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メッセージ【1】


この話を世界で一番大切な人に送る・・・。
                    byメシア


  弱さを知れば強くなれるなんて誰が言った・・・?
  僕はそんなの信じない・・・。
  僕は弱いだけだから・・・・。

第一部「弱い僕と強い君」

僕は弱い・・。あれから3年経った今でも僕は引きずっている・・・あの出来事を・・。
そうだ、今からあの時の話を本にしよう。それが唯一の僕のすることかのしれない・・・。


僕の名前はマリウス。あることから旅をすることになった僕はある村に辿り着いた。
その村はどこにでもある村で、てんで変わったところなどないこの村で君と出会った。
そして、すべてが始まった・・。
その町のある店で君は僕に話しかけてきた。
???「あれ?君・・。どこかで会ったことある?」
不意に話しかけられた僕は一言返すだけで精一杯だった。
マリウス「いえ。知りません。」
僕はたったそれだけ、それだけを言ってその店から出た。
人と接するなんてもうこりごり。人を信じるなんて無意味。
そう考えるようになったのは何時頃からだろう・・・。
???「おーーーい!!君ーーー!!!」
さっきのあの子が僕の方へ走ってきた。僕はそこから離れようともしなかった。
もし、そこで立ち止まらなかったら、彼女の話に耳を傾けなければ、僕は・・・。
???「君!私のボディーガードにならない!!?」
僕は何も考えなかった。答えるつもりなんて無かった。でも、彼女の話をもう少し聞いてみたくなった。
マリウス「・・・。どういうことですか?」
彼女は笑顔になり話はじめた。
???「えーーとね・・。私は世間的な言葉を使って言えば魔法使いなのね!それで、旅をしてるんだけど仲間が欲しいの!
    だから君なら頼りにになるかなって。ほら、腰に剣差してるし!!」
彼女の話はどこか面白かった。何故か話に見入ってしまった。
この気持ち・・懐かしい。そう僕は心の中で何度も繰り返し思った。
マリウス「君の名前は?」
ティル「私の名前はティルって言うの。ヨロシクね。」
彼女は笑顔で言ってくれた。何故かそれだけで僕も笑ってしまった。
ティル「あー!やっと君笑ってくれた!!店で会ってから全然笑わなかったから心配してたんだよ!」
マリウス「そりゃいきなり声かけられて笑う奴いないでしょ。」
僕は笑いながらそう言った。笑うのも久しぶりだった。
ティル「さて、じゃあ今日はここの村で休も!明日ここを出発ってことで。」
彼女はそういって何処かに行こうとしたが、僕は呼び止めた。
マリウス「聞いてなかったが、何処へ向かってるんだ?」
そう僕が言うと彼女は少しためらって答えた。
ティル「え~~と・・・。母親探しです。行く場所は決まってませんけど・・・。」
そう言うと彼女は走って行った。僕には何故か彼女の言葉が信用出来なかった。
それは今までのことがあってか?それとも・・・。

そして僕は事件に巻き込まれていった。
その夜、最初の事件が僕を襲った。
宿屋の店員「旅人さん!起きてください!!」
僕はその声で起きた。掛けてあった時計をみたら夜中の1時だった。
店員「ガルダ帝王の兵士が村を襲ってるんです!!」
ガルダ帝王。それは今から約200年前にこの世界は四つの国で成り立っていた。
マーズ共和国、カノン王国、サウン帝国、ミリオム王国の四つが争いも無く平和な世界があった。
しかし、サウン帝国からある独立した国(ガルダ帝国)が建国し、たった半年でサウン帝国を落とした。
僕はそこまでしかしかしら無かった。いや・・・教えてもらわなかったんだ。空白の(時)は何があったのか。
しかし今はそのガルダ帝国がマーズ共和国を落とし、勢力を広めているのはたしかで、
その権力と最強の武力をつかって悪事を働いてるということぐらいしか僕は知らなかった。
あの人に・・聴かされるまでは・・。

村は最悪な状況だった。家々は燃え人は逃げまどい。死体はそこらじゅうに転がっていた。
僕はそこから動けなかった。足が震えて動けなくて、頭の中が混乱した。
その時、頭の中をよぎったのは彼女、ティルのことだった。
しかし、足が動かない・・。そこに兵士が襲ってきた。
兵士「きっへっへっへつーーーーーー!!死ねてめぇー!!」
ダメだ!何故か頭の中には(死)の一文字が浮かんだ。しかし・・・・。
ティル「ファイアニードル!!」
言葉と同時に炎のとげが無数に出現し、兵士に突き刺さった。
兵士「ぐへあっ!!」
兵士はそのまま動かなくなった。そして僕はティルの方を見つめた。
ティル「大丈夫?怪我は無いの?」
彼女はそう言うと、僕の手を掴んで走り出した。
ティル「さあ早く!もうすぐ村が壊滅するよ!!非難しないと!」
そう言うと僕らは近くの丘へと走って行った・・・・。

丘からは真っ赤に燃える村が見えた。人の悲鳴はもう聞こえなくなり、兵士達も帰っていった。
ティル「ふぅ・・・。危ない危ない。・・・・。ところで君!!なんで戦わなかったの?」
僕が答えようとしたら次の言葉が飛んできた、
ティル「もしかして剣術しらないとか?」
図星だった。僕は剣術なんてしらないし、ましてや剣で戦ったこともない。僕はただの青年なんだ。
ティル「あぁ~~!まさに図星って顔ね!そんなんで私のボディーガード出来るわけ?」
無理だ。君は強い。僕よりもはるかに強く、そして心も・・。
マリウス「ふぅ・・。僕は寝るよ。詳しい話は起きてからする。」
そうして物語の幕はあげられたのである・・・。
                                ~続く~

「あとがき」
作者のメシアです^^ どうでしたか?この作品?見てくれた方は、どういう風に
この作品をとらえてくれましたか?
まあ、それは置いといて。(オイ
一話目からかなり長くなってしまいましたが自分的にはよく出来た作品だと思ってます!
話の内容的には次第にマリウスの過去や、ティルの真の目的と正体がわかってきて世界が動く大事件へ~
見たいな動きになっていきたいと思います。この作品も長く続かせようと思ってるので応援よろしくお願いします。

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