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この星が輝く理由【1】







この星が輝く理由





それは君から教わったんだよ





それ以外にも君から教わったことは沢山あったね





その時から僕は思ったんだ





君が必要だって・・・・









この星が輝く理由













「おはよ!!」



「おはよー・・・」



朝は、いつもココから始まる。





「ちょっちょっちょっ、聞け聞け!!!オレ告白したぜっ!!」

もぅ、朝からハイテンションな奴だなぁー・・・・。

うるさい・・・・死ねっっ!!!





一応聞いてやるか・・・・。





「誰にー」(棒読み

オレには、そんなん興味ねぇんだよ。

早く寝させろっ!!





「えぇぇぇー。言ったら羨ましがるからイ・ヤ♪」

神様。コイツ殺していいですか・・・・・。





いや、殺していっか。







「あっそ」

うっとおしーわ。





「えぇー。何ー、ひどいってっ」

あぁ!?ひどいだと!?せっかく聞いてやってるんだから言えやボケっ!!





「誰―」(超棒読み

もぅ、どうでもいい・・・・・

はやく寝てぇーんだよ、オレは・・・・





「んっとね、理生ちゃん♪」

理生か





「・・・で、どぅなったんだよ」

「直登が食いついたっ!!結果は・・・・・・残念、振られた」(笑

「ふぅーん・・・・」

「・・・??ひょっとしてオマエ理生ちゃんのこと好きなんじねぇの?」(笑

「いや、死んでもありえないから」

オマエが好きなんだろってんだ





「寝る」

「は?・・・って寝るなよー。オレ喋る人おらんくなるじゃんっ」(泣

オマエいつも独り言ゆうじゃん





くそー、なんだよコイツ

オマエはオレのなんなんだってんだ







「直登っ。おはよっ♪」

「・・・・・・・あぁ、おはよ」

オレが一番嫌いな奴、麻子っ!!

モトぐらいうっとおしい

しかも、メチャぶりっこ。オレでも分かるもん





「あぁーモト君もいたんだぁー♪」

・・・・・・・(ムカ





「ボスっ!!!来んなっ!!!近寄るな!!音痴!!」

いいぞモトっ!!押し返せっ





「きゃー、モト君がいじめるぅー。直登ぉー」(泣

嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!!!!!来んなっ!





「いや、モトは麻子が好きだからいじめるんだろ」

よしっ、良いこと言ったオレっ!!!





「ちょっ、何言ってんの?!」

ガンバ・・・・・モト

生きて返ってくるなよ♪





「じゃ、オレ帰るわ。増田にはダルイからっつっといて。じゃ」

命がもたんわ・・・・





「直登ぉぉぉーーーー・・・・・・。ぎゃぁぁぁぁーーーー!!!!!」

そしてオレはモトの悲鳴を聞きながら教室をあとにした。







廊下で理生と会った





「あ、榎本くん。おはよう」

「あ、っはよ」

「帰るの?」

んーー・・・帰るけど、それが?





「帰るけど」

「病気なの?」

あぁーーー、別になんだっていいじゃんっ





「別に。オレ帰るから、じゃ」

「そぉなんだ・・・お大事にね。ばいばい」





モトは理生に告ったって言ったけど

アイツのどこがいいのか?

人のことにズケズケと入り込んできやがって





「直君っ。どこ行くの?!」

あ、増田





「あの気分が悪いんで」

「ふーん、嘘でしょ」

何コイツ

聞けよ、人の話・・・





「はい、教室戻るよー」

・・・・・んもぅっ!しゃあねえなぁ





「はいはい」







教室に戻るとアイツがいた・・・・・





「直登ぉぉぉーーーーーー!!!!ヘルプミーっっ!!!」

あ、まだやってたんだ

こりないねぇー





「君たち君たち。そんなに仲良いんだったら付き合っちゃえば?」(笑

そーだよ、麻子の方が理生よりレベルは低いけど

お似合いなんじゃない?





「ええぇー。私は直登じゃなきゃ死ぬぅぅー」(泣

あ、そうなの?

ではどうぞ





お死になさい♪







「うわぁー。モトよりオレだってよ」

うわぁー、死にたい





「モテモテじゃん、オレ」(笑

いろんな意味でねぇー





「じゃぁさ、直登!アド教えてよ、携帯の♪」

は?





「いーよ、いーよ」

・・・・・・・

いいこと思いついたわ、オレ(ニヤリ





「・・・・・はい、いつでもメールしちゃって」(笑

「うんうんうんっ!!いつでもするっ!!!」

どーぞ沢山しちゃってください



それ



モト





のアドレスだから





「確認のために今メールしてもいぃーい?」

ちょ、待ってー

それは駄目よー





「家に帰ってからのお楽しみにしんの?」

よしっ!お楽しみにしたほうが絶対いいよっ!!





「じゃぁ、お楽しみにするぅぅー。直登のためにぃ」

はい、オレのためにお楽しみにしてください







「そういえば今日の日直って誰?」

話そらさんとバレる可能性50%





「あぁー・・・・理生とモト君だよぉ!!」

麻子もこういう時は役に立ちます

どうも





「じゃ、モト早くやって」

「・・・・・・・気まずいんだけど」

「じゃぁ、何で告白なんてしたんだよ」

「いやぁー成功すればココで、ラブラブと日直できるはずだったのにな」

そういう考えですか

モトは相変わらず甘いなー





「じゃ、理生にいいとこ見せて、もっかいアタックしてみればいいじゃん」

本日2回目。いいこと言うなぁオレ





「直登みたいに、そう出来たらいいんだけどなー。じゃ行くわ」(笑

いや、オレじゃなくても出来るだろー

勇気だモトっ!!







「きりーつ、これから朝の会を始めます、礼、ちゃくせーき」

頑張れモトっ!!





「教科・係り連絡はありませんかー」

行け行けモトっ!!





「うたー・・・・」

頑張った、よくぞ耐えたモトっ!!





「頑張ったで賞♪」

「ほんと耐えたよオレ・・・・」







歌も終わりモトにとって、悪夢がまた始まる





「せんせーの話」

「先生お願いしまぁーす」

さっ、あとは放課後

教室の戸締りを耐えるだけだ





ってか、なんでオレ応援してんだろ





「直登―。理科行こー」

「あ、うん」

まぁ、モトじゃなかったら関係ない事だし





「キモトー」(笑

「はぁ″?!」

ん、いつものモトだ





「笑けるしー」(笑

「ふん、ナオトリオ」(笑

「・・・・・そんなこと言っていいのー?」(笑

「は?オマエが先に言ったんやん」(笑

「あ、そんなこというんだ」(笑

「・・・・あ、ちょっ、待ってよ。ゴメンてー」







まぁ、またテンション下がるかもしんないけど

今は今だし、いっか

今日が終わればこんな事もなくなるだろうし











けどこんな、オレの考えは甘かった・・・・

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