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すず・OF・フューチャー【13】



              すず・OF・フューチャー

ゼロ「・・・・・・・・・・・はあ・・・・・」
ルミナ「どっうしったの♪元気ないじゃない・・・あ、もしかして前回はあんまり出番がなかったからスネてんの?」
ゼロ「・・・・・・・はあ・・・・・・・・・・・なんだルミナいたのか・・・・・」
ルミナ「い、いたのかって・・・・・フォルス何でそんなに、はあ・・・・って、ため息ついてるの?」
ゼロ「・・・・・・・・・はあぁ~・・・・・前さぁ(第十二章の事)・・・・あらすじ説明したよなぁ・・・・・・」
ルミナ「うん・・・・・・あ!すずちゃんに逃げられた事気にしてんだぁ♪」
ゼロ「ぐさっ!(クリティカルヒット!)・・・・・逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた・・・・・・」
ルミナ「あ・・・・・ちょっと言い過ぎたかな?・・・・・・・まあまあ、元気だしなよ。」
ゼロ「逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた・・・・・・」
ルミナ「う!・・・・怪しい人になってるよ・・・・まあまあ、結局記憶喪失の美少女とやらにも会わなかったしね・・・・」
ゼロ「逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた・・・・・」
ルミナ「・・・・・だめだこりゃ・・・いつもなら顔真っ赤にして否定するのに・・・・しょうがない、では、本編をどうぞ!」

             第十三章 出会い・NO・ゼロ

ジェストーナとの戦いを終えたルミナ達は、バルーセルの空中城へと向かおうとしていた・・・が、念の為にもう一度、周り調べる事にした。
ルミナ「誰だったんだろ・・・・・あれ・・・・。」
オスロンとルミナは、里の北側を再度調べる為、チームを組み共に行動していた。
オスロン「まだ気にしていたのか。」
ルミナが考えていたのは疾風のように来て、疾風のように去って行ったあの少女のことだ。
ルミナ「気にならないの?」
オスロン「・・・今気にしても何もならないからな・・・・おそらく現段階では敵ではないようだ・・・だが、味方と考えるのも早いだろう。」
ルミナ「そうね・・味方と思わせて油断した所を・・・・パターンだけどね・・・・でも、そんな事言うと、私もオスロンの事信じてないかもよ♪」
オスロン「・・・・・・・・・・・信用してないならそれでも構わない・・・・それなら俺は一人で行く。」
ルミナ「じょ、冗談よ!・・・・・正直オスロンほどの実力なら私達はもう倒されてるはずだもん・・・・それに・・・さっきも自分の事気にせず、私達を守ってくれたしね。」
オスロン「あ、あれは・・・・・・・・・・・・か、体が勝手に動いただけだ。」
ルミナ「あ!その言葉私のマネしたでしょ!」(第三章 参照・・・シャレじゃないぞ by作者)
オスロン「ふ・・・・そうだったな。」
ルミナ「ふ・・・・って・・・・・・まぁいっか!」
なんだかいい雰囲気の二人が、しばらく話していると、大声でアーチェが・・・
アーチェ「おーーい!!ちょっと村の乱・・・じゃなくてすずちゃんが住んでた家に集まって!!!」
オスロン「・・・・・呼んでるな・・・・・・行こう。」
ルミナ「あ、待ってよ!もう!・・・・・・・・・アーチェさんのバカ・・・・」
東西南北に分かれたみんなが頭領の家の玄関に集まって来た。
ミレア「母さん何かわかった?」
アーチェ「・・・・・・・・・・実は・・・・」
アーチェが珍しくもじもじしながら、恥ずかしそうに何を語ったかと言うと・・・・・・
アーチェ「みんなでさ・・・・・・温泉に入んない?」
アーチェ以外「・・・・・・・・温泉ー!?」
アーチェ「そう!お・ん・せ・ん♪」
「何を言い出すのかと思えば・・・」と正直呆れているメンバーを見たアーチェは・・・・
アーチェ「・・・・お母さんにはああ言ったけど・・・正直このまま突入して、生きて帰れる保障はない・・・だから・・・・」
チェスター「・・・・・アーチェ・・・・・」
アーチェ「・・・・・・あたしはさぁ・・・もう百何十年も生きてる・・・人が死ぬところをたくさん見てきた・・・だからせめて最後の思い出・・・」
チェスター「アーチェ!お前なに言ってんだ!?勝手に誰かが死ぬなんて決め付けるな・・・ごほっ!ごほっ!」
アーチェ「チェスター!!・・・・・何これ・・・血?・・・・・チェスターあんた・・・」
チェスター「気にするな・・・・・・ちょっと・・・・・・舌噛んだだけだ・・・・。」
チェスターが口から流した血は、明らかに舌を噛んだだけ以上に出ている。
苦し紛れのチェスターの言葉は、全員に[死]という言葉を連想させた。
クレス「・・・・・・僕はアーチェに賛成する。」
ミント「クレスさん・・・。」
クレス「僕達はもう70だ・・・・正直・・・・この中では一番死に近い・・・・でも、そんなことじゃなくて、家族として・・・・久しぶりにみんなで入ろうよ。」
イグミス「家族として・・・か・・・・・いいと思う・・・・・久しぶりに背中流すよ。」
ミレア「そうね・・・・・それもいいかもね・・・・入ろうよみんなで。」
ミント「・・・・・そうですね、それにここの温泉は、美容にも健康にもいいですから。」
ルミナ「ちょ、ちょっと待って!」
ほぼ満場一致で決定となる所でルミナが質問した。
ルミナ「温泉って・・・・・・・・こ、混浴なんでしょ?・・・・・・それはちょっと・・・・・」
ルミナの質問に、一同は(ルミナとオスロン以外)笑い出した。
アーチェ「あ、あはははは、混浴じゃないんだって、ここは男女別だよ・・・・それにすずちゃん家はほとんど無傷だし,だいじょうぶだと思うよ。」
ルミナ「え?!そうなの!?!・・・・・・・な、ならいいんじゃない?・・・・・・・・あ・・・」
ルミナはオスロンの方を見た、この中で唯一[家族]に入ってないオスロンの方を・・・・
オスロン「・・・・・・・私の事は気にしなくていい・・・・外で見張りをしてくる。」
イグミス「待ってくれ・・・・・・君に聞きたい事があるんだ・・・・」
オスロン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そんなこんなで、結局オスロンも温泉に入ることになったのです。

女湯
ルミナ「へえ~・・・・・本当に火を使ってないのに温かいんだ・・・・。」
ルミナが周りを見渡しながら、物珍しそうに湯に手を突っ込んでいる。
アーチェ「当たり前でしょ、温泉は地下にある源泉が火山などの地脈の熱を・・・・・・・・」
ルミナ「どうしたのアーチェさん、続きは?」
アーチェ「あ、え~と・・・・・・・」
ミレア「母さん・・・・そんな本どこで見つけたの?」
アーチェが後ろに回した手の中には、「これであなたも温泉通!」と書かれた本が握られていた。
アーチェ「あ・・・え~と・・・・・ついそこで拾いました~・・・」
ミント「くすくす・・・相変わらずですね。」
そこにミントも入ってきた。
ミント「はあ~・・・・・やっぱり温泉は気持ちいいですね~。」
アーチェ「あ!ミント今のすっごくお婆ちゃんって言い方~!」
ミント「アーチェさん!からかわないで下さい!」
ミレア「まったく・・・・こんな所でもこの調子なら先が思いやられるわ・・・・」
ルミナ「でも・・・・暗すぎるよりはいいと思う。」
ミント「まったく・・・・・?二人とも何を見ているんですか?」
アーチェ「・・・・・・・ルミナ・・・・あんた胸どれだけあんの?」
突然のアーチェの問いに、温泉に浸かっていたルミナ顔は、さらに赤くなった。
タオルを巻いていてもわかるくらいスタイルはいい・・・・ようだ。
ルミナ「な、何をいきなり・・・・べ、別にどうでも・・・・・」
ミレア「い~え!教えなさい!何であたしの娘なのに、そんな胸が大きいの!?」
ルミナ「や、やめてよ・・・・・人の胸そんなにジッと見ないでよ・・・」
ミント「そうです!二人とも失礼ですよ!」
アーチェ「いいじゃんいいじゃん♪気・に・し・な・い♪」
ルミナ「気にする!」
アーチェ「もしかして・・・・・ミントの遺伝?・・・・そうか・・・絶対そうだ・・・」
ルミナ「・・・だから!・・・・だいたい・・む、胸が大きいかなんて・・・・・だから何かあるの?!」
アーチェ「だぁかぁらぁ・・・・大きいならそれでオスロンを誘惑でき・・・」
ルミナ「キャアーー!・・・いいかげんにしてーー!!」
女湯の方からはルミナの大きな声が聞こえてる中、男湯の方は・・・

男湯
イグミス「・・・・・向こうは騒がしいな・・・・。」
クレス「・・・・・・・・・・そうだね・・・・」
チェスター「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
イグミス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
クレス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
オスロン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
気まずかった。
なにせ故意ではないにしても、オスロンはルミナの初キスの相手。
クレス・チェスターはルミナの祖父、イグミスはルミナの父・・・・これは気まずい・・・・・
それに向こう側から聞こえる、なにやらオスロンがらみの会話がさらに拍車をかけてるし・・・・
オスロン「・・・・・・・・それで・・・・私に聞きたい事とは・・・・・」
イグミス「・・・・・・それは・・・・・ルミナの事だ・・・・。」
オスロン「ルミナさんの・・・事?」
イグミス「・・・・・・ああ・・・・・君はルミナの事をどう思っているのか聞きたい・・・・・。」

女湯
アーチェ「まあまあ、ん?なんか向こうで言ってるよ・・・?」
アーチェがルミナを静止させながら、向こう側が男湯に繋がっている壁の上からの声に気付いた。
忍者の里の温泉には、男湯と女湯を繋ぐ壁に、少し隙間がある、そこから声が聞こえたようだ。
アーチェがホウキを使って、壁の向こう側が覗ける高さのギリギリのところで止まった。
ミント「ちょっとアーチェさん!そんなところで何をしてるんですか!」
ミントは男湯に聞こえないように声を小さくして、アーチェに話したが、アーチェは聞こえないふりをした。
アーチェ「・・・・・・なになに・・・・・・・・イグミスがオスロンにルミナの事をどう思っているか聞いてるよ♪」
ルミナ「えっ!!??」
ミレア「イグミスが!?あたしにも聞かせて聞かせて!」
ミレアは壁をよじ登り、アーチェと同じ高さに来た。
ミント「アーチェさん!ミレアさんも!そういうことはいけません!」
アーチェ「いいじゃん♪いいじゃん♪別に覗くわけじゃないし、ルミナにもオスロンの気持ちを知ってもらおうと・・・」
ルミナ「やめて・・・・・」
アーチェの言葉を止めたのは、ルミナのやめての一言だった。
アーチェ「・・・・・だ、だってルミナも気にな・・・」
ルミナ「やめて!!」
ルミナは耳を塞ぎ、体を丸めた・・・・
ルミナ「・・・・・私も聞きたい・・・・でも・・・聞くのも怖い・・・・」
アーチェ「・・・・・・・・ルミナ・・・・」
ルミナ「聞きたいの・・・・ホントはすごく聞きたいの!・・・・・でも・・・・・怖い・・・の・・・・」
ミレアはすぐに壁から降り、ルミナに近づき話した。
ミレア「・・・・・・ルミナ・・・ごめんね・・・・もう・・・いいから・・・・」
ルミナ「私・・・どうしちゃったんだろ・・・・・オスロンが・・・オスロンがもし私の事・・・・嫌いって思ってたら私・・・・私・・・・・」
ルミナの目からは涙が流れていた・・・・
ミレア「・・・・・・・・・・ねえ・・・ルミナ・・・・・・・・・少し自分の胸の中を覗いてみたら?・・・・辛いかもしれないけど・・・・・そうすればきっと前に進めるよ・・・・。」
ルミナ「・・・・・・お母さん・・・・」
その時壁の向こうからイグミスの声が聞こえた。
イグミス『・・・・・・・・・そうか・・・』
アーチェ「・・・・向こうの話しも終わったみたいだよ・・・・ほら・・涙拭いて・・・せっかくの綺麗な顔が台無しだよ。」
ミント「そうですよ・・・・また・・・・・今度はゆっくり入りましょう。」
ルミナ「・・・・・・・・うん!」
その時見せたルミナの笑顔は、何かを振り払ったような爽やかな笑顔だった。

ゼロ「・・・・・・・ここが・・・バルーセルの空中城・・・・。」
ルミナ達が温泉に入っている間、シャインに乗ったゼロは忍者の里に着いた。
おかしい・・・・そう思う人はこの小説の細かい所も記憶している、方だと思う。
ゼロとルミナ達との時間差は8時間・・・そう簡単に追いつける時間じゃない。
実はルミナ達が温泉に入っていた頃、船に乗っていたゼロに、こんな事が起きていた。

アルヴァニスタに着くのを今か今かと待ちわびていた時、バルーセルの声が頭に響き渡った。
バルーセル【久しぶりだねフォルス君・・・。】
ゼロ『この声はバルーセル!!?どこだ!どこにいる!!』
バルーセル【私は自分の城にいますよ・・・・・あなたにもご招待いたしましょう。】
ゼロ『なんだと!?』
バルーセル【馬のいる所に行くといい。】
ゼロ『どういう事だ!・・・・・・答えろ!!・・・・・・・・・バルーセル=ゾルン!!!』
しかしバルーセルの声はもう聞こえなかった。
ゼロは大急ぎで、馬・・・シャインのいるところへ向かった。
ゼロ『・・・・・・・なんだ・・・・これは・・・・・・』
シャインは船外の一角にいた、そこでゼロはあるはずのない扉を見つけた。
なにせその扉を通った先は海・・・・ちょうど船から落ちないように取っ手が付いている所に扉がある。
ゼロ『・・・・・罠か・・・だがここを通ればほぼ確実に近づける・・・・・なら答えは一つだ!!』
ゼロはいきおい良く扉を開けた・・・・そして船からゼロとシャインは消え、ここ忍者の里に着いた。

ゼロ「・・・・・・・・・・・・・・すずの・・・・家・・・・」
ゼロはただ一つ、ほとんど無傷の家・・・・今ルミナ達がいる御頭の家を見た。
ゼロ「・・・・・・あそこですずが暮らしてたのか・・・・・・・」
ゼロはすずの家に向かって歩き出したが、すぐにその足を止めた。
ゼロ「・・・・・・・・やめよう・・・・今ここですずの家に行ったらルミナ達との合流が遅くなる・・・・。」
そう言ったゼロは、家に入ることなくバルーセルの空中城に向かっていった・・・すずの家にルミナ達がいるのに気付かずに・・・・・
ゼロ「・・・・・・・・シャイン・・・もういい・・・・後は一人で行く。」
シャイン「ブルルルル・・・・」
ゼロ「ここからは目立つ・・・・この手紙を持ってエルフの里に行けば面倒は見てくれるはずだ。」
ゼロはシャインの首に手紙を入れた袋をぶら下げた。
ゼロ「エルフの里はここから近い・・・・ここに新しく直線の道が出来てるから、ここをまっすぐ進めばいい。」
林道へと続く道には、「この先エルフの里」と書かれた立て札が作られていた。
シャインはゼロの言った事を理解したようで、一人・・・・いや一頭エルフの里へと向かって行った。
ゼロ「・・・・・・よし・・・・バルーセル・・・・待ってろよ!!」
ゼロは頭領の屋敷の西側からの道を通って、バルーセルの空中城へ続く階段を目指した。
ゼロ「・・・・・・・ん?・・・・これは・・・・・金属同士のぶつかる音か!?」
音のする方にゼロが走っていくと、空中城の階段の前で、謎の少女が人型のモンスターと戦っていた。
ゼロ「あれはアークナイト!いったい誰と・・・・・・女の子?!?」
ゼロの声に気付いて、謎の少女は一瞬ゼロの方を向いた・・・だがその瞬間にアークナイトの斬撃が謎の少女の左肩を斬った!
??「つっ!・・・・・はあっ!」
謎の少女は、自分の左肩を斬ったアークナイトに一瞬にして近づき倒した。
だがアークナイトはすぐさま次の攻撃を繰り出すため、謎の少女の後ろから近づいていく!
ゼロ「まずい!波状攻撃だ!」
アークナイトは、前後の直線上に並びながら突進しながら、前衛がそのまま攻撃、後衛が前衛を飛び越えて攻撃してくるつもりだ!
謎の少女はその攻撃に気付いていたらしく、振り返ってすぐに次の攻撃に移れる様体勢を整えたが、足元にいた先程倒したアークナイトにつまづいて体勢を崩した!
ゼロ「あぶない!」
謎の少女はすぐに体制を立て直し、最初の攻撃を切り払ったが、次の攻撃はすでに回避できない所にきていた!!
ゼロ「ファイアボール!」
火球がアークナイトに直撃し、アークナイトを一メートル後方に弾き飛ばした!
ゼロ「だいじょうぶか!?」
??「あ・・・・・・・・・・・・・・・はい・・・・・」
ゼロ「そうか・・・・・・・あとは・・・・四体か!」
残りのアークナイトの数を確認すると、ゼロは二体ずつに組んでいるアークナイトの片方に向かって行った!
アークナイトは先程と同じ、波状攻撃を仕掛けてきたが、ゼロはすでにその攻撃がわかっていた!
ゼロ「鳳凰天駆!」
真正面から来た方と、それを飛び越えて攻撃してきた両方を巻き込み、アークナイトを倒した。
ゼロ「あと二体!・・・・・え?」
ゼロが残りを倒そうと振り返ると、すでに謎の少女が倒した後だった。
ゼロ「・・・・・・・・・君はいったい・・・・名前は?・・・・・なんでこんな所に・・・・・!!(すず?)」
ゼロが質問をした時、謎の少女の顔がすずに見えた・・・・見た目の年齢が近いからか?
ゼロ(・・・・・気のせいだ・・・すずが・・・・すずが生きてるはずがないんだ・・・・・)
ゼロが気を取り直して、謎の少女の顔を見た・・・金髪に青い目はすずのとは明らかに違った。
??「私は・・・・・・・私の名前は・・・・・・・」
ゼロ「・・・・・名前は?・・・・」
ゼロは名前を答えない謎の少女に疑問を持ち、もう一度聞き返した。
??「・・・・・・・・・・・・・わからないんです。」
ゼロ「わからな・・・い?」
??「・・・・・はい・・・・気付いたらここにいて・・・・敵に襲われたら戦って・・・・・」
ゼロ「・・・・・記憶喪失・・・・なの?」
??「そうみたいです・・・・・でも・・・・敵との戦いはわかるんです・・・・だから・・・あの城に行けばなにか手掛かりがあるかと思って・・・・・」
ゼロ「あの城・・・・でもあの城のは敵が多いし・・・・行かない方が・・・・」
??「でも・・・・・・・・行かないといけない・・・・そんな気がするんです・・・・。」
謎の少女の真剣な感じに、ゼロはしばらく考え口を開いた。
ゼロ「・・・・・・・・・・・・・わかった・・・・ただし・・・一緒に行こう。」
??「え?!でも・・・・・・・」
ゼロ「一人より二人の方がいいし、何かあったときはカバー出来る・・・・それにそこまでの覚悟があるなら、ダメって言っても一人ででも来ると思うしね。」
??「・・・・・・すみません・・・・・お願いします。」
ゼロ「決まりだね・・・・でも本当に危ない時は逃げてって言うから、その時は・・・・・」
??「・・・・・わかりました・・・・・えっと・・・・・」
ゼロ「あ、フォ・・・・ゼロ=ストーム・・・・ゼロって呼べばいいよ。」
??「はい・・・・ゼロさん・・・・」
ゼロ「!!!」
「ゼロさん」すずにもそう呼ばれていたゼロ、そしてゼロは少し何かを考始めた。
ゼロ「・・・・・・・・・・・・ベル・・・名前がないと不便だから、ベルって呼んでいい?」
ベル「・・・・・・・・・・はい。」
そしてゼロとベルはバルーセルの空中城への階段を上がり、城の中へと入っていった。

次回 第十四章 突入・NO・バルーセルジョウに続く。












どうも!作者の緋色の龍です!
物語は終盤へと進み、もうすぐすず・OF・フューチャーも終わります。
最近気付きましたが、タイトルがすずなのに死んじゃってるじゃん!
・・・・まあそれは置いといて(流し)新しいオリジナルキャラ、ベルとなりました。
なんかデスティニーのマリーみたいだが、その内もちろん正体はわかります。(まずい、それこそマリーだ。)
ここまで見続けてくれた方々、ありがとうございました、次回もお楽しみに・・・・では、また。

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