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幻想魔剣~イマジンブレードを求めて~【1】


幻想魔剣~イマジンブレードを求めて~

~プロローグ~

カンカンカンカンカン!!

朝の待ちに警鐘が鳴り響く

「金目のものは全て奪え! 邪魔する奴は全て殺すんだ!」

村の人々は只逃げる事しかできなかった

ウワァァァァァァァァ

村の人が叫びながら逃げて行く






「大丈夫か?アレン。怪我はしていないか?」

どうやらこの親子は村の外れの方に逃げたらしく、盗賊に襲われ無かったようだ。

「うん。怪我はしていないよ。でも父さんの手が切れてる…」

「ん?…あぁ、これぐらい平気さ。只のかすり傷だ。」

「本当に大丈夫なの?」

「お前は父さんの心配より、自分の心配をするんだ。」

「僕達どうなるの?あいつらに殺されちゃうの?」

「大丈夫だ父さんが守ってやる。そうだ!お前はここの地下室に隠れていろ。」

「うん…父さんは?」

「父さんは村の様子を見てくる。そしたら戻ってくるさ。」

「絶対だよ。絶対戻ってきてよ。」

「あぁ。必ず戻ってくるさ。」

しかし、この父親が戻ってくる事はなかった……

「あれ?なんだか静かになったけど…」

どうやら、待っているうちに眠ってしまったようだ。

「父さん?」

少年は地下室から飛び出る。

「!! こ…これは…」

村は全滅していた……

その時だった

「まだ村の生き残りがいたか… 死ね!!」

「うわぁぁぁ!」

少年の肩から胸にかけて、短剣で切られる。

「ちっ!まだ生きているか。まぁ良い。すぐに死ぬだろ」

(うぅぅ…父さん…とお…)

「おい!大丈夫か!君!これは、かなり深い傷だ…」

~神よ、この場に倒れし者に聖なる光を与えたまえ!~

「ヒーール!」

少年の傷が無くなっていく。

(たすかった?)

「しかし、これは只の応急処置にしかすぎないな。私の家に連れていくか…」

(こ…の人…誰?…良い…人?)

しかし、少年の思考回路が切断された。急激な眠気に襲われたのだ。





そして、18年の年が過ぎて行った…

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