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デスティニー2外伝「新たなる運命に導かれし者」【5】


~第五章~  『剣を交えし戦い』





     彼ら一同は短時間の中で手にした“強さ”と共に、全世界を救うため
     旅立とうとしていたが、、、


クレス「まだ何も起きて無いよ、できれば何も起きない方がいいんだけどね」


     ということで、未だにこの村を出ることが出来ない一同であった、、、




<トーティスの村>


カイル「今日もいい天気だね~」


 ロニ「本当に危機が迫ってきているのか?平和すぎるぞ、、、」


チェスター「いいじゃねーか、平和にこしたことはないからな」


カイル「でもどうするの?本当にやることないよ、、、」


クレス「じゃあ“ユークリッドの都”にでも行く?」


カイル「何処なの?そこ、、、」


クレス「この村を出て、、、そうだな~少し歩くけれど、ここよりもずっと大きい
    所なんだよ」


 ロニ「どうせ暇なんだし行ってみるかカイル?」


カイル「うん!」


チェスター「決まりだな!ちょうど食材も底ついてたところだから丁度いい♪」


クレス「じゃあ行こう!!」


     こうして彼ら一同は“ユークリッドの都”へと向かった、、、、、

                    ・
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     そして数十分後、“ユークリッドの都”に到着した
     この日の都はいつもにないほどのにぎわいを見せていた、、、、、




<ユークリッドの都>


カイル「うわあ~すごい人だね~」


     『こら~にげるな~まて~っ』
     『わーっ おにがきたぞー にげろ~』
     『にげろ~』
     『つかまっちゃうよ~はやく~っ』

     その辺りでは子供達が鬼ごっこをしていた、、、、、


 ロニ「へえ~なんか俺達のいた弧児院を思い出すな~」


カイル「そうだね、チビ達いまごろなにしてるんだろ~」


クレス「それじゃあまずは食材を買いに行こう!チェスターが食料尽きた
    って言ってたからね、、、」




<食料屋にて>


店の人「いらっしゃいませ~何をお探しですか?」


チェスター「ここは俺に任せてみんなはあっちで休んでていいぞ!
       、、、え~っとじゃあこれとそれを・・・ああ!あとそっちのも頼む、、、」


クレス「じゃあ休んでようか、、、」


カイル「いいところですね~この都、、、」


クレス「そうかい、それはよかった」


 ロニ「ある程度活気もあるしな、まさに文句なしだ、、、」


     その時、おそらく他の客であろう人達が入ってきた、、、、、


???<1>「ふうっ~すずしいわね~ここは、、、」


???<2>「そうですね、、、」


???<1>「あれっ?あそこにいるのクレスじゃない!?」


???<2>「ええっ!?どこですか?」


???<1>「ほらっ、そこの物陰に、、、ってあそこで買い物してるのは~」


???<2>「チェスターさんですね、、、」


???<1>「あいさつがわりにっと♪ファイアボールッ!」


???<2>「ああっ!何やってるんですか!?」


     買い物をしているチェスターに向けて、ファイアボールが放たれた!
     もちろんそれを見た店の人は驚いた、、、、、


店の人「きゃあっ!!」


チェスター「どうしたんだ!、、、、、ってどこいくんだよっ!なあ!おい!」


     そして、、、、、


チェスター「うわあああああああああああああああああっ!!!!!」


クレス「どうしたんだチェスター、、、!?燃えてるよ!!」


チェスター「うわあああっ!!!一体どうなってんだッッッッ!?」


カイル「み、水はどこ!?」


 ロニ「ここにあるぜ、水、、、」


     そういって、ロニはコップに入っている水をカイルに見せた


カイル「・・・・・・・・・・少なすぎだよロニ、、、」


 ロニ「ま、まあこれで火を消そうぜ、、、いくぞ!!」


     ロニは燃えているチェスターに向かって水をかけた
     が、一向に消える気配はなかった、、、、、

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     チェスターが燃え始めて一分後、遂に火が消えた、、、、、


???<1>「ひさしぶりだねっ♪」


???<2>「久しぶりですねクレスさん」


クレス「あ!ひさしぶりだね二人とも」


カイル「誰なの?この人たち?」


???<1>「私も聞きたい!クレス?こいつら誰なの?」


クレス「今言うからいっぺんに質問しないで、、、
    えっと、まずは彼らの紹介からするよ、こっちの剣を持った
    金髪の子がカイル、そしてもう一人の方がロニっていうんだ」


???<1>「ふうん~」


クレス「じゃあ次は~この二人について紹介するよ、
    こっちのほうきを持っているのがアーチェ、そして
    杖を持っているこの金髪の人がミントっていうんだ」


カイル「へえ~」


 ロニ「お嬢さん!!“私(わたくし)”ロニ=デュナミスと申します!
    これから先、どうかよろしくお願いいたします!!」


ミント「ミント=アドネードと申します、よろしくお願いいたします、、、」


 ロニ「はいっ!!」


カイル「(ま~た始まったよ、、、いつになったらロニは、、、ん?)なに?」


アーチェ「あんたがカイル君ね、、、、、ちっちゃいね♪」


カイル「ああっ!なんてこというんだよ!」


アーチェ「ごめん♪私の名前はアーチェ=クラインっていうの
                                よろしくね♪」


カイル「オレはカイル=デュナミスだよ!よろしく!」


チェスター「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


カイル「あっ!チェスターさん、、、大丈夫?」


チェスター「な、なんとかな(汗)・・・・・・・」


チェスター「それよりも・・・アーチェ!!やっぱりおまえか!」


アーチェ「ひさしぶりだねえ~あいさつがわりにやっちゃいました♪」


チェスター「『やっちゃいました♪』じゃね~よ!!」


チェスター「っていうか前のエクスプロードもおまえがやったんだろ!」


アーチェ「さあ~なんのことかしら、しらないよ~だ♪」


チェスター「しらばくれるな!バカ!」


アーチェ「なんですって~もう~怒ったあ!エクスプロー、、、」
チェスター「ああああっ!!ストップストップ!!俺が悪かった!!」


アーチェ「わかればいいのよ、、、」


カイル「大変だね~」


ミント「それよりもクレスさん、なんでここにいるんですか?」


クレス「食材を買いに来たんだ、、、あ!そういえば昼ご飯、、、
    僕達もまだだから、もしよかったら君達も一緒に食べないか?」


アーチェ「さんせい♪」


ミント「いいですね~でも私達もよろしいんですか?」


クレス「うん!ぜんぜんかまわないよ、ね、ロニ?」


 ロニ「はいっ!ぜひご一緒に!!」


ミント「ありがとうございます、、、」


カイル「(クレスさん今なんでロニにふったんだ?)」
チェスター「(うるさい奴も一緒か、、、ふうっ、全く、、、)」


アーチェ「ん?なんか言った?チェスター?」


チェスター「い、いや何も(汗)、、、」


クレス「食材も買ったことだしトーティスの村でバーベキューしよう!」


     こうして、新たな仲間を加えた一同はトーティスの村へと
     向かった、晴天の昼時頃の話である、、、、、




<トーティスの村>


クレス「さあ準備しよう!ミントは食材を適当な大きさに切って調理してくれ!」


ミント「はいっ!」


クレス「チェスターとロニは“薪(まき)”を切ってくれ!」


チェスター/ロニ「合点承知ッ!!」


クレス「そしてアーチェはミントと一緒に調理、、、いや、チェスターとロニ
    が薪を切りおわったら燃やしてくれ!」


アーチェ「りょ~かい♪」


チェスター「(あ、危ねえじゃね~かクレス!もう少しであいつの料理の
       餌食になってたぞ!!)」

クレス「(ご、ごめん、、、)」


カイル「え~っとオレは?」


クレス「カイルは食事前に僕と戦ってもらうよ、、、」


カイル「へ?、、、、、、、、、、ええっ!!なんでクレスさんと戦うの!?」


クレス「修行の成果を少しでもみたいからさ、それに
    一回でも実戦経験を積んでおかなきゃね、、、」


カイル「うっ、、、、、わかりました」


クレス「大丈夫だよカイルなら、それに終わったら食事がまってるよ」


カイル「はい!」


チェスター「(いよいよあの二人が戦うみたいだな、、、)」

 ロニ「(楽しみだが大丈夫か?カイルの奴、、、)」

アーチェ「(強いよ~クレスは、、、)」

ミント「(大丈夫でしょうか?カイルさん、、、)」


クレス「行くぞ!!」





~初戦闘~「ファーストバトル」


カイル「さあ来いっ!!」

クレス「そうだ、その勢いで戦うんだ!」

カイル「クレスさんが来ないのならこちらから行きます!!」

     カイルが先手を取った!

カイル「はああああっっ!!」

     ギイイイイン

     カイルが振った剣がクレスの剣と重なった!

クレス「ッ、、、、、いい重みだよカイル」

カイル「(クレスさんにいつもの笑みがない!?こうした時こそ真剣に
     戦えるこの姿勢!これが本当の剣士というものなのか、、、、、)」

クレス「まずはこれから、、、行くぞ!カイル!!」

クレス「虎牙破斬ッ!!」

     クレスは上下による二段切りを放った!一撃目はカイルが剣で
     ガードしたが、二撃目は剣と共に地へと叩きつけられた、、、、、

カイル「ぐっ!、、、」

クレス「まだ始まったばかりだよ、大丈夫かい?」

カイル「はい!いきますよ!はあっ!!」

     ギインッッ、、

     カイルによる一撃はクレスに軽々と受け止められてしまった

クレス「甘いよ!カイル!」

     そして、クレスは受け止めた剣を弾いて反撃に移った、、、

カイル「ぐっ!」

カイル「がっ!!」

カイル「うわっ!!!」

     クレスは通常の三連切りで反撃した!一、二撃は押さえることが
     できたが三撃目の強い剣撃によって、カイルは弾かれてしまった!

クレス「剣撃に耐えるんだカイル!!隙を作るな!」

     そう言った刹那、クレスは剣を地と平行に構え始めた、、、
     そして!!

クレス「いくぞカイル!!秋沙雨ッ!!」

     クレスがそう叫んだ後、構えた剣をそのまま水平に突き出した!!

カイル「これだったら、、、はあっ!!」

     カイルはクレスが放った水平突きを上から叩き落とした!しかし!!

カイル「え!?下から!!」

     カイルが叩き落としたはずの水平突きは下から襲ってきた!!

カイル「ッ!?、、、、、はあああっ!!」

     ギインッッ!、、、

     下からの水平突きを弾いた、、、

カイル「二段突きだったのか!けど次はこっちの、、、、、!?な、なにっ!?」

     カイルが弾いた水平突きは徐々に激しく、不規則なものになっていき
     最終的には水平な突きでは無くなっていた!!

カイル「ま、まだ終わってなかったのか!?し、、しかも、は、早いっ!!」

クレス「これが秋沙雨だっ!!」

     クレスがそう言った後、その突きはまさに無数の突きへと変わった!!

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 ロニ「なっ!?なんだあの突きは!!み、見えねえ、、、」


チェスター「あれは秋沙雨!?クレスの奴カイルにあんな技を、、、」


ミント「本当に大丈夫なんでしょうか?カイルさん、、、」


アーチェ「ん~、、、、、」

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カイル「ぐっ!!  ッ!! ッ!! ッ!! ッ!!  がっ!!」

     クレスによる無数の突きがカイルを襲う!!

クレス「はっ!はっ!はっ!っ!ッ!ッ!はあああっ!」

カイル「うわああああああああああっ!!!」

     無数の突き“秋沙雨”がやんだ時には地にカイルが横たわって
     いた、、、見た感じ、傷もいくつか見られる、、、、、

カイル「ッ、、、、、あ、、、、、、、、、、、くッ・・・・・・・・・・」

クレス「カイルっ!、、、やりすぎたか?、、、、、」

カイル「(、、、ここまでなのか?、、、いや!ここで終わったら世界なんて
     救えないっ!、、、ただ、クレスさんにどうやって一撃を、、、、、)」

クレス「!?カイル、大丈夫か?」

     少ししてカイルはやっと立ち上がった、、、

カイル「だ、大丈夫です、、、」

クレス「よかった、、、、、カイル、今自分でも感じられたと思うけれど世界
    を救うということは簡単なことじゃないんだ、まずは自分を守る力
    を手にいれなければ、、、、、」

カイル「わかっています!!オレはこれから強くなって見せます!!
    そのためには、、、クレスさんに一撃を、、、、、」

クレス「そこから、、、、、というわけだね  まだできるのかい?カイル」

カイル「はい!」

クレス「、、、じゃあいくよ!」

     クレスは剣を地に突き立て、構え始めた、、、

カイル「(この構え、、、父さんと一緒の技、魔人剣だ!)」

カイル「(これに対抗するにはあれしかないっ!!)」

     そして、カイルもクレス同様、剣を構え始めた、、、

クレス「(剣を真横に構えた、、、新しい剣技か?)」

クレス「(どんな技なんだろうか、、、見せてもらうぞ!)」

     カイルの周りには風が取り巻いていた、世界、、、そして全てを護る
     ために、一歩先へすすまなければならないカイルに反応したかの
     ように見える風だった、、、、、

カイル「ではいきます!クレスさん!!」

クレス「この短い時間の中でよくあれだけのことを悟れたね、、、
    君には何かを感じられずにはいられないよ、本当に、、、」

クレス「これが君にあたえる最後に一撃だ、、、」

     クレスはこの戦いでカイルのことを見直したようだ、、、
     そして今、その者に対する最後の一撃が放たれる!!

クレス「いくよ!!魔人剣!!!」

     以前と同じ“鋭い衝撃波”が放たれた!!しかも少しではあるが
     大きい衝撃波になっていた、、、、、

     “鋭い衝撃波”が迫り来る中、カイルは心を落ち着かせていた
     自然と一心同体になるために、、、、、

     そして!!

カイル「翔空せよ!蒼破刃ッ!!!」

     クレス、カイルによって放たれた技が二者の間でぶつかり合っている!
     そこでは、かなりの風が巻き起こっていた、、、、、

     少しして、その風がおさまったかのように思ったその後!!その中心
     から広い範囲に砂塵が巻き起こった!!

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 ロニ「くっ!!!!!すごい砂塵だ、、、」


チェスター「どうなってんだよ!、、、あそこでは、、、、、」


アーチェ「せっかくの料理が~」


ミント「それどころではありませんよ、、、」

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     その砂塵がおさまった時、その中では二人の剣士が立っていた、、、

カイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

クレス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

     あの二人の放った技は、“交(まじ)”わり、相殺していた、、、、、

クレス「よくやったね、これで終わりだよ」

カイル「、、、クレスさん!オレはもっと強くなります!!その時はもう一度、、、」

クレス「わかったよ、その時はも、、、、、」

     バタッ、、、

     クレスがそう言い終わらないうちにカイルは倒れてしまった、、、

クレス「本当によくやったよ、、、、、」

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     こうしてクレスとカイルの戦いが終わった
     そしてそれから三十分後、、、、、

カイル「、、、、、う、う、、、」


 ロニ「お!気がついたなカイル、、、」


カイル「、、、、、ここは?」


 クレス「僕の家の近くにあるちょっとした草むらだよ」


カイル「そうなんだ~、、、、、、、、、、え?傷が治ってる、、、」


 ロニ「ミントさんが治療してくれたんだぞ!“羨(うらや)”ましいなあ~
    カイル~(泣)」


カイル「あ、ありがとうございましたミントさん」


ミント「無事でなによりです、心配しましたよ、、、」


カイル「すいません(汗)、、、」


アーチェ「それじゃあバーベキューしようよ♪」


チェスター「よし!カイルも起きたし始めようぜ♪」


アーチェ「食後のデザートも作ってあるからね♪」


チェスター「何ッーーーーーー!!(絶望)」
クレス「え???(謎)、、、、、」
ミント「いつのまにつくったんでしょうか?、、、(汗)」


ロニ/カイル「???」


     こうしてクレスとの戦いを終えたカイルは新たな強さを手にした!
     それによりカイルは確実な一歩を踏み出すことが出来た、、、










                     ~第五章~ 『剣を交えし戦い』   終















=あとがき=

第四章に引き続き、早速第五章を書かせていただき
ました。(前回と同じ言い方ですみません、、、)今回の
話はカイル、クレスとの戦いを表したものです。
クレスが戦闘中に感じが変わってしまったような気が
しますがそのへんはお許しを、、、(汗)
話変わりますが、遂に新しいキャラ、アーチェ、ミント
をこの話に入れる事が出来ました!これで少しは
明るくなるかと思います、、、(たぶんですが)
それと、これから先の戦闘の始まりは今回のように
“戦名(いくさめい)”をつけていきたいと思っています。
正直言った所、変だと思いますがこれもまたよろしく
お願いします、、、

次回は、クレスの話によりますと遂に時空に異常が
起きたみたいなので、本編の方に入っていきたいと
思っています。(これが既に本編なんですがね、、、)
ちなみに食後にアーチェのデザートを食べた方々の
行方を知る者は誰もいなかったそうです。無理矢理
食べさせられていましたからね~(なんで知ってんだ?)
ということであとがきを終わりたいと思います♪←《黙れ》

最後になりましたが、この話を読んで下さった皆さん方!
本当に有り難うございました!
これからもよろしくお願い致します!!

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