« テイルズオブデスティニー2~1年後【8】 | メイン | 真の勇者達【2】 »

真の勇者達【1】


題名 真の勇者達         作者名 ハルス
    第一章 ~闇の復活~

気持ちがいい秋の朝、一人の青年が大きな木の下で寝ていた。 彼の名前はクレス。
ダオスとの戦いから二年経ち、世界はとても平和でした。
クレス「・・・・zZ」
クレスのもとに一人の女の人が近づいてきました。
???「あら。またクレスさん剣の練習中に寝てしまったんですか?」
その女の人がそっとクレスを起こした。
???「クレスさん。お昼の準備が出来ましたよ。」
クレス「んっ・・・・。ああ・・。ミントか。わかった。ちょうど腹が減ってきたとこだしな!」
ミントと呼ばれた女の人がくすっと笑って村の方に歩いて行った。
それに少し遅れてクレスも歩いて行った。

クレスとミント。この二人は二年前にダオスという(時)を操ることができる魔王と対決し、
苦戦しながらも倒して世界に平和を取り戻した言わば勇者なのである。
そして、二人は仲良く暮らしていました。
クレス「このマーボー豆腐うめぇ~~~★」
クレスが大口でマーボー豆腐をほうばりながら言った。
ミント「はぁ~~・・・。よかった。まずいって言われなくて。」
ミントが恥ずかしそうに言った。クレスが口の中の物を全部飲み込んで言った。
クレス「ミントが作る料理は世界一だよ!特にマーボー豆腐は天下一品!!」
クレスは満面の笑みで言ったため、ミントが顔を真っ赤にして、
ミント「そんな・・・。そんなに上手くないですよ~!ただ・・クレスさんに美味しいって言ってもらえるだけでも・・・。」
そのとき、入り口の方から男の声がした。
???「おうおう!昼まっから熱々だねぇ~~」
クレス「チェ・・・チェスター!い・・何時からそこに!!!」
クレスがあたふたしながら問うた。それをからかうようにチェスターが、
チェスター「だいぶ前からだよ~~。なんだったけな??ミントが作る料理は天下一品ってあたりからいたな~。」
ミントが又顔を赤くした。
クレス「んで!!何かようなのか!!?」
クレスが少し怒りめでチェスターに聞いた。
チェスター「そうそう!近頃村の郊外で時空が歪む現象が起こってるんだ。もしかしたら・・・。」
クレス・ミント「・・・・・・。」
しばらくの沈黙が続いた。そしてクレスが口を開いた。
クレス「そんなはずないだろ!!あいつは・・・あいつは・・・・。」
チェスター「認めたくないのはわかる。でもこの現象じゃあいつ・・ダオスが復活したとしか考えられねえだろ!」
クレスやミントと一緒にダオスを共に倒した者は六人いる
(クレス・アルベイン)(ミント・アドネード)(クラース・F・レスター)
(アーチェ・クライン)(チェスター・バークライト)(ふじばやし すず)の六人もおかげで世界は平和になった。
しかし、また二年前のような悲劇が始まろうとしている・・・。

~ある闇の空間~
???「くっくっく・・・・。この体。この感じ。あの時のままだ!はーはっはっは!!俺は復活したんだ!さすが闇の力(ダーク・ハート)だ・・・。
    この力こそ、俺の求めていた力なのだ!またダオス様の世界が始まるんだ!!」
そう。今、復活したのは、六人が死ぬものぐるいで戦いその果てで朽ち果てた最悪の魔王ダオスだったのである。
ダオス「クレス、ミント・・・。奴ら全員を俺の手で殺してやる・・・。そして、この世界を俺の物にしてやる!!その前に別の世界からアレを奪わなくては。
    ダーク・ハートよ・・・。時を我が力に従わせよ・・・。」
その瞬間、ダオスの体は闇の中に消えていった。

一方、こちらはクレス達とは別の世界。ここにも、木の下で寝ている一人の剣士がいた。
???「ガー・・・ガー・・・。ガガ・・・・。Zz・・・・・。」
この剣士の名前はスタン。スタンは一年前、四人の仲間と共に神の眼を取り返すため壮絶な戦いを繰り広げた勇者の一人なのである。
そこに黒髪の一人の女の人がオタマとフライパンを持ってやってきた。
???「ったくも~・・。また寝て~・・・(怒。皆が久しぶりに揃ったと思えばぁ~・・。こうなれば必殺!死者の目覚め!!」
女の人はオタマとフライパンをおもいっきり叩いた。
クレス「ぎゃーーーーーーーーーーー!!うるせーよルーティ!!わかった!わーかったから!!!」
ルーティ「もう!せっかく久しぶりにフィリアんとこ訪ねてきたのに何こんな街はずれの所で寝てるのよ!」
ルーティはスタンと共に戦った英雄の一人なのだ。そして、フィリアという女性も同じく英雄なのだ。
???「あいかわらずだなスタン。」
ふと後ろから声がした。
スタン「あっ・・・。ウッドロウさん!久しぶり!!」
ルーティ「久しぶりですー。」
この男の人も英雄の一人。しかも王子というかなり身分が高い人なのだ。
ルーティ「いいんですか?王子が抜け出してこんなところに来て?」
ウッドロウ「はっはっ!気にしなくてもいいんだよ。久しぶりに皆の顔が見たくなったしな!
      ところで、フィリアのとこには顔だしたのか?」
ウッドロウがスタンに聞いた。
スタン「ああ・・・。さっき行って来たよ。さて。皆揃ったし行くか!」

祭殿は今地獄絵図だった。
スタン「なんだこれ!!何があったんだ!!」
ルーティ「フィリアは!?フィリアーーーーー!」
その声に反応するように声が帰ってきた。
フィリア「ルーティさん??」
瓦礫の下からフィリアの声が聞こえてきた。スタン達が瓦礫をどかしてフィリアを助け出した。
ルーティ「一体何があったの?」
フィリア「いきなり黒いマントを着た男が現れ祭殿を破壊しだしたんです。そして、神の眼がある部屋に・・。」
スタン「よし!行こう!」

ダオス「これが神の眼・・・。美しくそして無限の力を感じる。これで私の力も・・・。」
ダオスは神の眼に見とれていた。そこにスタン達が追いついて来た。
スタン「お前の仕業か!何が目的だ!!」
ダオスは振り向かず答えた。
ダオス「貴様に教えるようなものではない。だが、これだけは言っておこう。神の眼を貰う。」
スタン「ふざけんな!!お前何者だ!!!」
ダオスは振り向き手をスタン達に向けて呟いた。
ダオス「俺の名はダオス。そんなにも目的が知りたいのなら身をもって知れ!!」
黒い閃光と共にスタン達は闇に消えていった。
ダオス「馬鹿な奴らだ。ふっふっふ。では、頂いていこう。」
そして、神の眼と共にダオスは消えた。
                               続く

コメントする