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翼をもった猫【2】


 「翼をもった猫」 作・心無き剣

<第一話のあらすじ>
母と二人暮らしの少年「リュート」は、雨の中一匹の子猫を拾う。その子猫の背中には小さな羽がついていた。
子猫の名前は「メル」と名づけた。
<作者のお言葉>
第一話では、子猫の名前を決めたところで終わってしまいました。今回はリュートと子猫のメルに危機が・・・まっ、このへんで本編へ・・・。

第二話 ~魔物~

町の人々が寝静まった夜、町の出入り口である大きな門がうなっていた。外から大きな衝撃をうけているようだ。
この町は石造りの大きな壁で囲まれている。理由は外にいる魔物達の侵入を防ぐためである。
門の音に気づいた人々が、門に集まってきた。
「なんだ?何の音だ・・・?」
「ま・・・まさか魔物が!」
門の音はどんどん大きくなってきた。このままでは門が壊れてしまう。門にも限界がきていた。
「や・・・やばい!門が壊れるぞ!」
人々は家に隠れようとしたその時、門は破壊された。
町は一瞬静まり返ったが、すぐに人々の恐怖の叫び声が響いた。
壊された門の向こうから、大勢の魔物達が入り込んできた。
その軍勢の一番前に、ほかの魔物とはちがう印象をあたえていた。まさにその軍勢のリーダーをかんじさせる姿をしていた。
見た目は魔物より人間のような顔、月の光で輝く鎧、まるで血で染まったように赤い大剣。その魔物は、ほかの魔物達に告げた。
「この町にいるはずだ!ニンゲンも皆殺しだ!」
魔物達は一斉に町に攻め込んだ。
「魔物だ!魔物が攻めてきたー!」
人々は次々と殺された。ただ一人、冷静な少年がいた。
「ここ・・・うごかないほうがいいな・・・」
リュートである。リュートは門の音に気づいてはいたが、母に言われて家に隠れていた。
「母さん・・・大丈夫かな・・・?」
その時、家のドアが開く音がした。母である。
リュートはそれに気づき、すぐにドアのほうへ走った。
「母さん!大丈夫だった?」
「リュート!魔物達が町に攻めてきたの!早く地下に隠れなさい!」
母の言葉どうり、リュートは地下に隠れた。もちろん母もである。だが、リュートはあるころに気づいた。
「あっ!メル!」
拾ってきた子猫がいない。いったいどこにいったのか。
リュートは地下室からでて急いで自分の部屋に戻った。
「リュート!出ちゃだめ!」
母の声は聞こえず、リュートは自分の部屋に戻った。
「メル!メル!どこだ!メル!」
リュートはメルを探した。だが、メルの姿はどこにもない。
リュートはリビングのほうへ走った。
メルはリビングにいた。急いでリュートはメルを抱えた。
が、ドアから物音がした。
魔物だ。魔物が家に侵入してきたのだ。
「う・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
魔物は大きな斧をちらつかせていた・・・・・。
                         
                       第二話 ~魔物~ 完

あとがき

どうでしたでしょう?今回のお話は?
まだまだ変ですが、がんばっていこうと思います。
第三話からはなんと魔物との戦闘に入ります。
どうぞお楽しみに!
それでは次回のお話でお会いいたしましょう。
(いつも短くてすんません・・・<汗>)

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