デスティニー2外伝「新たなる運命に導かれし者」【2】
~第二章~ 『運命による出会い』
地下牢の中・・・二人は2、3日気を失ったまま時を過ごす事になってしまったが、
遂にそのうちの一人であるロニが目覚めた・・・
<ダリルシェイド地下牢>
ロニ「・・・・・ッッ、どこだ・・・ここは・・・」
ロニは目覚めた後すぐ、未だに気絶しているカイルに駆け寄った
ロニ「お、おい!カイル!しっかりしろ、カイルッ!!」
カイル「・・・・・ん・・・・っ・・・・・・・ロ、ロニ、おはよう・・・・・」
ロニ「冗談言っている場合じゃないぞ、バカ・・・・・」
カイル「そうだ!!オレ達捕まってそのあと・・・・・」
ロニ「ああ、おそらくここは地下牢の中だろうな・・・・・」
カイル「オレ達何もしていないのになあ~どうなってるんだ?」
ロニ「ぐだぐだ言っていても始まらないッ!ってことで脱出方法を探すぞ!」
ってことで脱出方法を探し始めた・・・・・が、天井は完全に塞がれていて、窓もなく出入り
出来そうな所は正面にある扉だけであった
カイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ロニ「くそっ~こうなったら扉を突き破るしか・・・・・」
カイル「どうやって?」
ロニ「フフフ、甘いなカイル君!こんな物は俺の槍にかかれば~・・・・・あれ?
・・・・・・・・・・な、な、な、無いっ~~~!!俺の槍~~!!」
カイル「・・・・・と、言うことは~捕まった時に取られたんだね♪ え、え~っと槍・・・・・
(あれ、ロニの武器って槍じゃなくて斧だったような~?)」
ロニ「な、なーーに楽しそうな声だしてんだよ~大丈夫かカイル~っ???」
カイル「うん!全く問題ないよ」
ロニ「じゃあ何でそんなに嬉しそうなんだ~?・・・・・・・・・・!?まさか!!!殴られた時の
衝撃のせいで・・・・・あああ~~~カイルーーーッッ!!」
カイル「そうじゃないよ!!だってさ、こうなったら武器を取り返す楽しみも増えるじゃん!
(ロニ「事態大きくしてどうすんだよ・・・」)だからさ、まずはここから出る努力を・・・・・」
???<1>「そんな事する必要はないよ・・・・・」
カイル/ロニ「!?・・・・・・・誰だ!!」
???<2>「警戒すんなよ~、何もしないって・・・・・」
言い争っているうちに、正体の分からない二人組が時空の歪みのような所から現れた!
しかも所持している武器を見てみると、連合員が言っていた武器を持っている・・・・・・・
光り輝く蒼き両刃の剣・・・ 風を纏いし聖なる木製の弓・・・
これらの武器を所持している2人を見たロニは瞬時に悟った、
ロニ「!?もしかしてお前達が立ち入りを禁止されている城に向かって歩いていたという奴らか!」
???<1>「そういうことになるね・・・・・だけど僕たちは何も悪いことはしていないよ」
ロニ「けどな!お前らのせいで俺達は・・・・・」
???<2>「それについては俺もあいつも悪かったと反省している・・・・・その事情もあとで
しっかり話すつもりだ、けど、今はここから出るのが先だ!だから一緒に・・・・・」
ロニ「変な所からいきなり現れて、見たこともない武器を持っていて、さらに噂されていた
二人組ときている・・・・・そんなお前らの言っていることなんか信用できるかっ!!」
カイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロニ、この人達がせっかくオレ達のために
来てくれたんだから一緒に行こうよ」
ロニ「はあ!!なにいってんだカイル!!こいつらを信用するのか!?」
カイル「この人達は悪い人には見えないんだ・・・・・それに、何となくだけどこの人達と
出会ったのは運命のような気がするんだよ」
???<1>「運命か・・・・・・・・・・そうとも考えられるかも・・・・・しれないね」
ロニ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
???<2>「はい決定!!じゃあ早いところここから出よう自己紹介はその後でいいだろ」
???<1>「君、信じてくれてありがとう」
カイル「それはあなたが真剣な目をして話してくれたからだよ、だから思ったんだ・・・・・
この人なら信じられる!ってね♪」
???<1>「嬉しいよ、本当にありがとう」
???<2>「お~い何やってんだ?早く行こうぜ~」
???<1>「ごめん~!!それじゃあ~行こうか!僕の近くに来るんだ!」
カイル「ロニ!早く行こうよ~」
ロニ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
この場ではさすがにロニも黙っていることしか出来なかった・・・・・
しかし、人を疑うことを知らないカイルが言った「この人なら信じられる!!」という言葉を
ロニは完全に疑っていたわけではなかった・・・・・
ロニは、カイルが人を見分ける(能力?)のようなものを持っていることを知っていた
そのせいか、カイルが今までに人に騙されてきたたことは一度たりとも無い
しかも、いくら怪しそうな人でもカイルが認めた人は結果的には共に行動してくれたり、
仲間となってくれた人がほとんどだった
そのことを考えると、考えが堅かったロニも考えが緩くなってきてしまう・・・・・
地下牢の灯火が揺らいでいる・・・
そんな中ロニは未だに考えている・・・
~そして、長い間考え続けた答えが今~・・・・・・・・・・
ロニ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わーったよ、俺も行くぜカイル!!」
カイル「ロニ・・・・・・・・・・」
???<1>「(小声でよかった・・・・・と言った後) では僕の近くへ!!」
ロニ「!?・・・・・・・・・・あ・・・・・ああ!!」
今、偶然ながらもロニは小さな声で「よかった・・・・・」と言う声を聞き取ることが出来た
それを聞いたロニは自分でも徐々に警戒心がなくなっていくのを感じた・・・・・
???<1>「じゃあ行くよ~!!」
そういったあと彼らは時空の歪みのようなものと共に消えた・・・・・
この現象は 『時空移動』 と呼ばれるもので、これによって今いる時代とは全く違う
時代へ行くこととなった
時空を操る剣士・・・・・彼らとの旅の始まりはこれから始まる訳だが
その旅とは全く知らない地より始まる・・・・・
~第二章~ 『運命による出会い』 終
=あとがき=
平成十五年二月十八日、遂に受験を終えたので2話目を作らさせていただきました。
この話は捕まったあとの地下牢でのものです。やはり内容が変ですが自分なりに
精一杯考えました。3話目では2人が知らない地より始まる旅や戦闘、そしてなによりも
町や村などでの人々との交流を書いていきたいと思っています。
それもまた読んでいただけると嬉しいです。
最後になりましたが、この話をよんでくれた皆様、本当に有り難うございました。
これからも何卒よろしくお願いします。