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二つの世界と光の定め【3】

そのさき第3話
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オレは一体どこに連れて行かれるんだろう・・・。
牢屋?死刑台?
不吉な考えが頭をよぎる。この二人の足音がガッシャガッシャと鳴り響くにつれてどんどん不安がつのっていく・・・。
オレはどうなるんだろう・・・。



自分の世界にもある「エレベーター」で上へ上へと上っていく。
そして最上階。したからは見えなかった、とてつもないものが
その姿を現し始めた。
ここにきてきれいな建物はいくつか見てきたけれど、ここまで綺麗でバカデカイのは初めて見た。
「うわぁー・・。でっけぇ・・。」
「そりゃそうですよ。なんせこの建物はキムラスカで一番でかい建物なんですから。」
「おい。この人にそんなこといってもわかるわけないだろ。」
「そ、そうか・・・。」
な~んかバカにされた感じがする。
階段を登るとこの二人と同じ格好をした人が何人もいる。
中には白くて太陽に光る眩しい鎧を着たいかにも強そうな騎士だ。
その先には大きなドア、いやドアというより門があった。
「この奥です。」
「な、なにが?」
「インゴベルト国王陛下の御前です。」
「いんご・・・べると?ダレソレ?」
「まぁ、無理もないですね。」
その後、簡単ないきさつを説明してくれた。
「つまり、オレにそのー、国王に会えと?」
「はい。」
はいって・・・、簡単に言うなよ・・・。
「どうかしましたか?」
「いや・・・」
胃がムカムカする。特別な人間でもないのにいきなり国王に会えっていわれれても・・・。


ふかふかの絨毯が敷き詰められたその部屋には他にも色々高価そうな物がたくさん置いてある。
改めて前を向くといすが三つありそのうち二つがうめられていた。
真ん中には威厳のある老人。
(インゴベルトだ)
そう、確信した。
だが、こちらから見て右に女性が座っている。
かわいいが、いかにも性格がきつく、気が強い。
そんな印象を受けた。
「そなたが『光に包まれし英雄』かね?」
「えっ、あ、いや、英雄だなんてそんな・・・。」
「そなたのことは新たな預言(スコア)に記されているぞ」
「預言(スコア)・・・?」
「そうだ。その者読みなさい。」
「はっ。」
そういうと綺麗に光る丸い石が取り出された。
「ND2025。光に包まれし者、オールドラントに降臨す。その名は・・・。ここで一部かけています。続きを読みます。
その者、光と闇の対立に、光の力を糧とし、オールドラントから闇を打ち消すであろう。その者、『ロザリア』から姿を現す。」
「!!ロザリアを知ってるんですか!?」
「まぁ待て。私たちもこのことはついこの間知ったばかりなのだ。
だから、ロザリアのこともよくは知らぬ。」
「そうですか・・・。」
「そういえばまだ名前を聞いてなかったな。」
「そうですね。オレは・・・。」
・・・あれ?名前が思い出せない!ついさっきまで覚えていたのに。
「?どうした?」
「えっと、その・・・。」
ぱっと思いついた名前を言った。
「キースです。キース・ネグラウェル」
「うむ。そうか。では、キースよ。そなやには今からマルクトの
『グランコクマ』に向かってもらう。」
「グランコクマ?」
「うむ。では護衛は、数人の白光騎士団と、ルークに同行してもらおう。その者、ルークを呼んできてくれ。」
「お父様。ルークは今、城の生活に飽きたといって、放浪の旅とやらに行ってますわ。」
「う~む、そうか・・・。では、ガイを同行させよう。それなら
安心だろう。」


数分後。ガイと呼ばれる青年が連れてこられた。
なんとなく大人びているような感じもする。
「オレが、今回君に同行するガイ・セシルだ。よろしくな、キース」
「あ、ども。よろしくお願いします。ガイさん。」
「ガイでいいよ。あとタメ口な。」
「あ、ああ。よろしく、ガイ。」
「ああ、よろしくな。」


第3話~Fin~


~あとがき~
ふ~、やっと書きあがった~。
主人公の名前が出てきました。
その名も、キース君!!ぱんぱかぱ~ん!!
やっと決まりましたよ。試行錯誤の上でようやく決まりました。
ルーク君が登場!!と、おもいきや登場せず。
その代わり、ガイ君が出てきました!!いえーい!
次回はどういう風にしようかな。
こういう風にしてみたらいいんじゃないか、というふうなことがあれば意見してください。
ではでは。

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