クリスマス・イブ
クリスマス・イブ――
恋人たちの1大イベント。駅前の噴水の前には、恋人を待つ人で、埋め尽くされてくる。
莉架(りか)もその一人だった。
莉架はさっきからちらちらと時計ばかり見ている。そのたび、ため息の数も増えていく。
「はぁ..」
寒さにため息交じりの息を吐いた。
莉架はぼそっとつぶやいた。
「まだかな..翔(しょう)..。10時に駅前の噴水でっていう約束なのに..」
時計を見るともう、10時20分。翔は時間はきっちり守るいいやつなのに――
莉架は、昨日のことを思い出してみる。
――12月23日 午後9時
『ピリリリ、ピリリリ』携帯がなった。翔からだ。
「もしもし、莉架です。」
『あっ、俺、翔。明日空いてる?クリスマス・イブだから、どっか行こうと思って。』
「いいよ、いいよ、大歓迎だよ。じゃあ~明日の朝10時に、駅前の噴水広場の前で待ち合わせね。どうっこれ!?」
駅前の噴水広場は待ち合わせには最高のスポット。
『いいよ。明日の、朝10時に、駅前の噴水広場ね。じゃあまた明日、莉架。おやすみ~』
「うん!また明日ね、翔、おやすみ。」
――12月24日午前9時30分
そのころ翔はバイトに励んでいた。
「いらっしゃいませ。ご注文は何にしますか?」
翔はいつものように、「カフェ『フロマージュ』」で働いていた。
ちらちら時計を見ながら。10時に近づくに連れて、気持ちに余裕がなくなっていく。
翔のバイトの時間は10時まで、今日は特別に早くしてもらった。
10時1分前――
挨拶をして翔が終わろうとしたその時だった。 ガシャン!
キッチンのすぐ手前で大きな音がした。新米のアルバイトがグラスを割ってしまったのだ。
「あっ!もぉ~やっちゃって~ちょっと翔!手伝ってやって。」
店長の藤宮(ふじみや)さんは急いで帰ろうとしていた翔を引きとめ、手伝わせている。
〈あ~もう、こんな時にお前は何やってるんだよ〉
翔は心の中で文句を言い続けている。
翔は手をとめ、時計を見た。もう、10時15分だ。
「あっ!翔君。もう帰っていいわよ。もう時間も過ぎちゃってるし。」
翔は慌てて立ち上がり、店長の藤宮さんに、頭を下げた。
「ありがとうございました。」
「はい、これ給料だよ。最近頑張ってくれてるから、倍増してあるよ。」
翔は藤宮さんから給料を受け取る。中を開けると、翔は目を丸くした。
「ふっ、藤宮さん!これ..1万円も入ってますよ。」
翔は、藤宮さんに問い詰めてみた。藤宮さんは、くすっっと笑った。
「いいよ、いいよ。さあ、早くしないと、もう10時20分だよ。」
「あっ、ありがとうございました!。」
翔は藤宮さんに頭を下げると急いで、フロマージュを飛び出て行った。
―――10時35分
莉架のため息の数は時間とともに増えていくばかり。
シュワッ...頬に冷たい物が触った。
莉架は頬に手を当てた。...雪だ―
莉架は空を見上げた。どんどん「雪」と言う名の天使が舞い降りてきた。
「うわぁ~雪だ。ホワイトクリスマス・イブだ~。うう..寒い..。」
そっと首に何かが巻きついた。..虹色のマフラーだ。
莉架は振り向いた。莉架の目に飛び込んできたのは..翔だった。
「翔!遅いぞ!」
莉架はそう言いながらも翔に抱きついた。
翔と莉架は世界一の幸せ者..多分。
後書き
なぜだかいつも、ラブストーリーになってしまう、羅維です。短編は初めてなのでこれからよろしくおねがいします。でわv
凛「て言うかこれから無いよね、短編だもん」えっ凛さん何処から..椿「椿もいるよーん!」えっ..うちの出番が...
恋人たちの1大イベント。駅前の噴水の前には、恋人を待つ人で、埋め尽くされてくる。
莉架(りか)もその一人だった。
莉架はさっきからちらちらと時計ばかり見ている。そのたび、ため息の数も増えていく。
「はぁ..」
寒さにため息交じりの息を吐いた。
莉架はぼそっとつぶやいた。
「まだかな..翔(しょう)..。10時に駅前の噴水でっていう約束なのに..」
時計を見るともう、10時20分。翔は時間はきっちり守るいいやつなのに――
莉架は、昨日のことを思い出してみる。
――12月23日 午後9時
『ピリリリ、ピリリリ』携帯がなった。翔からだ。
「もしもし、莉架です。」
『あっ、俺、翔。明日空いてる?クリスマス・イブだから、どっか行こうと思って。』
「いいよ、いいよ、大歓迎だよ。じゃあ~明日の朝10時に、駅前の噴水広場の前で待ち合わせね。どうっこれ!?」
駅前の噴水広場は待ち合わせには最高のスポット。
『いいよ。明日の、朝10時に、駅前の噴水広場ね。じゃあまた明日、莉架。おやすみ~』
「うん!また明日ね、翔、おやすみ。」
――12月24日午前9時30分
そのころ翔はバイトに励んでいた。
「いらっしゃいませ。ご注文は何にしますか?」
翔はいつものように、「カフェ『フロマージュ』」で働いていた。
ちらちら時計を見ながら。10時に近づくに連れて、気持ちに余裕がなくなっていく。
翔のバイトの時間は10時まで、今日は特別に早くしてもらった。
10時1分前――
挨拶をして翔が終わろうとしたその時だった。 ガシャン!
キッチンのすぐ手前で大きな音がした。新米のアルバイトがグラスを割ってしまったのだ。
「あっ!もぉ~やっちゃって~ちょっと翔!手伝ってやって。」
店長の藤宮(ふじみや)さんは急いで帰ろうとしていた翔を引きとめ、手伝わせている。
〈あ~もう、こんな時にお前は何やってるんだよ〉
翔は心の中で文句を言い続けている。
翔は手をとめ、時計を見た。もう、10時15分だ。
「あっ!翔君。もう帰っていいわよ。もう時間も過ぎちゃってるし。」
翔は慌てて立ち上がり、店長の藤宮さんに、頭を下げた。
「ありがとうございました。」
「はい、これ給料だよ。最近頑張ってくれてるから、倍増してあるよ。」
翔は藤宮さんから給料を受け取る。中を開けると、翔は目を丸くした。
「ふっ、藤宮さん!これ..1万円も入ってますよ。」
翔は、藤宮さんに問い詰めてみた。藤宮さんは、くすっっと笑った。
「いいよ、いいよ。さあ、早くしないと、もう10時20分だよ。」
「あっ、ありがとうございました!。」
翔は藤宮さんに頭を下げると急いで、フロマージュを飛び出て行った。
―――10時35分
莉架のため息の数は時間とともに増えていくばかり。
シュワッ...頬に冷たい物が触った。
莉架は頬に手を当てた。...雪だ―
莉架は空を見上げた。どんどん「雪」と言う名の天使が舞い降りてきた。
「うわぁ~雪だ。ホワイトクリスマス・イブだ~。うう..寒い..。」
そっと首に何かが巻きついた。..虹色のマフラーだ。
莉架は振り向いた。莉架の目に飛び込んできたのは..翔だった。
「翔!遅いぞ!」
莉架はそう言いながらも翔に抱きついた。
翔と莉架は世界一の幸せ者..多分。
後書き
なぜだかいつも、ラブストーリーになってしまう、羅維です。短編は初めてなのでこれからよろしくおねがいします。でわv
凛「て言うかこれから無いよね、短編だもん」えっ凛さん何処から..椿「椿もいるよーん!」えっ..うちの出番が...