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夢の現実物語【6】

ねぇお母さん。

戻ってきて...






お父さんも。

お姉ちゃんも。

皆、戻っておいで。






お兄ちゃんみたいに。

もう一回笑い合おうよ。






お母さん。

不老不死。

この世界のどこかで生きている。






そう

って信じてるから。





実現してほしい。

これだけは。







これが実現すれば全部が叶う。

だから、信じてる。






本鈴が鳴る。

「乃恵、返して。」






乃恵はこちらに顔を向ける。

「後から読ましてよ。」







―放課後

「乃恵。家寄ってかない?」

とりあえず誘ってみる。






「いいの?今日、しょんぼりしてたからさ。」

「全然元気だし。いいよ!」






そのまま会話が弾む。

「あ~。でも今日は乃恵が嫌かな?」

「どうして?」






乃恵は兄が初恋の相手。

キッパリ振られたけどね。








だから辛いんだけど。

顔も合わせずらいだろうな。






でも、お兄ちゃんは忘れてるんじゃないかな?

告白経験も多いから。






「お兄ちゃんが来てるんだよね。」

「へっ?あ、京平くんか...別にいいよ。大事な話なんでしょ。」






少しの間。

気持ちを切り替えたんだろう。






「もう引きずってないし。」

「そっか。強いね。」






何度も乃恵に励まされていた

今度は私。






頑張る。

乃恵の為に。






「乃恵。私の部屋行ってて。クッキー持って行くから。」

「ちゃんとおいしいの頼むよ。」






お兄ちゃんの作ったクッキー。

「おいしい」

って言ってくれるかな?






「おいしい?クッキー。」

乃恵はクッキー大好き。

「うん!めっちゃおいしいよ!」






乃恵の嬉しそうな顔。

見てるこっちが嬉しい。






「そっか。良かった。」

食べていたクッキーを皿に置いた。






「真剣な話...だね。」

乃恵は分かってくれる。

きっと。






「私達、親友?」

さり気なく聞く。






コクンと頷く乃恵。

「一生親友?」






もう一度頷く。

「あの小説の話。」






お母さん。

やっと

言えそうな気がする。






決心がついた。






お兄ちゃんには悪いけど。

言うよ。






一生友達。

乃恵に。







~続く~

作:編集 羅維(又の名を茶味・梨音 と言います。

 




後書き(本編には全く関係ありません。

一同「こんにちは。」

羅維「ここまで読んでくれて有難う御座います。」

凛「最近、ノートが紛失しました。」

椿「小説の書いてあったノートが。」

羅維「でも丁度良かったんです。」

凛「リニューアルの為、小説募集をやめてたから。」

椿「でも続き書けたからいいでしょ?」

羅維&凛「うん。」

羅維「です。」

椿「全く関係なくは無かったね。」

凛「本編と。」

羅維「申し訳御座いません。」

凛&椿「堅苦しいわい!」

羅維「てへっ!」

凛「では、まだまだ続きますが」

一同「宜しくお願いします。」

でわy

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