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日常【2】


2010.10.19

今は授業中だ。授業中は3人ともいつもヒマだ。
司にいたっては、教科書を読むふりをして、家からもってきた小説を読んでいる。
ごくたまに先生に見つかって怒られることもあるが、司はそれをほとんど、というか
全て聞き流している。最近は先生もあきらめたのか、みつけても、無視するくらい
だ。

晶汰は授業中2日に1日はほとんど寝ている。よく人に『学校に寝にきている。』とい
われていた。先生は一応起こそうとするが、これが、何をやっても全く起きない。風
夏が晶汰の頭を思いきり蹴飛ばしたこともあったが、それでも笑顔で眠っていた。あ
のあきらめの悪い風夏さえも、あきらめたが、「何となく悔しい!」とのことで晶汰
の顔に落書きをしていった。


2010.10.20

晶汰「あ゛ぁぁぁぁ~だるい~~~~」
いきなり晶汰がいった。司がすかさず
司「5回目。今日の朝から今までで。」
晶汰「あれ?そだっけ?」
晶汰がふざけた口調で言う。
司「ショウはいつも夜更かししすぎだ。いつも何時に寝てる?」
晶汰「う、うるさいなー、『寝てれば育つ』っていうだろ!」
司「寝る子は育つ。」
晶汰「あれ、そだっけ?」
晶汰がさっきと同じ口調でいう。司が一度ため息をついて、
司「どうする?学校サボって公園で寝る?それとも出席日数けちって学校で寝る?」
晶汰「ははは、びみょ~。」
司「じゃぁ、これできめようか。」
そういって司はポケットからコインをとりだした。
晶汰「ん?なにそれ?」
司「さっきそこらへんで拾った。表なら学校。裏なら公園。」
晶汰「司は?」
司「ん~、表なら学校で読書。裏なら公園で読書。かな、」
そういって、司は親指でコインを弾いた。コインは空中でくるくると回っていた。


2010.10.21

風夏「司~!何で昨日学校来なかったんだ~!」
司「保護者かよ、お前。」
いいおわる直前に風夏が手を前に出しクロスさせて飛び込んできた。しかし司がそれ
を左に飛んでよけた。
風夏「いった~、名にすんだよ司!」
司「よけただけだ。それに、」
風夏「それに!?」
風夏が少し怒った風に聞いた。
司「それに、こんなにうまくいくとは思わなかった。」
風夏「・・・・・・・・・・」
司「ん?どうしたの?立てない?」
そういって司が風夏に手を差し伸べると、風夏があきれた口調で
風夏「もう、いいよ・・・・」
そう、いった・・・・・・。







まだ、続きます。
何となく、1日の話を短くしてみました。
できれば、感想を書いてくれるとうれしいです。

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