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七色の鳥の伝説【1】


七色の鳥の伝説~プロローグ~

作 クロス





「もう、貴方は必要ないの」

突然に言われた言葉・・・・突然すぎて、どう理解していいのか、分からない

「な、何を突然・・・・・・?」

私は戸惑って、うまく言葉をいえない・・・・・

「貴方は、もう・・・・いらないのです」

なぜ? なぜいらないの? 昔は、言ってくれたのに・・・・きっと、立派な跡取りになると母上が言ってくれたのに・・・

「貴方の変わりに、跡取りは主恩がなります」

「どうして・・・・どうしてですか!? なぜ、私いらないのです!?」

納得できない・・・・・・どうして? なぜ突然に私は、いらなくなったの?

「貴方は、不幸を呼ぶ者・・・・・だから、もう必要ないのです」

不幸を呼ぶ者? 私が? なぜ・・・・・?

「なぜです!? 私は納得が・・・・・・!!」

私の言葉をさえぎり、主恩と兄の綴龍の術が発動して、私の意識は暗闇にとらわれた。

「しゅ・・・・・・お・・・・・・・て・・・・・・りゅ・・・・・」

そして、私の意識は完全に無くなった。


どうして私は生きているのだろうか? どうして私は不幸を呼ぶものなのだろうか?

分からない・・・・・どうして私は生きているんだろうか?

『・・・・・・生きなさい・・・・・・・』

誰だ?

『貴方は、生きる存在が・・・・・・欲しいのですか?』

あぁ。 欲しい・・・・・でなければ、私は自分が分からなくなる・・・・・。

生きている意味が無い自分に・・・・・・何も価値は無い。

『ならば・・・・・・生きる意味を与えましょう・・・・・だから、救って』

え?

『この世界を・・・・・・救ってください・・・・・』

ちょ、待て! どう言うことだ!?

『この世界を救う・・・・・それが、貴方の存在意義でもって、存在価値です・・・・・』

暗かった視界が、突然に明るくなった・・・・・そして、私は瞳を開けた。

すると、そこには・・・・・七色の羽を持った鳥が居た。 すごく綺麗な鳥で、美しい

『さぁ・・・・・・行きなさい・・・・・・私が選んだ、神子よ』

そうして、私は・・・・・光に包まれた。

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