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テイルズ学園 ~テイルズ オブ スクール~【4】

入学式後のテイルズ学園中学部1年D組。

この人は・・・・生徒なのか?いや、教師なのか?と、さまざまな不安が入学したての生徒達の頭をよぎる。

なにせ、教卓の前には、自分達より明らかに年下に見える、小さな少女が立っていたのだから。

D組によく分からない空気が漂い始める。


「何よ皆~…私が担任じゃいけないの?」
「え、え、あ、ぇ……あ、あの…その…いや…そんなことは…」
どう対処すればいいのか困る。

夢を持ち、楽しみな気持ちで中学部に入学して来た子供達ばかりなのだ。教師はどんな人なのだろう…と思っていた生徒もいる筈。

しかし、入学したてで気持ちが浮かれている生徒達に、いきなりこのような現実を見さされても……


「もう、皆何なのよ?まぁ、いいわ。じゃさっさとクラスメートの自己紹介、済ませちゃいましょ♪」

…………半分はアンタの所為だと思うんだが。


「私が今日から3年間、あんた達の担任をすることになってる、ハロルド・ベルセリオスよ。教科は理科1分野、2分野担当。ま、よろしくね♪」


ホントにこの人で大丈夫か…?3年間すごく心配なんだが…

「ほら、ダラダラしてないでちゃっちゃと自己紹介しちゃいましょ!!1番から、適当に何か挨拶して、終わったら座って、次、という風に。ほぃ、1番!」


「はぁ~い;;」
1番の生徒は慌てて立ち上がり、挨拶した。

・・・・・・・・・

「ほれ、次!止まってるわよ!?」
ハロルドに注意され、生徒は立ち上がる。
左目が隠れるほど長い前髪が印象的な鳶色の髪。その目の眼差しは鷹のように鋭く、見る者を圧倒させる。
 中学部の制服もよく似合っていて、とても背が高い。
「………クラトス・アウリオンだ……」
中学生とは思えないほど低い声で小さく呟くように喋ると、それ以上何も言わず座る。

「ほい、次ー」
「はい」
礼儀正しく返事をして、金髪の青年が立ち上がった。頭に巻いている赤いハチマキがひらひら靡いている。

「クレス・アルベインです。部活はさっきの、クラトスと同じ剣道部。3年間いろいろ迷惑かけるかもしれないけれど、よろしく」

あっ、クラトスって剣道部だったんだ……。
クレスが座ると、生徒達はそっちに意識がいったようだ。クレスはクラトスの分まで自己紹介してくれたのかもしれない。

「……………」
クラトスは無反応だった。


「あ、次、私ですね~」
綺麗なプラチナブロンドの髪を靡かせ、次の生徒の少女が立ち上がる。

「えと、コレット・ブルーネルっていいます。吹奏楽部です。えっと、ドジでよく転んだり、壁に穴を開けちゃったりするんですが…3年間よろしくお願いします~」

…………どこから突っ込めばいいのか悩んだが、コレットが席に座る際、危うく椅子を倒しそうになり、自分も少しこけそうになったのを見て、かなりのドジだということは分かった。

「ほいほい次次~じゃんじゃんいってよ~♪」
「はぁ…」
顔に大きな傷のついた、体格のいい少年が立った。白に近い銀の髪で、あまり笑わない。

「セネル・クーリッジだ。水泳部に所属している。3年間よろしくな」
セネルは席に座る。彼はこの学年で唯一の水泳部員だ。


「ほれぃ、次ぃぃぃぃ♪」
………何か変にハロルドのテンションが上がっていっている………

「ティア・グランツよ。吹奏楽部所属。3年間、いろいろ迷惑かけるかもしれないけれど…どうかよろしくね」
マロンペーストを思わせる長い綺麗な髪がさらりと揺れる。分けられた前髪の右側に隠れている瞳は、彼女のクールな性格を表すように青く輝いていた。


(この制服・・・・黒だけど、青いリボンとかあって・・・可愛い・・・・・・・・・)
彼女にこんな一面がある事は、本人しか知らないようだが。

「うぃーうぃー、次ぃー♪」
………3年後が心配になってきた生徒も出てきそうだ。

「はい」
立ったのは、ハロルドより背の小さな少女。ティアとはまた違う分け方で、クセのある右側に分けられた前髪。後ろ髪をピンクのリボンで1つに結んでいた。
 そのキリッとした表情は、どこか感情を押し殺しているようにも見える。

「藤林 すずと申します。報道部所属です。3年間、よろしくお願いします」
ペコリとお辞儀をして、すずは座った。

そして。

「ヒョオォォォォォッ!ワシの番じゃのぅ!!」
「うるさッ」
ハロルドより一際テンションのおかし・・・高い奴がいた。
オレンジのような赤のような明るい髪で、左目は少し変わった形の眼帯によって隠されている。

「ワシがモーゼス・シャンドルじゃ!部はまだ入っちょらんが、よろしくのぅ!ヒョオォォォォッ!!!」


「うるせぇー・・・;」
「ホントにこのクラスの方向性心配になってきた」


「ほいほーい、次」
ハロルドはうるさいモーゼスを無視し、次へと促す。
「へーい」
青年が立ち上がる。焔(ほのお)のように赤い、腰まである髪がさらさら靡いた。

「オレ、ルーク・フォン・ファブレってんだ。剣道部に所属してるぜ」
それにしても服装がだらしない。ネクタイは歪んでいるし、カッターシャツだってズボンからだらりと出ている。
面倒臭がり屋なのか、ただこういうことが苦手なのか・・・;;
「ま、3年間よろしくな」


「私ね」
最後まであと少し・・・となったD組の自己紹介。生徒が立ち上がる。
ショートカットの黒髪がよく似合っていて、制服の胸ポケットには何故か財布が入っている。

「ルーティ・カトレットです。えー部活には入ってないけど、これから3年間よろしくね」

面倒臭いんだ、絶対面倒臭いんだ……とルーティをよく知る人物が何処かのクラスで呟いているのが聞こえるような、聞こえないような。

「よーし、最後、俺だな!」
D組最後の主席番号の男子が立ち上がる。
クラトスと同じような、鳶色の短く刈って立てた髪と、同色の瞳。
しかしクラトスとは正反対の、優しく、穏やかな目つきだ。

「ロイド・アーヴィングだ!部活は剣道部!3年間、皆よろしくな!!」


「よし、自己紹介全員終わったわね♪んじゃぁ、次は学園の決まりとかいろいろ話すから、プリント配って~ww」

各クラス一斉に物事が進んでいく。


学園での最低限のマナー、生徒会活動、委員会活動、部・クラブ活動、寮生活の決まり、学園内の店の利用、学習について、年間行事、(中略)、学園内での進学等、最後に学園の教師紹介文・・・・・・


・・・・・・・(続いている

…………そして。


「おやおや、説明で30分も費やしてしまいましたね」
説明を終えたA組。半分の生徒がぐでん、となっている。そうなっていない生徒も、少し疲れ気味だ。

しかし、ジェイドだけは涼しそうにして顔に微笑を浮かべ、教卓の前で余裕の表情をしている。


キーンコーンカーンコーン♪


チャイムが鳴った。中学部では初めて聞くチャイム音だ。

「チャイムも鳴ったようですし、とりあえず10分間休憩しましょう。次の時間は、全クラス一斉に、代議員の選出をしたいと思います。それでは、また、10分後に」

「起立、気をつけ、礼!」


「ありがとうございましたー!!!」

教室・廊下中に大きな声が響いた後、各クラスからぞろぞろと、教室から生徒達が出てきた。


続く………続けますよ、意地でも(何


あとがきぃーる(キール(ぁ


妹がいない、妹がいない♪PCが長時間できるww・・・・と酷い考えでこれ書いてる雛姫です。
テニスのしすぎで腕痛いですわ(アソ
やっとクラス紹介終わりました!!長かったです…とても…(3話モ引ッ張ルカラダ
中学生が立木さんボイスというのはいいんでしょうかね・・・・・
クラトスは生徒ですよwwリフィルが生徒だかr(黙
何かハロルド虐めちゃいましたね;すいませんorz(特にハロルド好きの方
そして忘れた頃に出て来る大佐(笑 

改行の多さに絶句orz  頼む、成長してくれ私の小説よ

次話からはいよいよ(?)本格的になります……よ?えぇ、なりますとも(何
休憩時間の何気ない呟きも見逃せない!!?

それでは、また5話で♪              雛姫 りる

コメント

か、か、かきくけこんばんわ(何
上のは気にせずにー
はじめまして、男鼠ですー!
小説、妹さんにすすめられて読ませていただきました!!!!
俺もここでは書いていないのですが小説かいているんです、が・・・・
容姿とかそういうのを表現するのが苦手で・・・
雛姫 りるさんの小説はそういう容姿等の表現の仕方が上手くてすぐに誰だか分かるっていうぐらいです!
そして、笑いもあってそれでいて真面目性も少し感じられてファンになっちゃいます(ぇ
確かに立木さんの声で中学生には無理がありますね^^;
初めてのあとがきですので内容にはふれられませんでしたが・・・続きも期待していますのでがんばってくださいっ!!!!!!

妹がいない♪って・・・^^;

ようやく終わりましたね、「クラス紹介編」w
これからの展開が楽しみです^^

クラトスも生徒・・・リフィルがいるんですから当然ですねw(ぁ
でもそうなるとロイドとの設定は・・・・そのまま使うような伏線っぽいものは感じますが・・・
深く触れなければいいんですよね!とか結論づけてますw(ぇ

僕のお気に入り、すずが出てきました!
ふむふむ、忍者モードですね~(何それ
やはりすずといったら冷静なキャラですよ。あといいにくいことをズバっと言う容赦のないキャラ。
そんなすずを見れそうでとても嬉しいですね^^
まぁ、歳相応の少女らしい姿も見せてくれる瞬間もあるのかな~、とか期待もしちゃってますけどねw

ルークは長髪ですね~、キャラ的にこっちのが珍しいのでいい選択だと思いますね。
どこかで髪切って、短髪ルークになる、って設定考えてるなら・・・それはそれで楽しみです^^

改行の多さは・・・いいんじゃないですか?
あまり長い文がダラダラと続くよりはよっぽど読みやすいと思います。
それでは、第5話も楽しみに待ってます^^

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