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天使in悪魔【4】

 クラスが変わり、先生も変わった。なんとなく違う気がして、なんとなく怖かった。
 
 私は、今年も美沙と一緒。今年は龍祐も一緒。
 
 ということで、瑞樹だけが離れてしまった。
 
 「おはよっ!」

 塀にもたれかかって美沙を待っていた、私の後ろから美沙の声がした。

 「あっ、美沙おはよ!」

 私が声をかけると、後ろからひょこっと顔を出した。

 顔を出したのは、いつもの二人(瑞樹&龍祐)+瑞樹の友達、雅(まさ)だった。

 「あれっ、2人ともどうしたん?いつもは一緒じゃないのに、ね。」

 春香が不思議そうな顔をした。

 「別にいいじゃんか。いけないのかよ。..おまえを迎えに来てやったのにさ。」

 瑞樹が頬を赤らめていった。

 「へっ、あたしを?」

 春香が聞き返した。

 「そうだよ、おまえ。片山春香です”」

 こんな風に皆でまた、学校に行けるなんて思っても無かった。


 学校が始まり2週間が経った。

 瑞樹たちはあれから迎えには来てくれないけど、美沙とは毎日一緒に学校に行っている。

 そう、あの日から1週間が経った日の事。

 春香はいつものように、塀にもたれながら美沙を待っていた。

 いつもはあまり人の通らない道に、沢山人が通り過ぎていく。

 ということは、時間が遅い。

 春香は美沙の家へ向かった。

 「風邪でもひいたかな~美沙は強いんだけどな~」

 ブツブツ文句のような言葉を言いながらも、美沙の家に着いた。

 ピンポーン。玄関のブザーを鳴らすと、ドアが開いた。

 「はーい」

 中から出てきたのは美沙の母だった。

 「あっおはようございます。美沙ちゃんは、いらっしゃいますか?」

 頭をさげ挨拶をした。

 「あらっ、春香ちゃん。美沙はもう行ったわよ。」

 「えっ...」

 戸惑ったように、春香が言った。

 「もう、美沙ったらね~大事な、大事な春香ちゃんを置いていくなんて。ごめんなさいね~」

 「そっ、そうですか。でわ、失礼しました!」

 少し慌てた様子で、春香は、学校へ向かった。

 いつもなら、人通りの少ない時間のはずが、今日は、いつもより少し多い。
  
 やっぱり時間が遅かった。

 携帯で好きな曲を聴きながら、気持ちを紛わした。

 なんだか、嫌な予感がしたから―

  

後書き
 久しぶりに書いて見ました。茶味です。予告やプロフィール等変えたいものです...と、つくづく思います。
 でわまた、次回作でまた会いましょう(?)

  改まっちゃた=まあいいや。羅維です。...しってるよ..ね。

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