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すず・OF・フューチャー【11】

                        すず・OF・フューチャー

バルーセル「おやおや、もう十章を超えてしまうとは、早いものですねえ。」
????「そ、そうですねえ、バルーセル様。」
バルーセル「ほうお前か、だが今回だけなのだよ、お前の出番は。」
????「そ、そうなのですか!?バルーセル様!」
バルーセル「人質にしている忍者どもを助けに来る者達を無視して、お前は自分の任務を果たせ。」
????「はいぃ!必ずや仕留めて参ります。」
バルーセル「それではこの後こいつがどうなるか見せてもらいましょうか。」

                       第十一章 戦い・NO・ギセイ

フォルス改めゼロになったゼロは、大急ぎで仲間と合流するためにベネツィアへと急いだ。
そのころミゲールでは。
ミアン「・・・・・・はあ・・・これってフラレたって事かな・・・・・・」
ミアンはゼロに告白したが、それは励ますため、とゼロに間違われたままだった。
レオ(・・・・・・・・この状況って・・・・俺のチャンス?)
そしてゼロとミアンを覗き見してたレオ。
レオ(でも待てよ・・・・もし覗いてたのがばれたら・・・・・・・・今度は全治一週間くらいかかりそう・・・・)
「うわあああああ!!」
レオ「なんだ!?悲鳴!?」
ミアン「レ、レオ!?あんたなんでそんな所にいるの!?」
レオ「あ!(やばっ!)えっと・・・それより悲鳴の正体を確めないと!!」
ミアン「そうね!・・・・でもあとできちんと教えてもらうわよ。」
レオ(ごまかせなかった~・・・・・)
レオとミアンが、村の中央に着いた時、そこには人型のモンスターがいた。
だが、体中は体毛に覆われているにもかかわらず鎧をつけている。
身長は3メートルはあり、肩には鋭い角の様な物、爪も鋭く尖っている。
さらに、背中には翼が生え、頭にも角が生えている。
????「ぐふふふ・・・・・もう既にこの町に戦えるものはいない・・・・その隙に町を壊させてもらうぞ。」
レオ「何だあいつは・・・・・モンスター・・・なのか・・・?」
ミアン「わからない・・・・。」
????「うん?・・・・おお!そこのお前、このボルゾル様の嫁にならんか?!」
ミアン「え?!あ、あたしぃ・・・・・絶対いや!!」
レオ(・・・・・・・こんな奴に渡すくらいならロウの方が100倍ましだ!!)
何気に酷い言われ様のロウだが、実際そうだと100人に聞いて100人はそう答えるだろう。
ボルゾル「ぐへへへ・・・・・・少しぐらいおてんばな方が、いいなあ~!」
そう言ったと時、ボルゾルは凄いスピードで、ミアンに向かって突進してきた!
ミアンはその攻撃を紙一重でかわして・・・
ミアン「危ないじゃないの!昇手連脚撃!!」
左右の拳を思いっきり振り上げ、サマーソルトへとつながる連続技だ!
ミアン「え!?」
ボルゾル「そんなのは効かないんだな・・・・・」
レオ「魔神剣!!」
ボルゾルは、地を這う衝撃波をかわした、そのおかげでボルゾルとの間合いが開いた!
ミアン「助かったわレオ!」
レオ「!!・・・・・・・・・・・・・ああ。」
レオはミアンと顔を合わせられなかった。
ミアン『私フォルスさんが好きなの!』
レオ(くそっ!今はそんな事考えてる場合じゃ・・・」
ボルゾル「何を考えてるか知らないがなぁ・・・・この子と俺様にとって邪魔なお前は死んでもらう!!」
ボルゾルの突進がレオに迫る!
レオ「この子と俺様!?・・・!しまった!くっ!・・・・・・・間に合わない!」
今まで考え事をしていたレオは、攻撃を避ける判断が遅れた!
ミアン「レオ!!」
ボルゾル「ぐっ!」
いきなりボルゾルがバランスを崩した、おかげでレオは何とか突進を避けた。
ボルゾル「ぐっ!・・・・・・・誰だ!このボルゾル様に矢を撃ったのは!!」
??「俺だよ・・・・・・レオ、戦いの途中でなにを考えていた。」
レオ・ミアン「ロウ!!」
ロウ「俺も戦う・・・・・チェスター流弓術・・・・見習いだがやらせてもらう!」
レオ「魔弓術・・・・じゃないのか?」
ロウ「チェスター流魔弓術は、魔術と弓術を組み合わせた物だ・・・エルフの血が入っている者でなければ使えない。」
ミアン「あたしはミレアさんに教わった格闘術で戦うわ!(・・・・ミレアさんがどこかの道場で習ったものだけど・・・護身用って・・・・)」
レオ「アルベイン流門下生・・・レオ=サリーランド!お前を倒す!!」
ボルゾル「こうじゃないと面白くないなぁ・・・・・多少はあがいてくれよなぁ・・・・。」
ロウ「・・・・・・・・・・・・・・・・・下種が!」
三角形の形に陣形を組み、中心にいるボルゾルに向かって、同時に攻撃を仕掛けた!
レオ「いくぞ!襲爪雷斬!!」
レオは、上空に切り上げと同時に跳躍し、投げた盾に雷を落として、落下しながら剣を振り下ろす!
ミアン「神気双撃衝!!」
ミアンは左右の拳に気をためて、それをボルゾルに力いっぱい飛ばした!
ロウ「疾風!」
ロウは無数の矢を放った。
ボルゾル「無駄だぁ!」
ボルゾルはミアンの方へ走り、ミアンの放った気を手で弾き、ミアンの体を手でつかんだ。
ミアン「くそぅ!離してよ!!」
ボルゾル「ぐふふふ・・・・お前は俺様の嫁になるんだぁ・・・・生きていてもらうぞぅ・・・・」
レオ「ミアンを離せえぇぇ!!」
ボルゾル「な・・・何ぃ?!」
ボルゾルがミアンと話してる間に、レオはボルゾルの懐に入っていた!
ミアン「レオ!」
レオ「うあああああああ!!」
レオは力の限り剣を振り、ミアンをつかんでいた手を、切り落とした!!
ボルゾル「ぐぅあああああぁぁぁ!!」
ボルゾルの肘から下の右腕は、ミアンを離して、ミアンと共に落ちていく。
落下するミアンは、剣を捨てて跳んだレオに受け止められた。
レオ「ミアン!だいじょうぶか!?」
ミアン「え、ええ・・・・ありがとう・・レオ・・・・」
レオ「!!・・・・・・ああ・・・・」
レオはまたミアンの顔を見ることが出来なかった・・・・
ミアン「その・・・・レオ・・・そろそろ降ろしてくれないかなぁ・・・・」
レオ「あ!・・ごめん!今降ろ・・・・」
ボルゾル「貴様ぁ!よくも俺様の腕を!!」
レオ「しまった!」
レオは、せめてミアンだけでも守ろうと、ボルゾルに背中を向けたその時!
ロウ「大牙!!」
巨大化した矢がボルゾルの腹部を貫通した!
ロウはそのままレオ達と合流しようと走ったが・・・
ボルゾル「ぐあああああ!!」
大牙を受けたボルゾルは一瞬動きが止まったが、すぐに腕を振り下ろし、爪がレオの背中を切り裂いた!
レオ「があああぁぁ!!」
ミアン・ロウ「レオ!!」
ボルゾルはレオに止めを刺そうと、さらに力を入れて攻撃を繰り出した!
ミアン「レオは殺させない!!」
ミアンはレオの盾になるべく立ちはだかった!
ロウ「ミアン!」
ボルゾルの振り下ろした手は、切り裂かれた者の血に染まった・・・・・
ミアンはボルゾルの爪に切り裂かれた痛みがないのに気付き、目を開けた・・・・・
ミアン「・・・・・・!!!ロウ!!!!」
レオの前に立ったミアンの前に、さらにロウがいた!?
ミアン「ロウ!ロウ!!」
レオ「・・・・・・ロ・・ロウゥ・・・・・」
ミアン「レオ!あなた動いたら・・・」
レオ「・・・だいじょうぶだ・・・・アルベイン流には・・・・集気法って・・・ある・・・から・・」
とはいえ、すぐに回復できるほどの傷じゃない・・・
その時、ボルゾルが再び攻撃してこようとした、まさにその時、
バルーセル『落ち着きなさいボルゾル。』
ボルゾル「バ、バルーセル様!」
ボルゾルの頭の中にバルーセルの声が響いた。
バルーセル『あなたの傷を治してあげましょう・・・・時間はかかりますが回復します。』
ボルゾル「そ、そうですか!ありがとうございます!・・・・・バルーセル様!」
ボルゾルに黒い光があたり傷を治していく・・・・
ボルゾルの傷が治っていく中、ロウが話し出した。
ロウ「・・・・はあ・・はあ・・はあ・・・・ミ・・アンさん・・・・だい・・じょうぶ・・げほっ!げほっ!」
ミアン「ロウ!だめ!喋ったら!」
ロウ「ミアンさん・・・・・・・・・だい・・・・じょうぶ・・・」
ミアン「ええ、ええ!私はだいじょうぶよ!だからもう!」
ロウ「そう・・ですか・・・ごほっ!ごほっ!・・・ミアンさん・・・レオも・・・・聞いてくれ・・・・」
ミアン「ロウ!喋ったら!」
ロウ「・・・・俺は・・・・・ミリエルの・・・・・・・・・・・本当の兄じゃ・・・ない・・・」
ミアン「えっ!?」
レオ「・・・・ロウ・・・なに・・を・・・・」
ロウ「ミリエルの・・・・両親を殺したのは・・・ごほっ!はあ・・はあ・・・・・俺の・・・・父さんだ・・・・・」
ミアン「・・・・・え?・・・・嘘!だって二人ともあんなに仲良く!」
ロウ「6年前・・・・ごほっ!ごほっ!・・・俺の・・・・父さんは・・・・邪魔な・・・・政府の人間を消す・・・・ごほっ!・・・・暗殺者・・・だった・・・・・」
ミアン「そんな!だってロウのお父さんは!」
ロウ「猟師・・・と言っていた・・・が・・嘘だ・・・狙撃手・・・だったから・・・弓が・・・得意だ・・・・・・・・あの日・・・・始めて父さんの仕事を・・・・ごほっ!・・・見た・・・・・」

6年前
ロウの父オル『・・・・・・・ブライム外交官・・・・あなたに恨みはないが!』
オルは、力いっぱい引いていた矢を放ち、その矢はブライム外交官の胸に突き刺さった・・・・
オル『・・・・出て来た・・・ブライム外交官の妻メアリー・・・・・すまない・・・・妻のためだ!』
オルは、二発目の矢を放ち、二発目の矢はメアリーの胸を貫いた・・・・・
オル『・・・・・これで・・・・いい・・・・』
ロウ『・・・・・・・お父さん・・・』
オル『ロウ!?なぜお前がここに!?家に居ろと言ったはずだ!!』
ロウ『・・・・・お父さん・・・・今・・・何で撃ったの?』
オル『!!・・・・・見て・・・いたのか・・・・・・』
ロウ『・・・・・・・・・・・うん・・・・』
オル『・・・・・そうか・・・・今まで秘密にしてたが・・・・・・これが・・・・お父さんの仕事だ・・・・・・』
ロウ『なんで?・・・・・なんでこんなことするの!?』
オル『・・・・・それは・・・・・・・母さんが人質に・・・・いや・・・・・・・所詮良い訳だな・・・・』
ロウ『え!?・・・・母さんが・・・母さんが人質・・・・・に?』
オル『・・・・・・・!!ロウ!伏せろ!!』
オルが叫んだと同時に矢が飛んできた!
ロウは頭を抑え、身をかがめた・・・・矢はロウの周りに突き刺さり、ロウは無傷だった。
ロウ『・・・・・・・・・・お父・・さん?』
ロウは自分を覆っている父に話し掛けた。
ロウ『お父さん!?お父さ・・・』
オルの背中には数本の矢が突き刺さっていた・・・・・
オル『ロウ・・・・・すまない・・・だが・・・・これで母さんも・・・・・・・帰って・・・・・・・・・』
ロウ『お父さん?・・・・お父さん!!お父さーーーん!!』

ロウ「ごほっ!・・・・3日後・・・・母さんは死体で見つかった・・・・・・俺は・・・父さんが・・・・殺した・・・ごほっ!・・・・・・・・ブライムさんの・・・・・身寄りのない子供・・・げほ!げほ!・・・・ミリエルを・・・・・父さんの・・・変わりに;・・・贖罪・・・のため・・・・・・妹として・・・・引き取っ・・・!!ごほっ!ごほっ!げほっ!!」
ロウは吐血した・・・・顔色はますます青くなっていく・・・・
ミアン「ロウ!もういい!わかったから・・・・もう喋らないで!!」
レオ「ああ!・・・・・もう・・・話すな・・・くっ!」
ミアン「レオも!まだ傷が完全に塞がってないんでしょ!」
レオ「でも!・・・・・ロウを・・・・幼なじみを放ってはおけない!・・・・・くっ!」
ロウ「・・・・・レオ・・・・・・ミ・・アンさん・・・・・聞いて・・・下さい・・・・」
ミアン「ロウ!」
ロウ「・・・・・・・・・俺・・・・・・ミアンさんが・・・・ごほっ!ごほっ!・・・・・好きでした・・・ごほっ!」
ミアン「・・・・・・え?」
レオ「ロウ・・・?」
ロウ「たぶん・・・・誰も・・・・・・気付かなかった・・・でしょうね・・・・・・・ミアンさんは・・・・フォルスさんが・・・・・好きでした・・・から・・・・・」
ミアン「!!!」
レオ(ロウも・・・・・好きだったなんて・・・・・・・)
ミアン「・・・・・・でも・・・・・フォルスさんは・・・・・」
ロウ「ごほっ!・・・・ミアンさん・・・もう一度・・・・・周りを良く見てみたら・・・どうですか?・・・・・・きっと・・・・・・・あなたに好意を・・ごほっ!・・・抱いてる人が・・・いるはずです・・・」
レオ「お、おいロウ!こんな時になにを!」
ミアン「・・・・・・・・・・・ロウ?」
ロウ「・・・はは・・・・・レオ・・・・・ミアンさん・・・・・ミリエルを・・・・・頼・・・・・・」
ミアン「ロウ?・・・・・ロウ!ロウ!!」
レオ「ロウ・・・・嘘だろ?・・・・・ロウ!」
ロウは安らかに眠っていた・・・・この世で最後に見せた笑顔のまま・・・・・
ボルゾル「・・・・・やっと回復が終ったぜ・・・・じゃあ・・・・・もう一人の男も死んでもらおうか?」
??「待て!」
そこに現れたのは、白馬・・・シャインに乗ったゼロだ!
ボルゾル「な、なんでこいつがここに!?」
ゼロ「火の手が上がってたから見に来たら!レオ!ミアン!ロウ!下がっていろ!」
ミアン「フォルス・・さん・・・・・・・」
ゼロ「どうした?ミア・・・!ロウ!・・・・・・!!・・・・・死んでる・・・・・・」
レオ「・・・・・ロウは!・・・・ロウはあいつに・・・!!」
ゼロ「・・・・お前が・・・・・お前がロウを殺したのか!!!」
ゼロの迫力に、ボルゾルは圧倒された。
ボルゾル「バ、バルーセル様!どうすれば、どうすればいいのですか!?」
ボルゾルは、この状況を打開する策がバルーセルにあると思い言ったが・・・・・
ボルゾル「・・・・・バルーセル様!何故!何故何も答えてくれないのですか!バルーセル様!!」
ゼロ「・・・・・遺言はそれだけか!!」
ボルゾル「ひっ!」
ゼロ「・・・・・くらえ!アルベイン流!・・・・なに!?」
ゼロが技を出そうとした時、突然フランヴェルジュとヴォーパルソードが光りだした!?
ゼロ「な、なんだ!?・・・・・・なにが起こってるんだ!??」
?????「我を使え・・・・・」
??「私を使いなさい・・・・・」
ゼロ「なんだ?!・・・・・・剣が・・・・・剣から声が!!」
?????「我はランヴェル。」
??「私はパル。」
ランヴェル「我はフランヴェルジュに宿りし物。」
パル「私はヴォーパルソードに宿りし物。」
ゼロ「な・・・・なんだって・・・・?」
ランヴェル「我らを振れ。」
パル「私達を振りなさい。」
ゼロは言われるままに、フランヴェルジュを右手にヴォーパルソード左手に装備した。
ランヴェル「アルベイン流は知っている・・・・・。」
パル「使いなさい・・・・閃空双龍斬を・・・・。」
ゼロ「・・・・閃空双龍斬!?そんな技・・・アルベイン流には・・・」
ランヴェル「汝の意識に映像を送る・・・・。」
パル「あなたはそのとおりに動けばいいの。」
ゼロ「・・・・・これは・・・・頭の中に・・・・・イメージが・・・・・これなら!」
ゼロは、二つの剣を構え、頭の中のイメージを体に覚えさせるように動いた!
ボルゾル「な、なんだ!!?なんなんだ!!??」
ゼロ「閃空!双龍斬!!」
ゼロが放ったのは閃空裂破だ。
闘気を地面から突き上げさせ、敵を上空に持ち上げて、追い打ちをかける技だが、
敵を持ち上げる闘気が、炎と氷の龍となりボルゾルを襲う!
ボルゾル「がああああああっ!!」
叫び声と共に、ボルゾルの体は、右側が氷ずけ、左側が黒焦げになった。
さらに、ボルゾルの体は爆発し、跡形もなく吹き飛んだ・・・・
閃空双龍斬の威力は、閃空裂破のニ倍・・・いや三倍はあるだろう・・・・。
ゼロ「・・・・すごい・・・・・」
ゼロは自分が放った技の威力に驚いていた・・・・
その後ゼロは、ミアンとレオから、ロウとミリエルの事を聞いた。
ゼロは、ロウの遺体をミリエルに見せるのは酷と思い、教会に預けた。
ゼロ「・・・・・・レオ、ミアン・・・これでもうミゲールは襲われないだろう・・・・俺はバルーセルを倒しに行く・・・もう・・・こんな犠牲を出さないためにも・・・・・」
ミアン「・・・・わかりました・・フォル・・・ゼロさん・・・でしたね・・・・。」
レオ「・・・葬式は・・・町のみんなでやっておきます・・・ミリエルにはもう少し経ってから真実を話します・・・。」
ゼロ「・・・・ああ・・・頼む・・・・・ルミナ達には俺が言っておく・・・・・・いくぞ!シャイン!」
ゼロはシャインに乗って走り出した。
ゼロ「・・・・許さない・・・許さないぞ!バルーセル!!」
ゼロはルミナ達から、2時間半後にミゲールを出た。

次回 第十二章 謎・NO・ショウジョに続く。













どうも!作者の緋色の龍です。
いかがでしたでしょうか第十一章は。
ロウとミリエルの関係・・・実はこうなってたんですね。
この話は、学校から家に帰ってくる途中に思いつきました。
それにしても・・二つの剣は喋れたんですね・・・・実は・・
何故今まで話さなかったかは、そのうち説明書きます。
・・・・いつもならこの辺で<では、また。>と終わらせるのですが、
十回突破記念として、ゼロがミゲールを出た時、ルミナ達は何をしているか?
がわかります、番外編感覚で見て下さい。
それじゃあ作者はこの辺で・・・・では、また。

クレス「・・・・・その日・・・ミゲールから旅立った日の昼・・・」
チェスター「・・・・俺たちは・・・・全滅の危機に陥っている・・・・」
オスロン「・・・・・・なにを・・・しているんですか?」
クレス「なにをって・・・・・胃腸薬の準備・・・・。」
チェスター「あと覚悟を決めてるんだよ・・・・。」
オスロン「胃腸薬?覚悟?・・・今から何があるんですか?」
イグミス「・・・・それは・・・・あれだよ・・・。」
イグミスが指差した方には、アーチェ、ミレア、ルミナが料理していた。
オスロン「・・・・あの三人の料理が何か・・・」
イグミス「家の料理が当番制なのは知っているな・・・・あれは勝手に自分で作った料理を出させないためなんだ。」
オスロン「??・・・・料理を作ってもらう事は、いいことではないのか?」
クレス「いや・・・普通はいいんだけど・・・・」
チェスター「・・・あの三人・・・料理の才能が・・な・・・・しかも受け継いでるんだよ・・・・」
アーチェ「は~い!お・ま・た・せ!出来たよ~!」
アーチェの持っている、シチュー用のナベには、シチュー・・が入ってるはずだ・・・・
ミレア「はい、はい、はい、お皿は完璧ね。」
ルミナ「あ、私が入れるね。」
ルミナが一人ずつ、シチューを皿に入れていく・・・見た目はシチューなのだが・・・・
クレス「(ヒソ)ミント・・・・どうだった?・・・」
ミント「(ヒソ)すみません・・・・私には止められませんでした・・・」
クレス「(ヒソ)チェスター・・・なぜか見た目だけは作るたびによくなってない?」
チェスター「(ヒソ)ああ・・・たぶん・・・俺たちを騙すために・・・・だろ・・・」
イグミス「(ヒソ)でも・・・味が・・・・変わらないんですよね・・・・・」
アーチェ「オッケ~!じゃあみんな食べていいわよ!」
しかし、そう言われて自分から食べる者は、ルミナだけだ・・・・。
イグミス「・・・ルミナ・・・・美味しいかい?」
ルミナ「うん!ほら!みんなも食べて食べて!」
ミント「(ヒソ)ルミナ・・・どうして平気なんでしょうか・・・・」
クレス「(ヒソ)耐性・・・じゃないかな・・・・ルミナはあの料理を美味しく食べれるようになる耐性・・とか・・・」
チェスター「(ヒソ)遺伝がここまで来るとすごいな・・・」
ルミナ「ほら!みんな食べないの?美味しいよ!」
・・・と言っても誰も食べない・・その時オスロンが・・・・
オスロン「・・・・なら私が食べよう。」
ルミナ・オスロン以外(オスロン(さん)!)
オスロンがスプーンですくったシチューを口に入れた・・・・。
一同が見守る中、オスロンの口が開いた・・・ミントはすかさずゴミ袋を手に取っている。
オスロン「・・・・美味い・・な。」
ルミナ・オスロン以外「え!ええ~~~~!!!」
オスロン「な、なんだ!?」
アーチェ「ほんとに!ほんとに美味しかった!?」
クレス「嘘はつかなくていい!みんな同じ意見だから!」
ミント「なにか異変があるならこのゴミ袋に!」
オスロン「(アーチェに)美味しかった(クレスに)嘘などついていない(ミントに)異変はない。」
アーチェ「・・・・・なぁんだぁ・・・そうかぁ・・・・」
クレス「じゃあみんな食べるとしよう!」
ルミナ「・・・・・みんなの反応・・・・すごい食べるのいやそうだった・・・・・」
オスロン「・・・・だが、美味しかったぞ。」
ルミナ「!!・・・・あ、ありがと・・・・」
ルミナは顔を赤くして言った。
ルミナ「・・・・・あれ?」
ルミナとオスロンがふと周りを見ると、二人以外は全員仰向けになって倒れていた・・・・
その後、倒れていた全員が起きたのが30分後で、起きた時、倒れていた全員は一言思った。
「オスロンも不味い料理に耐性がある」と・・・・・

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