« 結婚生活? | メイン | テイルズ学園 魔科学組【1】 »

二つの世界と光の定め【4】

第四話


「さてと、ある程度は武器や旅の準備をしとかなくちゃな。」
数十分前に会ったばかりの男、ガイがそういった。
だけど、オレの世界じゃ考えられない言葉だ。
「ブキ?タビノドウグ?そんなの馬車や海路を行けばあっという間じゃん。」
「ところがそうもいかないんだ。いまは、街道は崖崩れやヒビ、海では魔物がたくさんでるようになっちまった。」
「そ、そうなんだ・・・。」
なんかとてつもない旅になりそうな予感がしてきた・・・。
そのあと、雑貨屋に行き、この世界の滋養強壮剤「グミ」という
ものを買って、いくつか旅に役立ちそうなものを買った。
「よし、ある程度道具は揃ったな。おい、キース。お前、ロザリアで剣技を習ってたか?」
「少しだけなら・・・。」
「そうか、なら剣を買わなきゃな。」
「えっ、つーことは、オレも戦わなくちゃいけないの?」
「当然だろ?」
そんな・・・。まともに人間相手にもしたことないのに・・・。
ましてや、いきなり真剣持ち出して魔物と戦うことになるとは。
その後、「闘技場」というところの前の武器屋に立ち寄った。
「どれがいい?」
「どれがいいって言われても、まともに剣とかみたことないし・・・。」
「そうか・・・。やぁ、主人。最近の掘り出し物とかないかい?」
「掘り出し物ってほどじゃないけど、最近近くの丘の上に刺さってたっていう古ぼけた剣はあるけど。」
「みせてくれ。」
店主はよいしょ、とかけ声を出しながら、ほこりかぶった剣を取り出した。
「結構重いな。」
「そうさ。どんな怪力を持ってしても重く感じまう代物さ。切れ味も悪いしこんなもん売れるわけがない。」
「キース、持ってみろ。」
差し出された剣を持つ。どんなに重いかわかったもんじゃない。
力を入れて受け取った。・・・?
「ねぇ、この剣全然重くないぜ?からかってんの?」
「バ、バカな・・・!?」
「ほんとかい?キース。」
「うん。」
「そうか。おい、他のも見せてくれ。」
「いや、いいよ。ガイ。なんかこの剣気に入っちゃった。」
「そうか。いくらだい?」
「金なんかいらねぇよ。もう少しで処分しようとしてたところだし」
その剣を持つとキースはむしょうに胸が高鳴った。
「よしそれじゃ、出発するか。」
「おう!!」
なんだか元気も出てきた。不思議な気持ちだ。
だけど、この剣も不思議だ。剣の柄の部分に五つほど穴が開いている。
「どうした?キース。」
「いや、なんでもない。出発しよう」
あれこれ考えるのは後だ。今はグランコクマを目指そう。


第4話~Fin~


~あとがき~
やっと冒険がスタートします。
この先キースにどんな運命が待っているのか!?
そしてキースの剣の秘密とは?
では、また次回。

コメントする