こうかんどげーむ。【2】
世界再生の神子たちが立ち寄った村、通称砂漠の花 トリエット。
我らが主人公、ロイドは再び占い師の前に立った。
ゼロスの先導(?)のもと、まずは高感度一位の人を下ろすところから始める作戦に出たのだ。
占い師は心底めんどくさそうな顔をして、投げやりにあいしょーをうらないますー、と吐く。
「あなたの親友になりたい人がちゃんとそばにいるのよ
彼はいつもあなたをバカにしているけれど
本当は尊敬しているみたいね
あなたのまっすぐなところに憧れているのね
生涯の親友になれるかもしれないわ 」
「なるほど・・!」
ロイドはその結果を聞いて、片手に力を込めた。
「ゼロスだな!!」
(誤・ジーニアスです。)
「ププププププレプレプレ、セア・・ッ!ああああの、ボボボ・・っ!」
「ジーニアス・・ろれつが回ってません。顔色もよくありません。・・・熱でもあるのでは?」
「あ、あの・・・。じゃなくて・・、その・・・よよよ、よかったらボ・・・」
ジーニアスがしどろもどろだが言葉をつむごうとしたとき、
「プッレセッアちゃ~んw俺様と冷たいものでもどぉ~??」
ゼロスが飛び込んできて、ジーニアスを押しのけた。
「ゼッゼロスッ!!(それ言おうと思ったのにー!)」
ジーニアスがとっさに剣玉を取り出すが、(危険)プレセアは淡々と言った。
「いえ・・・。遠慮します。先ほどリーガルさんに詰めたい飲み物をたくさん頂きましたので。」
「「あ・・・そぅ・・。」」
分かりやすく、二人は落胆した。
「それにしてもがきんちょよ~、いつまでも『ププププレプレ、ボボボ・・・』つってても、惨めなだけだぜ~?」
ゼロスがあきれた顔をして、先ほどのジーニアスのマネをする。
「うっ、うるさいなぁ・・・。ほっといてよ!」
「まぁ、見てる分にはいいんだけどな?滑稽で。」
「うるさいってばっ!」
「手くらいはにぎれよ~?お子様には無理か??あー、でも俺がお前くらいんときゃなぁ・・」
「もー!やめろってばー!!」
「おりゃぁぁぁ!!!天翔蒼破んんんん!!!」
ロイドの脳内解説・・・『高感度一位を下げる』⇒『優しくしない』⇒『とりあえず秘奥義?』
「ギャーーース!!!!!」
もろにあたって大ダメージのゼロス。映像では見せられないね!(誰)
「ふー!」
やりきったと言わんばかりの表情で、ロイドは無駄にきらびやかな汗をぬぐう。
「な・・・ナンデ・・・?」
それが――、
ゼロスの最後の言葉だったと言う――。
「って勝手に殺すなーー!!」
「えーと・・?良くわかんないけど・・・ありがとう、ロイド!」
ジーニアスの高感度がアップしました。
「ん?・・・ま、まかせろよ!」
わけが分からないが、とりあえず肯定した。
それを、遠くから見つめる少女が一人。
そう、神子様こと、コレット。
「ロイドとジーニアスって、ホントに仲いいよですよね~。」
「え?あぁ、そうね。」
横にいたリフィルは急な発言に思わず返事をする。
「私も早く・・・あれくらいロイドの『友達』になりたいな・・・。」
間。
「と・・・友達、かしら・・・?」
「??はい♪」
(これは・・・教師としてどうするべきなのかしら・・・?普通に後押ししたり応援するべきなの?・・・ああでも、ロイドの頭をこれ以上勉強以外のことに向かわすのは不安だわ・・・。それともこれはこの子なりの照れ隠し・・・なの?)
一人で悶々と考え始めたりフィルを、コレットは不思議そうに見ていた。
「・・・あのさ、リフィル。どーでもいいけど、アレ一応回復したほうがいいんじゃ・・・?」
『アレ』こと、天翔蒼破の餌食となって倒れたままのゼロスをさしながら、しいなが恐る恐る言ったが、
「いいんではなくて?・・・・うちの弟をいじめていたし。」(称号:弟思い)
(ひどぃ・・・。。)
結局ゼロスを助けたのは、通りすがりのリーガルだったとか。
~~続く~~~
あとがき。
こんにちはw鳴穂です♪
このたび、第二話も書かせていただきました!
ゼロス君の扱いが結構ヒドイですが、私ゼロス大好きですよ??
気持ち的には、『ゼロス君がスキです、でもジーニアス君はもっとスキです♪』
って感じでしょうか?(ヲイ)
にしても、リーガルさんの登場が少ないですね・・・。。
ですがっ!
第三話には、おそらくかつやく(?)するはずですので!
・・・はずですので!どうぞ、リーガルさん好きのかたはご期待ください♪
では、またw
読んでくださってありがとうございました!!