« 霊魂バトル!【4】 | メイン | 幻【2】 »

幻【1】


 まぼろし












これは、幻(マーギッシュ)の第二項を修正、加筆した物です

長いですよ・・・正直ファンタジー系、文字にある程度知識のある人でないと

意味のわからない単語や、難しい漢字等・・・辛(つら)いかもしれません

余裕があれば最後の方に作者である私、光闇刹月華の勝手な解釈(かいしゃく)がじゃんじゃん入った

おまけを作ろうかと思います

では、幻(マーギッシュ) をお楽しみください!



登場人物~♪

龍聖(りゅうせい)・・主人公、その剣の腕前(うでまえ)は天下無双・・・かも

藍嘩(あいか)・・龍聖の相棒、外見と違って芯(しん)は強く、鎌(かま)の腕もなかなか

ゼイン・・両親を殺害?された獣人(じゅうじん)の青年、十三歳、魔術師系

リエル・・魔術より格闘術に興味のある獣人の子、ゼインとは双子の兄妹(きょうだい)、妹です











一章「幻想(ユメ)の始まり」

舞台となる世界、シュテル・フィナメル、この広大な大地に区切られている十の地域

その地域のうちの一つ、フィクアにある、フィリーフの町

ここの南東にぽつんと立っている、青い屋根の三階建て(屋根裏含(ふく)む)の一軒家

ここに住んで居る二人が、龍聖と藍嘩、ここから運命は動きだすことになる

草原に立つ、龍聖と藍嘩、二人とも武器を手に携(たずさ)えている

まるで、決闘のようだ、と、それまで動かなかった二人がほぼ同時に動いた

「はぁぁぁぁぁっ!!」

「やぁぁぁぁぁっ!!」

龍聖の獲物(えもの)―つまり武器は二m三十cm位の幅広い大剣、そのうちの二mを刃が占(し)めている、つまり剣のほとんどが刃だ

しかし一方の藍嘩の武器は、大剣(それ)よりも一mほど長い鎌(かま)、その先端(せんたん)には四十㎝ほどの刃が取り付けられている

『キィンッ!!!』

武器の刃(やいば)同士(どうし)がぶつかりあった、藍嘩の鎌の方が長い分、龍聖は不利なはず

ところが龍聖はその(・・)不利さを感じさせないといった感じで攻撃をしかける

「蒼破(そうは)流剣技(りゅうけんぎ)、貫連突(ぬきれんとつ)!」

藍嘩に向かい繰り出される疾風(しっぷう)の突きを、一歩間違えば確実に死ぬ部位に繰り出す龍聖

「うわっ・・・とと、危ないわねぇ~」

それを藍嘩は鎌の柄(え)でさばいていく

「攻守逆転!・・・ってぇぇぇぇぇいっ!」

龍聖が繰り出した突きの全てを鎌で弾(はじ)き返し、藍嘩は鎌を大きく横にふる

「赤破流(せきはりゅう)斬技(ざんぎ)、追刃!」

大振りの鎌を避けるのは簡単だが、あえて龍聖はそれをせず、弾き返した

「見切られたか・・・」

追刃は、鎌を大きく振り、相手を後ろにわざと後退させる技

鎌を大きく振った後に、一回転する、そして相手が避けた瞬間、刃がくるのだ

つまりは、振る→(相手が)避ける→一回転→刃が一周→相手を直撃、と言う流れの技

それを弾(はじ)き返したと言うことは、当然鎌は一周しない

それどころか自分の方へ戻ってくる

「もらった!」

龍聖の剣が藍嘩を捕(と)らえた、が、すぐに藍嘩の反撃がきた



「烈火(れっか)に棲(す)む、緋(ひ)の精霊(せいれい)が放つ炎よ出でよ、ファイアーボール!!」

炎の魔術、魔力を持つ者がつかえる魔術の中でも、ほんの初歩的な物、だがそれでも、物体を炭にするくらいの力を持っている

「ちぃ!」

弾くことも無理、避けることも無理と判断した龍聖は、火炎弾を叩き斬った

そして藍嘩との間合いを詰(つ)め、剣を目の前に突き付けた

「え?ちょっと何よ、そんなのアリ?」

「そっちこそ、魔術は使わないって約束の筈(はず)だぞ」

「ゴメンなさい、でも、どっちにしろ私の負け、ね?」

「・・・まあいいか、今日の訓練、終了(しゅーりょー)ー」

訓練用とは言っても、使用しているのは本物、当たれば当然(とうぜん)、怪我(けが)をするし、当たり所

が悪ければ致命傷(ちめいしょう)になる

おそらく、そんな過酷(かこく)な条件下に身を置くことで、実戦と同じ感覚を養(やしな)っているのだろう

『キュッ、キュッ、キュッ』

剣と鎌を磨(みが)く音がする、訓練に使ったものとは言え、手入れを怠(おこた)ってはならない

「そう言えばさ――」

藍嘩が話を切り出した

「ん?」

「最近、この辺りに魔物が出てるんだって」

「魔物?」

「うん、何でも、双子の魔物らしいよ」

「双子?」

「そう、双子」

微妙に曖昧(あいまい)な藍嘩の返事と、同じく曖昧な龍聖の返答

『ドガドガドガガガガガガッッ!!』

と、龍聖の家のドアが叩(たた)かれた

「誰だよ、人ン家のドアを変に叩く奴は・・・・」

「はーい、今出ますよっ・・・・と」

ドアを開けた先にいたのは、「自称(じしょう)」ベテラン剣士のグエルだった

「あら、グエル、いらっしゃい」

「茶でも飲むか?」

「あ、じゃあ貰(もら)おうかな・・・って、違うっ!!例(・)の双子の魔物が出現したそうだ!」

「どこに?」

「フィリーフ外れの、無法街道(かいどう)だが・・・」

「無法街道ねぇ・・・当然だれも退治に行ってないんだろ?」

無法街道・・盗賊(とうぞく)やら落ち武者やら魔物やらがごった返し状態になり

放置されている街道、当然、誰も手が出せない

「厄介(やっかい)事は全部俺か・・・」

「で?当然謝礼(しゃれい)は、はずむんでしょうね?」

「う・・・それ・・は・・・・・」

「まあいい、退治にいってくる」

龍聖達は、魔物を狩るか、厄介事を解決し、報酬(ほうしゅう)を手に入れるかで暮らしている

で、ここの所、四回連続無償で解決しているので、もっぱら狩り

「やってまいりました、無法街道ーーーーーー!!」

ここは法律が一切及(およ)ばない場所、つまり、何をやろうが罪にはならない

「野盗でも狩るか」

そんなことを言いつつ、龍聖は襲(おそ)い掛かる野盗やら魔物やら変(バク)な(ハツ)物体(くん)やらを切り捨て

奥へ奥へと進んでいった

「・・・・・変(バク)な(ハツ)物体(くん)ってなんだよ・・まあいいか、ここだな?」

たどり着いた先は、洞窟(どうくつ)

「これは・・・また、いかにも何かありそうな雰囲気で・・・」

『ヒュンッ!!』

音と同時に、短剣と、二匹の木人(もくじん)=ウッドマンが姿を表した、しかし姿は、獣人のようだった

「こいつらか・・・・まさかウッドマンだとはな、ワーウルフかと思ったぜ」

「・・ギィ・・・・」

と、ウッドマンはおもむろに、自分の指をつかい、宙に文様(もんよう)を書き出した

「何っ?!」

魔術、本来ならウッドマンと言う種族は、よほどの上位種でない限り、魔術はつかえない

なのに、ウッドマン種で最弱クラス、代表的な、ウッドマンが魔術をつかうことはありえない

明らかにおかしい

「・・・・ギィ!」

魔術が、龍聖へむかってはなたれた・・・・・龍聖はどうするのか?第二話へと物語は紡がれる・・・・・



あとがき

はじめまして光闇刹月華です、チャットでは光闇夕月、夕闇月時雨で参加しています

それにしてもえらく中途半端な終わり方ですが、それはまぁ次回のお楽しみということで

あと、投稿の仕方がよく分からず、管理人様に迷惑をかけてしまったことを、この場で謝罪いたします、申し訳ありませんでした

ではまた

光闇刹月華

コメントする