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真の勇者達【5】


題名 真の勇者達   作者 ハルス
   第五章 ~魔の扉編 前編~


扉が消えた。ウッドロウ達が入ったとたん扉は影も形も無くなった。
ウッドロウ「戻らず進めってか・・・・。しかし。不気味だな。たいまつの灯りしかないのか。」
ウッドロウが独り言のように呟いた。隣でミントが黙りこくっている。
ミント「・・・・・・・。」
すず「元気だしてください。クレスさんならきっと戻ってきますよ。」
すずの励ましに答えるようにミントが頷いた。
ウッドロウ「さあ、先に進もう。あの二人は気があいそうだし、うまくやっていけるよ。まあ、生きてたらの話だが・・・。」
励ましになっていないないような言葉をかけたウッドロウのせいでまた空気が暗くなった。

ダオス「いよいよ面白くなってきたではないか。Dよ五魔人守の準備は出来てるか?」
ダオスがそう言うと側らにいたDが答えた。
D「はい・・・。ガンヴォ、テイス、ロー、クィスター、凛達を各扉に配置しました。」
五魔人守とは、ダオスを守る五人の刺客のことです。今のダオスの組織は、トップにダオス、その下に幹部の七星王という幹部がいて
その下が五魔人守がいるという組織なのだ。
ダオス「Dよ。お前は何処へ行くつもりだ?」
Dが出かけようとしたときダオスが声をかけてきた。
D「スタンとクレスが落ちたところさ。あいつらを片付けるつもりだ。」
そういうと、Dは消えていった。
ダオス「くくく・・・。もうそろそろいいか、ダーブ。」
ダーブと呼ばれたとたん闇の中から長髪で目がきりっとした男が出てきた。
ダーブ「もう、殺すんですか?まだ使い道はあると思われるのですが?」
ダオス「あんな奴ごときにこれ以上気を使ってられん。殺してしまえ!」
その言葉を聞くと同時に。ダーブは部屋を後にした。

テン「リーダーどうしたんすか?」
ここは七星王達の集まる部屋、(Ster End Room)という部屋で、何か特別な指令が無い限りは皆ここで休んでいる。
ダーブ「いや、ダオスさまからあいつを消せと言われたんでな・・・。」
ダーブは七星王のリーダーで意外にしっかりとした面もあるが実は昔、ある出来事がありダオスにつくようになった男なのだ。
テンという男は七星王の中ではどっちかというとやんちゃで暴れだすと手が付けられない奴なのだ。
テン「ははーん・・・また例の過去ですか・・。いいでしょう。僕が変わりに行って来ます。」
ダーブ「すまん。」
そういい残すとダーブはまた何処かに消えていった。
テン「あの人も大変だね~・・・。」
そう言い残すと、テンは部屋から出て行った。

いっぽう、ウッドロウ達はまだ暗い廊下を歩いていた。
ミント「何か変ですね。モンスターが一匹もいません。」
ミントが少し不安げに言った。それに納得いったようにすずとウッドロウが頷く。
すず「・・・・・。先になにかあります。」
ウッドロウは先にあるのが扉だと気づき三人は走って扉に近づいた・・・・。
                                  続く
作者の感想
今回の第五章は少しペースが遅れました・・・。遅れたわりには内容がぐちゃぐちゃで、なんか
いっぱいオリジナルキャラを出してしまった・・・。(オイ
どっちかというと今回の話はダオス達の内部組織の話中心でしたが、今度からしばらくバトルが多くなると思われますので^^;
近頃ストレスが溜まりすぎて何やってもなげやり状態なのでそこんとこよろしくお願いします(汗

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