約束のピクニック【6】
約束のピクニック 6
作 神条
出会いは別れの始まりです
出会った以上 いつか必ず別れなくてはいけません
でもそれは 本当に別れの時が近付くまでわからないものです
私たちは今 その時の中を歩いています・・・
― ローンヴァレイ付近の孤島 ―
クラース「さぁ 焼けたぞ!
アーチェ「わ~い ごはんだ ごはんだ~♪
チェスター「腹減ったー
クラース「ほれ クレス
クレス「ありがとうございます
ミント「はい すずちゃん
すず「どうもです
チェスター「ん~ うめぇ~
アーチェ「さいこーじゃん!
クラース「ま この私が肉と野菜の旨味を最大限に引き出すように焼いているからな
この感覚は私にしかわからない ふっふっふ
すず「クラースさんは本当に料理が得意なのですね
チェスター「ほんとほんと どっかのバカとは別次元!
アーチェ「んだとぉ!?
クレス「チェスター!
アーチェ「ファイアボー・・・むぅ
ミント「アーチェさん 今日は・・・なのですから
アーチェ「う うん・・・
すず「どうかしたんですか?チェスターさんもアーチェさんも沈んでしまいましたが・・・
クラース「まぁ男と女にはいろいろある 君もその内わかるときが来るだろうさ
すず「・・・なんとなくですが 嫌な世界を感じます
クラース「ははは
アーチェ「・・・でも また会うときまでには 絶っっっ対上手くなっとくから
チェスター「アーチェ・・・
アーチェ「みんな・・・ 食べに来てよ・・・
チェスター「ああ・・・
ミント「期待してますよ
クレス「100年もあれば上手くなると思うよ
アーチェ「うん・・・ ・・・ってぇ それじゃ何十年もかかるみたいじゃない!
クレス「ご ごめん そういうつもりじゃ
チェスター「はははは!
クラース「・・・ふっ
ミント「クラース・・・さん?
クラース「100年・・・ 長いものだな・・・
クレス「クラースさん・・・
クラース「気にするな こればかりは仕方の無いことだからな
ミント「あ・・・
クラース「ミントまでそんな悲しい顔をするな
ほら まだ肉も野菜も残ってるぞ 皆惜しみなく食え食え!
クレス「そうですね
チェスター「そうだな
ミント「いただきます
アーチェ「クラースぅ・・・
クラース「どうした?
アーチェ「あたしに出来ることがあるなら言ってよ
クラース「ん?
アーチェ「ほら あたしってばクレスたちの時代も生きるじゃん?
だから えっと・・・残したいものとかあったら言ってよ
クラース「ありがとうアーチェ・・・ そうだな だがそれは戻ってからにしよう 戻ってから な
アーチェ「うん 任せて!
クラース(アーチェ すまない・・・
クラース「我が手の内に 御身と力と栄あり!
出でよ! シャドウ! プルート! グレムリンレアー!
ヒィィィィィィンッ!
プルート「どうやらお前たちの役目は終わったようだな
契約はここに破棄させてもらうが 良いな?
クラース「ああ 構わない 今まですまなかったな
プルート「ふっ さらばだ・・・
シャドウ「我 闇 帰する
グレムリンレアー「ねぇ 契約のときなんか約束してなかった?
クラース「え? さ さぁ・・・ なにもなかったと思うが?
グレムリンレアー「そう? まぁいいや じゃね
ヒィィィィィィンッ!
クラース「ふぅ
クレス「行きましたね
クラース「ああ 元々仮契約だからな
アーチェ「そういえばさ シャドウの喋り方流行ったよね~
ミント「そんなこともありましたね
クレス「ミントまで使ってるからびっくりしたよ
すず「もう使わないのですか?
アーチェ「う~ん 使うって言ったって 分かりにくいじゃん?
すず「そうですか? 忍者が書く文に良く似ています 例えば
『仁人心也。義人路也』とか・・・
アーチェ「な なにそれ?
すず「仁義です
クレス「じ 仁義・・・?
チェスター「すっげーなぁ そんなことまで教わるのか?
すず「忍者ですから
クラース「はは そういえばすずちゃんの『忍者ですから』は名台詞だな
アーチェ「名台詞だよね~ 忍者ってなんでもできるんじゃない?
すず「いえ それほどでも
クラース「もう時間もあまり無い 皆最後あと串1本ずつ持って乾杯としよう
クレス「そうですね
ミント「本当に もうそんな時間なのですね また忘れていました
アーチェ「ほんと・・・
クラース「皆持ったか?では行くぞ!
一同「カンパーーーイ!」
― 別れてしまう前に思い出を残すためのピクニック
やはり時の流れを超えた出会いは 普通の出会い以上の限界があるのですね
運命の時は近付いています・・・
でも本来ならば こうしている時間もなく別れは来ていたかもしれません
ですからアーチェさんの約束に感謝します 約束のピクニックに・・・
つづく
作 神条
出会いは別れの始まりです
出会った以上 いつか必ず別れなくてはいけません
でもそれは 本当に別れの時が近付くまでわからないものです
私たちは今 その時の中を歩いています・・・
― ローンヴァレイ付近の孤島 ―
クラース「さぁ 焼けたぞ!
アーチェ「わ~い ごはんだ ごはんだ~♪
チェスター「腹減ったー
クラース「ほれ クレス
クレス「ありがとうございます
ミント「はい すずちゃん
すず「どうもです
チェスター「ん~ うめぇ~
アーチェ「さいこーじゃん!
クラース「ま この私が肉と野菜の旨味を最大限に引き出すように焼いているからな
この感覚は私にしかわからない ふっふっふ
すず「クラースさんは本当に料理が得意なのですね
チェスター「ほんとほんと どっかのバカとは別次元!
アーチェ「んだとぉ!?
クレス「チェスター!
アーチェ「ファイアボー・・・むぅ
ミント「アーチェさん 今日は・・・なのですから
アーチェ「う うん・・・
すず「どうかしたんですか?チェスターさんもアーチェさんも沈んでしまいましたが・・・
クラース「まぁ男と女にはいろいろある 君もその内わかるときが来るだろうさ
すず「・・・なんとなくですが 嫌な世界を感じます
クラース「ははは
アーチェ「・・・でも また会うときまでには 絶っっっ対上手くなっとくから
チェスター「アーチェ・・・
アーチェ「みんな・・・ 食べに来てよ・・・
チェスター「ああ・・・
ミント「期待してますよ
クレス「100年もあれば上手くなると思うよ
アーチェ「うん・・・ ・・・ってぇ それじゃ何十年もかかるみたいじゃない!
クレス「ご ごめん そういうつもりじゃ
チェスター「はははは!
クラース「・・・ふっ
ミント「クラース・・・さん?
クラース「100年・・・ 長いものだな・・・
クレス「クラースさん・・・
クラース「気にするな こればかりは仕方の無いことだからな
ミント「あ・・・
クラース「ミントまでそんな悲しい顔をするな
ほら まだ肉も野菜も残ってるぞ 皆惜しみなく食え食え!
クレス「そうですね
チェスター「そうだな
ミント「いただきます
アーチェ「クラースぅ・・・
クラース「どうした?
アーチェ「あたしに出来ることがあるなら言ってよ
クラース「ん?
アーチェ「ほら あたしってばクレスたちの時代も生きるじゃん?
だから えっと・・・残したいものとかあったら言ってよ
クラース「ありがとうアーチェ・・・ そうだな だがそれは戻ってからにしよう 戻ってから な
アーチェ「うん 任せて!
クラース(アーチェ すまない・・・
クラース「我が手の内に 御身と力と栄あり!
出でよ! シャドウ! プルート! グレムリンレアー!
ヒィィィィィィンッ!
プルート「どうやらお前たちの役目は終わったようだな
契約はここに破棄させてもらうが 良いな?
クラース「ああ 構わない 今まですまなかったな
プルート「ふっ さらばだ・・・
シャドウ「我 闇 帰する
グレムリンレアー「ねぇ 契約のときなんか約束してなかった?
クラース「え? さ さぁ・・・ なにもなかったと思うが?
グレムリンレアー「そう? まぁいいや じゃね
ヒィィィィィィンッ!
クラース「ふぅ
クレス「行きましたね
クラース「ああ 元々仮契約だからな
アーチェ「そういえばさ シャドウの喋り方流行ったよね~
ミント「そんなこともありましたね
クレス「ミントまで使ってるからびっくりしたよ
すず「もう使わないのですか?
アーチェ「う~ん 使うって言ったって 分かりにくいじゃん?
すず「そうですか? 忍者が書く文に良く似ています 例えば
『仁人心也。義人路也』とか・・・
アーチェ「な なにそれ?
すず「仁義です
クレス「じ 仁義・・・?
チェスター「すっげーなぁ そんなことまで教わるのか?
すず「忍者ですから
クラース「はは そういえばすずちゃんの『忍者ですから』は名台詞だな
アーチェ「名台詞だよね~ 忍者ってなんでもできるんじゃない?
すず「いえ それほどでも
クラース「もう時間もあまり無い 皆最後あと串1本ずつ持って乾杯としよう
クレス「そうですね
ミント「本当に もうそんな時間なのですね また忘れていました
アーチェ「ほんと・・・
クラース「皆持ったか?では行くぞ!
一同「カンパーーーイ!」
― 別れてしまう前に思い出を残すためのピクニック
やはり時の流れを超えた出会いは 普通の出会い以上の限界があるのですね
運命の時は近付いています・・・
でも本来ならば こうしている時間もなく別れは来ていたかもしれません
ですからアーチェさんの約束に感謝します 約束のピクニックに・・・
つづく