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二つのせかいと光の定め【2】

第2話
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・・・・・。
ここはどこだろう・・・。
真っ白い世界。頭がボーっとする。
どうなったんだろう、オレ。
光に包まれて、それで・・・。
?声がする。
「目ザ・・・て」
聞いたことがあるような・・・懐かしく感じる声。
「目覚めて、こ・世・・・あなた・・・ひつ・・・」
あなたはいったい・・・

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「んん・・。イッテェ・・・!」
頭がズキズキする。草と土の臭い。
それと・・・、青い空・・・。
・・・青い空?なんで?俺達の世界はずっと夕陽に染っているはず
なのに?
ムクリ。ゆっくりと起き上がる。
果てしない草原。見たことがない世界。
そして、はじめてみる青い空。
「ここ・・・、どこだ?」
見覚えまったくなしの景色。
「俺の町は・・・?家は!?」
意識がはっきりした瞬間、パニクった。
「なんで!?オレどうなったの?」
「オーイ。どうした~?」
急に声をかけられ驚いた。馬車を操る中年の男だ。
見たこともない服装。そして馬車を引いていた動物も馬ではなく
見たこともない生き物。
いや、あれは見覚えがある。たしか、本で見た恐竜。
まさしくそれだった。
「オーイ。お困りなら町まで乗せていこうか?」
「えっ、あっ、よろしくお願いします」
「ちなみに金は?」
「あっ、ちょっとまってください。」
今なら小遣いをもらったばかりだからたんまりあるはずだ。
あれ?ない!なんで?
「すいません・・・。落としてしまったみたいで・・・。」
「しょうがないねぇ。じゃ、今回だけ特別サービスだ。」
「すいません・・・。」
「な~に。今の世の中助け合いが必要だ。早くのんな。」
「はい」
とりあえず、今は行動あるのみだ。
だけど、さっきのはなんだったんだろう。それだけが心に残った。

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「さぁ、到着だ。」
「ありがとうございました」
「いやいや。今度乗るときはきっちりはらってくれよ」
なんだか嫌味に聞こえた。
挨拶を終えるとあっという間にみえなくなってしまった。
振り返り、唖然とした。そこには大きな穴からそびえたった大きな
建物の集まりだった。
「すげぇ、こんなの見たことがない」
近くにあった立て札にはこう書いてあった。
『ようこそ!王都バチカルへ!』
「王都・・・バチカル・・・?」
聞いたことがない。地図にも載ってないんじゃないか?
すると、ごつい格好をした兵隊さんが話しかけてきた。
「なにか、お困りですか?」
「いや、別に」
すると、急いだ様子でこっちに駆け寄ってくる兵士がいる。息がとても荒い。
「おい、どうした?」
「そ、そいつ、いや、その方は『光に包まれし英雄』だ!」
「なんだって?この人が?」
何がなんだかさっぱりわからない?オレがなんだって?英雄?
そんな馬鹿なはなしが・・・
「失礼ながら城へご同行願います。」
「へ?」
ガシッ、とつかまれ身動きが取れない。
「え、ちょ、ちょっと!なんなんだよ~~~~!!!」



第2話~Fin~


~あとがき~
こんにちわ。ショウです。
前回は、あとがきを忘れてしまいごめんなさい。
改めて挨拶もうしまあげますです。
この話は主人公の世界とTOAの世界を交錯させた物語。
主人公の運命を描いた物語です。
「つーか、まだオレの名前でてないだろ?」
あう、それはまた次回の話の内容でして・・・
「2話目なのに主人公の名前出てないってどうよ?」
ではまた次回!!
「あ、おい、逃げんな!!」

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