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七色の鳥の伝説【9】



この奇妙なしゃべる狼・・・名前は仁。
そして、なぜ私のことを選ばれた神子と言うのだろうか?







七色の鳥の伝説~8~







狼の仁を助けて、そして突然に言われた・・・・「選ばれた神子」と
なぜ私のことを選ばれた神子と言うのだろうか?それ以前に、その神子とは当夜と龍火の言っていた七色の鳥の使いの
神子のことなのか?

「えっと・・・仁と言ったな? どうして仁は、私のことを選ばれた神子と言うんだ?」

警戒をしながら、私は仁に話しかける。

「お前はレイヴェルートに選ばれた神子だからだ」

レイヴェルート? なんだそれ? 初めて聞く言葉だな・・・人の名前だろうか?
にしても、本当になぜ言葉を話すのか疑問だな。 なんか術でも使ってあるのか? それなら便利だな・・・
ぜひ、教えてもらわなければ(話がずれてる)

「レイヴェルート?」

「あぁ。 七色の鳥の名前がレイヴェルートだ」

七色の鳥の名前がレイヴェルートと言うのか、教えろよ! 二人!!

「・・・・お前は、神子。 選ばれた者だ。 異世界から来た使い」

神子・・・私が七色の鳥の使いの神子・・・信じられない。 それに、こいつはなぜ私のことを神子と言う?
それに、どうして七色の鳥の事を知っている? まぁ。 伝説とされている鳥だから分かるが・・・
どうして私が異世界から来たと分かったのだろうか? もしかして、服が珍しいから?
いや・・・・だが、動物が人の普段着ている服なんて分からないだろうし、でも人の言葉をしゃべれるから・・・・
う~ん・・・・謎になってきた~~

「・・・・お前は、レイヴェルートに連れてこられた神子だ」

「どうして、お前にそんな事が分かるんだ?」

「俺は、レイヴェルートの関係者だから」

レイヴェルートの関係者? ということは、七色の鳥のことを詳しく知り、そして七色の鳥の居場所を知っている動物(人物)?
だが、なぜこんな動物が知っているんだ? それに関係者って、どんな関係者だよ?

「・・・・俺は、レイヴェルートの知り合いだった。 昔はこれでも人間だったんだぜ」

「へ~」

こんな動物が、前世は人間だった。 と言うことは、魂が鎖に縛られているのか? だから異界にいけない
それとも、自分の意思でこの地に魂をとどまらせているのか・・・それならば、すごい意志だ。
そこまで強い思いということか・・・何かを成し遂げるまで、魂は救われることはない。

「そうだな・・・神子のことを、いろいろと話してやるよ」

そう仁が私に言った。 神子のこと・・・私を神子と言う仁・・・そして同じように神子かもしれない、と思っている当夜と龍火
どうして自分が神子と呼ばれなければいけないのだろうか?
どうして、自分が神子に選ばれたのだろうか? どうして自分なの? どうして異世界から来たの?
私は、確かに・・・二人に別の場所に飛ばされた。
そして結果として・・・この世界に来た。 偶然のはずなのに、どうして選ばれた神子なのだろうか?


その疑問は、仁によって解き明かされる。






つづく   作 クロス

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