幻想魔剣~イマジンブレードを求めて~【2】
~第1章~
「…ちゃん…おにい…にいちゃん…おき…」
「んん?………うん~~ん…」
「お兄ちゃん、いつまで寝てるの。朝ご飯できてるよ」
「う~ん………」
「もう! 早く来てよ。」
バタン!
ドアが閉まる音がする。 青年はもぞもぞと動き、ベッドから体を起こす。
「ふぁぁ~~…ん…良く寝たな」
ベッドから出て、廊下に出る。
コツコツコツコツ
廊下を歩き、キッチンに入る。するともう二人の人がいた。
「おはよ。父さん、アリス。」
「まったく…いつまで寝てるんだ?お前は…起こさなければ、死ぬまで寝てるんじゃないか?」
「ほら、お兄ちゃん早く座って。ご飯食べるよ。」
「あぁ。今行くよ」
「「「いただきます」」」
三人は朝ご飯を食べ始める。しかし、誰も話しをせず、沈黙したままだった。
その沈黙を破ったのは青年-シック・アードルと言う-だった
「父さん。俺旅に出ようかと思うんだけど」
「旅にでて、何をする」
「えっと……強くなりたい」
「それだけか?」
「うん。」
「なら賛成はできないな。そんな事で旅に出す訳には行かない。強くなりたいなら、ここで修行をすれば良い。」
「そんな!いいじゃ…」
バン!
シックの言葉は大きな音にさえぎられた。扉が開いた音だ。
「大変だ!盗賊が来るぞ!早く逃げろ!」
「シックとアリスはすぐに村の裏の山に逃げろ。私は村を守りに行く」
「俺も行くよ!部屋から剣を持ってくる。」
「そうか…なら先に行ってるぞ!アリスはすぐに村から出るんだ。いいな。」
「うん…」
シックの父親が家から出て行く。と、同時にシックが部屋から出てきた。
「行ってくるよ。なるべく早く村からでるんだぞ。」
シックが家から出ようとすると、アリスに呼び止められた。
「あ、お兄ちゃん。これ持ってって。」
アリスはシックの首にペンダントをかける。
「ありがと。じゃあ行ってくるよ。」
家から飛び出す。 すると南の方から村の人の声が聞こえたので、南のほうへ行く。
「じゃまする奴らは全員殺せ!」
盗賊の頭が叫ぶ。
村の人々は懸命に戦っている。
「行くぞ。シック。」
「うん!」
シックは肩幅に足を開き剣を構える。
「食らえ!真空烈斬!」
しかし、倒れたのは数人だった。
「くそっ!こうなったら…龍牙落破ざ…」
だが、盗賊に剣をはじかれてしまった。
「これで終わりだ!」
やられる!そう思ったシックは目を閉じる。 しかし、いつまで経っても攻撃してこなかった。
「あれ?」
目を開けると盗賊の心臓に矢が刺さっていた。 シックは後ろを見る。
そこには2mをこえる大きな弓を持った青年がいた
「あ…ありがとう…」
「……」
青年は何もしゃべらず矢をつがえる。しかも5本もだ
「くらえぇ!神牙!」
矢は全て盗賊の心臓に刺さる。
しかし、盗賊の数は一向に減らなかった。
「しょうがない…あれを使うか…」
「父さん!あれって?」
「見ていろ。ハァァァァァァ!これで終わりだ!オメガスラッシュ!」
高くまで飛び盗賊を切る。さらに、後ろにとび盗賊の集団の中を駆け抜ける。
「す…すごい…」
盗賊は全滅していた。只一人頭を残して。
「う…うわぁぁぁぁぁぁ!」
「逃がすか!雷神!」
さっきの弓をもった青年が矢を放つ。
「うっ!」
盗賊の頭の背中に矢が刺さり、そのまま動かなかった。
~後書き~
プロローグ、と第一章どうだったでしょうか?
こう言う風に書くのは始めてなので変な所が多いかもしれません
でも、一様続くので暇が有れば読んでやってください