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エターナル・トリップ【5】


第九章  平原にて
ヴァロたちはとても広い平原を走っていた。
「まだ着かないの~」
ラルが言った。
「まだまだだな・・たぶん二日ぐらいかな」
ヴァロが答えた
「ふ~ん・・まあそれくらいならいいや」
ラルはそう言って黙った。

あれから9時間後・・・・
ヴァロとラルは、平原の真ん中らへんで野宿をしていた。
「ねえ、ヴァロ」
「ん?」
「ヴァロはどうして旅をしているの?」
「宝を見つけるためさ」
ヴァロが答えると
「宝?」
「そう、宝だ。」
「そんなのあんの?」
ラルが訊くと、
「わかからないね・・とりあえず探してみたいんだ」
ヴァロが楽しそうに言うと、
「へ~・・・宝を見つけたら山分けね」
ラルが言うと
「ああ・・べつにいいよ」
ヴァロが答えた
「本当!?」
「ああ本当だ」
「やったぁ~」
ラルが喜んでいると
「本当にあったらね・・」
ヴァロはつぶやくように言った

次の日・・
ヴァロたちはまた平原を走っていた。
「ん?」
「どうしたのヴァロ?」
ラルが訊いてきた。
「まいったな・・・誰か追いかけてきた。」
「ええ~マジ?」
「うん」
ヴァロが答えると
「ちょっとハンドル持ってて」
そう言うとヴァロはバイクにくくりつけてあるライフルを取っ
た。
「な・・何する気よ」
ラルが訊くと
「何って・・・撃つのさ」
ヴァロが平然に言っていると、銃の弾が飛んできた。
「ほら来た」
ヴァロはそう言うと、ライフルを構えて、撃った。
ぱん
発射音はしなかったが、みごとに当たった
「命中!!」
ヴァロが喜ぶと同時にライフルを戻して、すぐにハンドルを握
った
「死ぬかと・・思った」
ラルが言うと
「でも死ななかったじゃん」
ヴァロは普通に言った。
そして5時間後、みごと平原を抜けた。

ある平原の真ん中には、死体がありました。
その死体は、頭を打ち抜かれていて、
まるで赤い花のようでした。
だが、その花を見る人はいませんでした。

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