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真の勇者達【7】


第七章 ~魔の扉 後編~

凛「魔氷闘神刀。これであなた達を葬り去ってあげる。」
その刀は黒ずんだ氷で出来ていて独特の殺気を帯びた妖刀なのだ。
すず「分かりました。私も本気で相手しましょう。」
すずも小太刀を取り出した。
凛「いくわよ!氷河裂斬!」
猛スピードで氷の刃が飛んでくる。
ウッドロウ「何だあれ!氷が飛んできてるぞ!あいつは氷使いなのか!」
すずは何とか全部はじき返し難を逃れた。しかし、凛の攻撃は止まなかった。
凛「氷陣!!」
そう言うと床が氷だし、すずの足がとられた。
ウッドロウ「これはやばいぞ!すずちゃんが動けない!」
すず「くっ・・・。」
動けないすずに凛が近づいてくる。
凛「あらら。こんなに簡単に終わっていいのかしら?それとも、命乞いしてそこの二人を殺すのであれば命だけは助けよう。」
すずはふっと笑った。
すず「この勝負・・。私の勝ちです。」
その瞬間。すずの足元の氷が割れ凛との間合いをいっきにつめた。
凛「ば・・・ばかな!!」
すず「五月雨!!」
凛の体が中に浮きそして地面に倒れた。
凛「な・・何故あの氷陣から抜け出せた・・・。」
ほぼ瀕死に見える凛にすずは答えた。
すず「曼珠沙華。炎の手裏剣を足元に刺したんです。それで氷を割れやすくしたんです。」
いつでも冷静なすずはこんな時でも冷静に答える。
凛「なるほどね。」
すず「えっ!?」
その出来事は一瞬だった。凛がいきなり起き上がりすずの体を刀で斬った。鮮血が吹き出し体がよろけたすずはその場に倒れた。
ミント「すずちゃん!!」
ウッドロウは呆気にとられていた。
凛「油断しすぎなんだよこのガキが。しかし、今回は本当にやばかったわね・・・。私をここまで追い込んだのはあんたが初めてだったよ。」
すずは動かない。ただ血が止まってるようには見えたがかなりの傷を負ったに違いない。
ミント「今すぐ治療します!」
ミントが呪文を唱えようとしたが杖が凛によって吹っ飛ばされた。
凛「余計な事をするんじゃないよ!」
凛はそう言うと、すずの方向にむかって言った。
凛「あんたまだ生きてるんでしょ。分かってるんだから。」
その言葉を聞くやいなやすずは起き上がった。しかし、その顔には限界が感じられる。
すず「ハァ・・・ハァ・・。つ・・次の攻撃であなたを倒します。」
苦し紛れに一言言った。
凛「私も次で決める・・。お互い後が無いからね・・。」
凛も出血が多く立ってるのもつらい。
すず「いきます・・・。」
凛「こっちも逝くよ。」
そういうと二人は走り出した。間合いがどんどん縮まる。
すず「五月雨!!」
凛「氷魔鳳凰斬!!」
ミント&ウッドロウ「!!!!?」
すず「くっ・・。」
すずがその場に倒れこんだ。
ミント「すずさん!!!!」
凛は立っている。そしてこう言った。
凛「さすが一度ダオス様を倒しただけあるな・・。さらば。」
そう言うと凛は血を吐きその場に倒れこんだ。
ウッドロウ「えっ・・・。てことは・・・。」
ウッドロウはすずのもとに行った。
ウッドロウ「おい!ミント!まだ息があるぞ!早いとこ治療を!!」
ミント「はい!!!」

ウッドロウ「さて、先に進むか。」
すずの治療も終わり、この部屋から出発しようとしていた。
ミント「すずさん。まだ完璧に完治してませんから安静にしていてください。」
そういうとすずが礼を言った。
すず「ありがとうございます。ミントさん。」
ウッドロウ「しかしすごい戦いだったな。」
すず「そうですか?まだ私の修行不足です・・・。」
暗くなったすずにミントが励ます。
ミント「そんなことありませんよ。すずさんは私達を守ったと同じ行動をとったんですから。」
そう言うとすずは笑った。
すず「ありがとうございます!」
ウッドロウ「ふっ・・。では先に進むぞ!!」
そういうと三人はこの部屋を後にした・・・・。
                         続く
作者の感想
魔の扉編完結!!というわけで、なんとか終わりました。でも、まだバラバラという状況は変わりませのでそこんところご了承ください。(オイオイ
今回の第七章はやけにグロイ内容だったと思いますがあまり気にしないで下さいね(汗
ここだけの裏話をしたいと思います!凛の死に方についてなんですが、「最後は雪になって死なせよう」と考えてたんですが、「人間離れしすぎだぞ・・これじゃあ」
と、ふと思いまして止めました。まあこんなことを思いつつ一作一作作ってます。
では次回からは~死の扉 前編~というわけでお楽しみに♪

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