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七色の鳥の伝説【7】



逃げる…それが今、私にできる事…二人をおいて逃げるのは、正直に言うと嫌だけど…でも、逃げなきゃいけない。
二人の思いを、無駄にしてはいけないから……










七色の鳥の伝説~6~ 











町の中から出た私は、近くにある森の中に逃げた。
正直、二人を置いて自分だけ逃げてしまった事にいらだっている自分が居る。

「私は、どうして狙われているのだろう?」

そうだ。どうして私が狙われなければいけないのだろうが? 今さっき目が覚めて…ここが異世界だと知った。 
そして、いつの間にか龍火が逃げろと言って。 そして、あの男から逃げた。私だけ…

「どうなっているんだ?この世界は…」

当夜が言っていた、あの言葉…「世界を無に返す」とは、いったいどう言う事なのだろうか?
私に理解できるのか? そして…本当に私が伝説の鳥に使わされた神子なのか?

「なにが、七色の鳥に使わされた神子だ。 

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