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逃げられない!負けられない!地獄の球技大会!!!【1】


―――ことの発端―――


「ふふふ…ぐふふふふふ♪」
 不吉な笑い声が、闇の中で響いている…。
「思いついたわ!テイルズ作品達の、データ採取方!!!」
 その声は、こう叫んだ…。嫌な予感がした。


「クレスさ~ん!」
 ミントが、一枚のチラシをひらひらさせながら、クレスとその仲間たちのもとへ、走ってきた。
「どうしたんだい?ミント。」
 クレス達は、ちょうど木陰で体を休めていた。いつものように、アーチェと、チェスターがけんかしていた。
「あの…、こんなものが、町の掲示板に…。」
 ミントは、町に夕食の買出しに行っていたのだ。そこで見つけたのが、このチラシであった。
『クレス・アルベイン殿
 このチラシを見るのは、単なる偶然ではありません。これは、あなたの運命にかかわ
るべき、大切な知らせです。詳しいことは、町の噴水のところにいる少女にお聞きください。』
「なんだ、なんだ?下手な悪徳商法か?」
 クラ―スが、クレスが読み上げた文章を、もう一度、目で追った。
「それにしちゃあ、できすぎてねえか?なんで、町の掲示板にそんなもんがはってあるんだよ?」
 さっきまで、アーチェとけんかしていた、チェスターが言う。
「もしかしたら、ダオスについてのことかもしれません。」
 すずが、木から下りてきた。
「よし!どっちにしろ、噴水の前にいる女の子のところに行って、確かめよう!」
 そう言って、クレスは立ちあがった。それにつられ、みんなも立ちあがり、そして、一向は、町の噴水のもとへと歩いていった。
この後におこる、恐怖体験のことなど、露知らず…。


「キール!こんなもの、メルディ、拾った!」
 メルディが、キールに持っていた紙をみせた。
「変なものを、拾うなよ…。」
 キールはあきれてその紙をみたが、次の瞬間、メルディの手からその紙をひったくった。
「いた~い!キール、なにする!」
 メルディはびっくりしていたが、キールの表情に余裕がないのに、なにかを悟った。
「ファラ!リッド!来てくれ。」
 キールに名前を呼ばれた二人は、前を歩いていたが、その声で引き返した。
「どうしたの?キール。」
 ファラが、キールの持っていた紙を取って、読み始めた。
『リッド・ハーシャル様へ
 こんにちは。いかがお過ごしですか?先日は、私共の店にご来店いただき、まことにありがとうございます。本日は、日頃の感謝の意をしめしまして、肉をすべて無料で、お食べいただいております。是非、この機会にまた、おいでください。』
「なに?リッド、こんな所に行ったことがあるの?」
 ファラは、読み終えると、こう付け足した。
「う~ん。最近は、肉屋に行ってないな。」
 リッドは、あいまいにこたえた。
「二人とも、そういうことじゃなくて、なんで、こんな手紙が落ちていたのか、かんがえろよ。」
 キールは、あきれかえってしまっていた。
「まあ、いいや!肉がただになるんだし、ココに、地図かいてあるし、行こうぜ!」
 リッドは、みんなに有無をいわせず、歩いていってしまった。
「わい~る!肉、ひさしぶりだな~。」
 メルディが、リッドに続いていったので、ファラも、
「大丈夫だよ!イケる、イケる!」
 と言って、行ってしまった。
「おい!全然、大丈夫じゃないだろ~!!!」
 そう叫ぶキールの声は、むなしく響いた。しかたなく、キールも3人と行くことにした。
この後におこる、恐怖体験のことなど、露知らず…。


「スタ~ン!起きなさい!」
 ルーティの声が、早朝の霧の中に響いた。
「起きなさい!!!」
 そして、その後、フライパンの甲高い音が響く。
「…んあ?ああ、ルーティ。おはよう。」
 まだ、眠気眼のスタンが、答えた。
「おはよう、じゃないわよ!まったく!」
 ルーティは、いつもにも増して、機嫌が悪かった。しかし、このあと聞く話で、彼女の機嫌は、一時的に良くなるのであるが。
「おはようございます、スタンさん。」
 フィリアが、部屋にコーヒーを運んできた。
「ああ、おはよう、フィリア。いいにおいだね。フィリアがいれたの?」
 カップに注いであるコーヒーを見て、スタンが聞いた。
「ええ、セルフサービスになっていたので。よろしければ、どうぞ。」
 フィリアが、にっこりとわらった。
「田舎者は、それより先に顔洗ってきなさいよ!」
 ルーティは、フライパンを荷物の中に入れ、スタンに言った。
「へいへい。」
 スタンは、仕方なく立ちあがって、ゆっくりと廊下に出ていった。
「スタン君。起きたのか、おはよう。」
 洗面所で、ウッドロウに会った。
「おはようございます、ウッドロウさん。早いですね。」
 スタンは、感心してウッドロウを見た。ウッドロウは、苦笑いすると、
「そうそう、今日、朝の散歩をしていたらな、良い情報が手に入ったのだよ。部屋に行って、みんなに話そうと思ってな。」
 顔をふきながらウッドロウは、そう言った。そして、二人でみんなの待つ、部屋へと、戻っていった。
 ところで今、スタンのパーティは、大変な危機的状況にあった。なにかというと、お金がないのだ。先日、海底洞窟で水に流された時、ルーティが肌身はなさず持っていた、レンズ、ガルド入れが、どこかちがうところへ、流れていってしまったのだ。宿屋の宿泊費は、ウッドロウのつけで何とかしたが、お金がなければ先へは進めない。
「みんな、聞いてくれ。」
 ウッドロウは、部屋に入るなり、話し始めた。
「さっき、散歩をしていたらだな、こんな話を耳にした。『今、格闘技場に行って、コングマンをたおせば、100000ガルドが手に入る』というものだ。」
 ルーティの目が、きらりと光る。
「やった~!行くわよ!格闘技場!!!」
 ルーティは、急いで荷物をもって、部屋を飛び出していった。
「ま、まてよ!ルーティ!」
 スタンが、追いかけていった。
残されたフィリアとウッドロウは、後からゆっくりと格闘技場に向かった。
この後におこる、恐怖体験のことなど、露知らず…。


「ぐふふふふふ♪」
 ハロルドの顔に、不吉な笑みを見た一向は気がついていた。彼女が、これから何をするのかを。しかし、止められなかった。彼女は、ついにやってしまったのである!
過去でもなく、現代でもなく、未来でもないこの場所に、それぞれの時代の、それぞれの世界でくらす、テイルズの主人公達を集めたのだった。彼女が作った手紙によって、そして、リアラの空間移動能力を使って…。
「おい。参ったな。本当にやったぞ、こいつ…。」
 ロニがハロルドを見て、カイルに言った。しかし、等のカイルは、
「ロニ!見てよ!父さんと、母さんもいるよ!」
 と、無邪気なものである。
リアラの空間移動によってつれてこられた、テイルズの主人公達は、気絶していた。
「ぐふふふふ♪さて、誰を解剖しようかしら。」
 ハロルドは、ニヤニヤして、そういった。
「おいおい。全員解剖するつもりじゃないだろうな?」
 ジュ―ダスが、ハロルドに向かって言う。
「まっさか~。さすがに全員はしないわ。かわいそうだからね。」
 ハロルドは人差し指を立てて、左右に降った。
「だから、これで決めるわ!」
 ハロルドの人差し指が、数メートル先の大きな掲示板に向けられた。
『テイルズ球技大会、開催!』
 そこには、そう書かれていた。
「なんで、球技大会なのさ?」
 ナナリーが、ハロルドに聞いた。
「なんでって…、なんとなく、よ。負けた所は、実験に協力してもらうわ!」
 ハロルドは、本気で言う。
「で、これがパンフレットよ♪用意、いいでしょ?」
 と、みんなに配った。
「ちょっとまて、なんで、僕達も出なきゃいけないんだ?」
 ジュ―ダスの顔がひきつる。
「いいじゃない♪あんた達も、なんだかんだいって、まだ解剖してないし~。大丈夫よ!私も出てあげるから!…それに、デスティニーからは、わざわざ、リオンのいない時代をえらんでつれてきたんだし♪」
 ハロルドは、とても楽しそうだ。それとは裏腹に、カイル達の表情は、暗い…。


その後、何分かして、テイルズの主人公達は気がついた。彼らは、知らされた。この、過去でも、現代でも、未来でもないこの場所につれてこられた意味を―――。


*あとがき*
なんだ、これは。(自分で書いといて・・・)タイトルからしてなんだ、これ・・・。(だから、自分で書いといて…)このあいだの作品の最後に、『にぎやかなもの』と書いたので、にぎやかにしようと思ったら、こうなりました(汗)。しかも長いし・・・(滝汗)。たすくは、エタ―ニアをプレイしたことがないので、しゃべり方が、わからんのです(泣)。しゃべり方が違っても、お許しください、すみません。
次回は、開会式です。もしよろしければ、また見てやってください。

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