。お兄ちゃん・・・」
ドキッ。
スカル「・・・・・・あぁ・・・///」
『ぴぃいいいぃ...』
いちご「・・・・・・スカル・・・後ろ・・・」
スカル「え?///・・・?!」
バニラ「っ?!ひ、人食い・・・」
スカルたちの後ろにいたのは、人食い花。
お腹がへっているようだ。
『ぴいいぃいいいぃいい・・・』
バニラ「あたし・・・食べられ・・・」
スカル「バニラはさがってろ。いちご!やるぞ・・・」
いちご「・・・うん。」
スカル「こいつを倒せば・・・この村の女は死ななくていいんだ・・・
悲しまなくて・・・いいんだ・・・
だから・・・・絶対・・・・お前を倒す!!!!命に代えてでも・・・!!!」
いちご「・・・うん!!!」
スカル「うおぉぉおおぉおぉ!!!!!!!!」
スカルは、人食い草に切りかかった。
『ぴいいぃぃぃぃいいいいい』
いちご「痛がってるみちゃいだよ!!よーっし!!
ファイアウォール♪!!!」
ボォッ
人食い花に炎が舞い上がった。
『ぴいいい・・・』
いちご「こいつ、人間を食べることしか頭にないんだ・・・。
攻撃覚えてないんじゃない?!」
スカル「じゃ、ラッキーだぜ★魔神剣!!!!」
いちご「グレイブ!!!」
『ぴぃい・・・』
人食い花が早くも死んだみたいだ。
いちご「やったぁ!!!楽勝ねぇww♪」
バニラ「ひっく・・・ひっく・・・」
スカル「・・・バニラ・・・。」
バニラ「お兄ちゃん・・・!!!!怖かっ・・・・た」
スカル「もう大丈夫だから・・・」
スカルは、バニラを抱きしめた。
いちご「・・・・・・・(´・∀・)クスッ」
もう犠牲者なんてでなくていい。
儀式も終了。
そして・・・明日からバニラとみんな仲良く暮らす。
それが、これからの"俺たちの村"でありますように。
心から祈ってるから。
スカル「さて、帰るか!!!」
いちご「そーだね!!!ここ気味悪いし;;;」
バニラ「うん!みんなに報告しないと・・・・っ ?!」
バニラ「お兄ちゃん危ないっ!!!!!」
スカル「・・・え?」
『ぴぃぃいいいい』
もぐもぐ・・・・
スカル「・・・ばに・・・ら・・・・?」
いちご「う・・・・・・うそ・・・・・・」
スカルといちごが後ろを向いている時、まだ生きていた人食い花がスカルを食べようと突進してきた。
それをかばったのが、バニラ・・・――――――。
スカル「・・・・嘘・・・だろ・・・?!」
いちご「スカル!!前っ・・・!!!!」
プチッ
スカルの中で何かが切れた。
スカル「うおぉおおぉおおお!!!!!!」
スカルは、人食い花を粉々に切り刻んだ。
スカル「うおおぉおおおぉお・・・!!!」
いちご「もう・・・やめて・・・ やめてスカル!!!!!」
スカル「・・・・・・・・・。」
いちご「そんなコトしてもバニラちゃんはもどってこないよ・・・ひっく」
いちごから大粒の涙が流れると同時に、大粒の雨が降ってきた。
ザーーーー・・・。
スカル「・・・・・・夢・・・・・・?それとも・・・現実・・・?」
何が何だかわからなくなって、
そんなことばっかり口にしていた。
いちご「スカル・・・っ・・・」
スカル「いちご。帰ろう」
いちごは、なきながら頭を縦に振った。
―― 村 ――
長老「スカル!いちご!!どうだったのか!?」
スカル「バニラが・・・」
スカルは、長老にいままでのことを言った。
長老「なんと・・・?!バニラが・・・
・・・そうか。詳しくは、明日話そう。スカル、ゆっくり休みなさい。」
スカル「・・・・・はい。」
と言い残し、自分の家に戻って行った。
いちご「スカルッ!!!」
長老「いちご、そっとしといてあげないか?」
いちご「・・・・・・そう・・・ですね・・・」
バタン。
家に戻ったスカル。
目がいったのは、さっきバニラと食べてたご飯の跡。
スカル「・・・バニラ・・・・・・」
バニラが次の犠牲者って時なのに笑顔でいてくれた・・・。
なのに・・・俺は・・・・俺は・・・・
助けられなかった。
俺のせいでバニラは・・・
最悪のお兄ちゃんで・・・ごめん・・・。
スカル「・・・うぅ・・・っ・・・ひっく」
『お兄ちゃん』
スカル「っ?!」
『あたし今最高に幸せだよ。』
スカル「バニラ・・・。」
『なかないで。あたしからのお願い・・・聞いてくれる??』
スカル「・・・?」
『いちごちゃんを守ってあげて。
あと、ないちゃ駄目だからね!!!!笑』
スカル「・・・・・・ふっ・・・」
『・・・・・・あたし・・・
お兄ちゃんの妹でよかった・・・。』
と、言い残し、消えてしまった。
スカル「バニラ・・・バニラ!!!!!!
俺も・・・バニラの兄でよかった・・・。
なかねーから・・・。いちごを守るから・・・・。
同じ失敗はしねーから・・・」
さっきのは、夢かもしれないけどバニラが言ってたのには、違いないんだから。
俺は、信じる。
★あとがき★☆(・∀・)
どぉも小麦です!!
なんか、変になった???笑))
なんか感動系になってるし!!ごめんなさぃ;;;
3話もみてくださいwwww