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日常【3】


2010.10.22

晶汰「ふぁ~あ・・・」
司「どうした、いきなり」
晶汰「いやさぁ、この天気いやだなぁって」
司「なんで?晴れてるじゃん?」
晶汰「だってよ、暑くも寒くも無いし。暑けりゃ「暑い~」って言えるし寒けりゃ
「寒い~」っていえる。」
司「そうかぁ?オレは好きだぞ、こんな天気。」
晶汰「だって何もいうことないし~」
司「・・・・・・・・・阿呆・・・・・・」
どんっ!
二人は意味もわからず前のめりに倒れた。
風夏だ。いつもどうり、学校の制服を着て、髪を2本にまとめている。少し背の低い
女子。
その風夏が二人を思いきり押していた
晶汰「だぁ~もう!お前はこれしかないのか!」
風夏「ない」
司「まぁ、コレのおかげで少しは受身が得意になった………気がする」
本当に気がするだけで実際なにも変わっていない。
風夏「ははは、気がするだけかよっ」
どんっ!とまた司の背中を叩いた。さすがに司もこれにはこたえたが
廊下でいきなり奇声をあげても「アブナイヒト」に見られるので何とか我慢した。
風夏「ねぇ、あんたたちヒマでしょっ?昼、一緒に食べない?」
晶汰「人を見るなりいきなりヒマって・・・」
司「いいねぇ、でどこ行く?屋上?中庭?」
風夏「じゃ、屋上いいこっか」

風夏「ねぇ、ごはん何もってきた?」
司「購買のパン」晶汰「購買のオニギリ」
同時だった。
風夏「あ、そか、ゴメン。お母さん忙しいんだっけ・・・」
司「あ、いやオレは『めんどくさいから今日は購買にして』とか言われた」
晶汰「オレは逆らったら殺さんばかりの勢いで金渡された。」
風夏「そか・・・ならいいんだけど」
晶汰「そういや、風夏は?」
風夏「あたし?あたしはおかーさんがつくってくれたんだぁ!」
幸助「なにやってんだ?」
司「あ、幸助・・・」
晶汰「みりゃわかるだろ?」
幸助「ははは、確かに」
司「幸助も一緒にどう?」
幸助「あ、いや。オレはさっき食った」
風夏「はや・・・」
幸助「ははは」
風夏「古河こそなにやってんの?こんなとこで」
幸助「おれ?おれは彼女待ってるんだよ」
風夏「ここ、5階建ての屋上だから落ちるとけっこう痛いと思う」
晶汰「健康な少年が落ちた場合どの程度の被害がでるか」
司「是非、試してみたいのだが」
そういって3人は思いきり幸助を睨んだ
幸助「あ…はははははは」
幸助は気まずそうに枯れた笑い声を出した。
古河幸助。剣道部にはいっておりがっちりとした体つき。年齢のわりには筋肉が出て
おり結構信頼がある。髪型は部のきまりでとりあえずぼうずにしてるらしい。よく冗
談をいって人を笑わす。身長はとても微妙な差で司の勝ち。
頭は・・・・・・・・・・・・・とてつもなく悪い・・・・・・」
司「で、ほんとはなんでここにいるの?」
幸助「いや~、あんまり腹が減ったんで何かを寄付してもらいに・・・」
晶汰「てめーはゴミ箱あさって味の無いガムでも噛んでろ・・・・」
幸助「あ?いまなんつった!草場ぁ!?」
いまさらだが『草場晶汰』、『井出司』、『富長風夏』、『古河幸助』だ。
司「どうでもいいけで…そろそろ予鈴なるぞ?」
晶汰「まじ!?やばっ!」
司「喋りながらもくってればいいのに・・・」
風夏「だよね~」
幸助「おい!草場!!急いで食うくらいなら俺によこせ!味わってくってやる。その
方がメシも浮かばれ…ぐっ!?」
風夏がいつのまにか幸助の真横にたって足の付け根を思いきり膝蹴りしていた。
当然、幸助は立てずに屋上を転がりまわる。
風夏「じゃ、あたし先教室いっとくから。晶汰!いそぎなよ!次の時間技術だから。
あの先生しつこくてうざくてこわいよ~、むかつくし。「生徒と先生」てのがなけれ
ばとっくに訴えてるのに。」
司「ははは、だね。じゃ、ショウ!オレもさき帰っとくわ。」
晶汰「おうよ、すぐ来る」
すると、まだのた打ち回っていた幸助が、
幸助「あ!おい、待て!お前同じクラスだろーが!友達見捨てていくな~司ぁ!」


2010.10.30

風夏(何かヒマだなぁ・・・)

風夏が部屋に一人で座っている。風呂からあがったばかりらしく、髪はまだ濡れてい
る。
色が薄いピンクのパジャマを着ており、イスにすわって本を読んでいる。

風夏「あ~あ」
と、思わず声が漏れる。

風夏(明日、何しよう・・・・・・…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
風夏は考えるのがとても苦手だ。
風夏(あ、そうだ。明日は司と晶汰さそって、曽々木町に行こう。)

2010.10.31
朝だ・・・司は休みの日は朝まで起きている。そして、朝日を見て寝る。特に意味は
ないように見えるが
司が言うには「この時に見る朝日がとても綺麗に見える」そうだ。
司「・・・・・・・・・・・・」
司(そろそろ寝るかぁ……)
そう思ってベッドに入ろうとしたときいきなり電話がかかってきた。
司「なんだ?こんな夜中に?」
   「どーでもいいけど今は朝だよ!」この場に晶汰がいたらまず、こういうだろ
う。
だが、司にとっては、起きてから昼食をとるまでが朝。夕食をとるまでが昼。
そして、夕食をとってから寝るまでが夜。らしい。
司は不満に思いながらもとりあえず電話に出た。
風夏「もしもし?富長ですけど、司君いますか?って、あ、司?」
司「なに?」
思いきり不機嫌そうに言った。」
風夏「あ、ごめん。起こしちゃった?」
司「おこすもなにも今まで起きてた。」
風夏「え?よくおきてられたねぇ。」
司「まぁ、いつものことだし。」
風夏「ねぇ?今日あいてる?」
司「何で?」
風夏「いや、あたし今日ヒマだから、晶汰もさそって曽々木町にいこうよ。」
司「・・・・・・」
司は少し考えた後、
司「ん、わかった。ショウにも伝えとくから。あいつ、いつもヒマだし。何時に何処
?」
風夏「ん~、11時にあたしの家で!」
司「ん、わかった。伝えとく。」
風夏「たのんだよ~」
司「・・・・・・・・・・・・・・」
司(…………………)
司は手に持っている受話器を一度もどした。
そして、
またとってボタンをおす。
司(・・・・‐・・‐3228)
司「井出ですけど、朝早くに失礼します。今、晶汰君はいらっしゃいますか?」
「はい、かわります。」
そっけない女の子の声がした。司は晶汰の妹だろうと思い、
そのまま受話器をもったままでまった。
司(あ・・・っていうかショウ、まだ起きてないかも……)
「「うわ!ちょ,ちょっと待…ぐわぁ!!」」
微かに声が聞こえてきた。その声を聞いて司は何があったのかを大体理解できた。
「「や、やめ!花瓶はやりすぎ…」」
ごっ!!
いきなり大きくて鈍い音がした。骨が砕けるような。
晶汰「あ、司?ごめ・・・ん遅くなって・・・」
司「・・・・・・・・・・・大丈夫なのか?」






あとがき(?
S・Dです。久しぶりに書きました。おそらくまだ続きます。
本文には誤字がとても多いですが、その辺は、まぁ適当に頭の中で
誤魔化しながら読んでくれると幸いです。
                             S・D

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