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ある日の出来事・・・


ある日の出来事・・・

ここは・・・昼の草原・・・ここでリッド一行は、一夜を過ごすことになった・・・。
「そういえば・・・リッドとファラって仲いいよな。」
「そ、そうか?・・・お、俺はそうはみえねぇ。」
キールの一言に驚いたリッドは、動揺しながら答えた。
「だって・・・寝るとき隣同士じゃん!」
キールの決定的な一言・・・ファラは、顔を真っ赤にしながら答えた。
「あ・・あれは・・・ち・・違うよ・・そういうわけじゃ・・・」
「相当動揺してるな・・・」
キールは、核心をつくように問いかける・・・リッドは反論しはじめた・・・
「お前とメルディだっていつも一緒だし、いつもくっついてるじゃねーか!!!」
リッドの強烈な一言・・・
「あれは別に関係ない!俺はそういう考えはしない・・・」
この声を聞いて、メルディが入ってくる・・・
「え・・・、そうなの?」
「意味ありげな言い方だな・・・メルディ・・・」
「だってだって・・・キール、メルディといつも一緒、一緒!」
なんと羞恥心のない子だ・・・キールの一言
「メルディ・・・そう・・・なのか?」
「お?カップル誕生か?良かったじゃないか、キール。」
「・・・・・・・・」
キールは無言になる・・・喜んでいるのか、悲しんでいるのか・・・?
「リッド、ファラ、いつも一緒、一緒!」
「クイッキー!」
顔を真っ赤にしているリッド、ファラ、キール・・・どうしたものか・・・
「俺は・・・そういうことあんまりよくわかんねぇけど・・・ファラは?」
リッドの一言・・・こいつは何を考えているやら・・・
「私!?・・・私は・・・」
少し困ったようにうつむいて・・・小さい声になるファラ・・・
「私は・・・好き・・・・」
「え?なんだって?ファラ?」
キールの一言・・・かなり嫌みっぽい口調である・・・
「俺は・・・ファラのこと嫌いじゃないぜ・・・好きかどうかわかんないけど・・・」
リッドは少し遠回しに自分の気持ちを言った・・・。
ファラはますます真っ赤になってリッドの手を握った・・・
「私は・・・リッドのこと・・・好き・・・」
リッドは握られた手を見て少し赤くなった・・・・
「おぉ!言ったなファラ!よし今夜は騒ぐぞぉぉ!」
「お祭り、お祭り!!」
リッドとファラは手を握ったまま立ち上がり・・・そして見つめ合った・・・
そのころ、キールとメルディは・・見つめ合っている・・だけでなく軽く抱き合っていた・・「おいおい~、いい感じじゃないのぉ~」
リッドは少し嫌みを込めていった・・・
キールたちはリッドの声を気にしていない・・・
「おい!二人だけでやらないで騒ぐぞ!!」
「そうだよ、見てるこっちもなんだか変になりそうだよ・・・。」
ファラは、少し顔を背けながら言った・・・
「うし!料理作ろうぜ!」
「そうだな、俺もやるよ。」
その夜・・・リッド一行は大いに騒いだ・・・終わったのは、夜遅くだった・・・
「あ~、楽しかった。今日はもう寝ようぜ!」
「そうだな・・・もう遅いし・・・」
「あ、私食器洗うから先寝てていいよ。」
「じゃあ・・俺も起きてるか・・・」
リッドがつぶやく・・・やはり一人は危ないからだろうか・・・
「じゃあ・・・先・・・寝るから・・・」
「メルディ、寝る、寝る。」
「おぉ」
「うん・・・」
リッドは・・・敵が来ないか警戒している。ファラは、なるべく急いで食器を片づけはじめた
少しした後、ファラは食器洗いを終え、リッドに声をかけた・・・
「リッド、終わったよ、寝よ・・・。」
「おぉ、早いな、じゃあ寝袋出すよ。」
と言い、リッドは手際よく寝袋を出し始めた。

寝袋をしき、入ろうとしたとき、ファラが言った・・・
「キールとメルディ、手つないで寝てる~。」
「お、本当だ、大胆だなぁ~」
「ね~・・・キュッ・・・」
ファラは、リッドの手を握った・・・ファラの手はとても温かく、優しかった・・・
リッドは、そのまま手を握り続け寝袋へ入った・・・
「離さないで・・・ね・・・」
「あぁ・・・わかったよ・・・離さねぇよ・・・」
「ありがと・・・リッド・・・」
次の日・・・リッドたちは目が覚めた・・・四人とも手を握ったまま・・・
朝起きたときのみんなは、とても幸せそうに見えた・・・
「よし!行くぜ、みんな!」
「あぁ、早くしないとな。」
「いける、いける!」
「メルディも・・がんばる!」
「クイッキ~!!」
そして一行の旅は始まる・・・
<完>
よろしくお願いします・・・

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