二つの世界と光の定め【5】
第5話
ガイとバチカルを出発してすでに二日が経っていた。
騎士団の人たちはガイがいらないと言ったのでオレたちは二人でグランコクマを目指すことになった。
この二日間で色々なことを知った。ガイにもオレの世界「ロザリア」のことを色々話してみた。
「へぇー、キースの世界はそんな技術があるのかぁ。それって音機関でできているのかなぁ?」
「さぁ、俺も詳しいことは知らないけど音機関とは違うと思うよ」
音機関のこともガイとの会話で知ったことである。
この話をするときガイはミョーにうきうきしているのだ。
それに2時間も3時間もこの話を聞いているとさすがに覚えてしまった。
しかし、この二日間この世界での「魔物」という存在には一度も遭遇せずにこれた。
「しかしここまで魔物に会わなかったのは初めてだなぁ。」
「そんなにいっぱいいるの?」
「ああ、いるよ。普通にそこら辺の草むらにいるはずなんだけど・・・。」
なんでも、世界中に何百種類といるらしい。どんなものなのか想像しただけでもゾッとする。
「まぁこのままなんにも会わずに行くのが一番なんだけどな。」
それから一時間もしないうち・・・。
「!?」
「どうしたキース!」
「いや、いまそこから変な気配が・・・。」
「グルルルルルル・・・。」
「う、うわぁ!!」
「いよいよおいでなすったか。」
「な、なんなんでよこいつら!?」
「これが魔物さ!」
こ、これが魔物!?
想像していたより小柄だがゾッとする感覚は想像よりはるかに大きかった。
「ちょっと待ってろ。キース。」
そう言った瞬間、ガイは走り出した!!
「ハッ!ハァ!トァ!!」
一閃、二閃、三閃!!あっというまに魔物は細切れになる!!
「す、すげぇ!!」
しかし敵は一匹ではない。周りを囲まれている!
「クッ、数が多いな!」
「うわぁ!!」
「キース!!」
キースの周りにはすでに三体の魔物が囲んでいた。
「クソッ!!どけぇ!!」
ガイも必死で応戦している。そうこうしているうちにキースは
ジリジリと追い込まれていった。
「く、来るな、来るなぁ!!」
剣を闇雲に振り回す。しかし魔物はそれを楽にかわす。
「キース!剣わ振り回すだけじゃだめだ!お前の剣術どうりにするんだ!!」
おれの剣術?そうだ。オレだってやればできるんだ!やってやる!
キースはやっと落ち着いた。冷静なったおかげか敵の動きが
見える!!いける!
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ザン、ズバッ。
その音と共に二匹が倒れた。
そうだ。師匠に技だって習ったじゃないか!
キースは勢いよく地面を蹴った。
「でやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
キースの剣閃は龍の爪のごとく相手を切り裂いた!!
「緋龍光明流!!龍爪斬!!」
その一撃で跡形もなく魔物は消え去った。ガイの方もすでに終わっていた。
「すごいじゃないかキース!!」
「いやぁ、なんか無我夢中で訳判んなかったしまだまだだよ。」
「でもそれなら充分戦力になるよ!」
ガイのこの言葉がうれしかった。自分も役に立てるんだ!!
「この調子だと、無事にグランコクマに行けそうだな!」
よかった。そう心から実感した。
だけどこの剣から引っ張られるような感じもしていた。
この剣を持っていると不思議と勇気がわいてくるのだ。
それになんだか刃も綺麗になり切れ味抜群の代物になった。
「よし、それじゃ出発するか!」
「おう!」
「あと五日もすればグランコクマまで着く。がんばっていこう!」
「おう!」
第五話~Fin~
あとがき
久々の投稿です。
キースの初戦闘。見事勝利!!
次からガンガン戦うことでしょう。
そして、彼らは無事グランコクマに到着できるのでしょうか?
ではまた次回。
ガイとバチカルを出発してすでに二日が経っていた。
騎士団の人たちはガイがいらないと言ったのでオレたちは二人でグランコクマを目指すことになった。
この二日間で色々なことを知った。ガイにもオレの世界「ロザリア」のことを色々話してみた。
「へぇー、キースの世界はそんな技術があるのかぁ。それって音機関でできているのかなぁ?」
「さぁ、俺も詳しいことは知らないけど音機関とは違うと思うよ」
音機関のこともガイとの会話で知ったことである。
この話をするときガイはミョーにうきうきしているのだ。
それに2時間も3時間もこの話を聞いているとさすがに覚えてしまった。
しかし、この二日間この世界での「魔物」という存在には一度も遭遇せずにこれた。
「しかしここまで魔物に会わなかったのは初めてだなぁ。」
「そんなにいっぱいいるの?」
「ああ、いるよ。普通にそこら辺の草むらにいるはずなんだけど・・・。」
なんでも、世界中に何百種類といるらしい。どんなものなのか想像しただけでもゾッとする。
「まぁこのままなんにも会わずに行くのが一番なんだけどな。」
それから一時間もしないうち・・・。
「!?」
「どうしたキース!」
「いや、いまそこから変な気配が・・・。」
「グルルルルルル・・・。」
「う、うわぁ!!」
「いよいよおいでなすったか。」
「な、なんなんでよこいつら!?」
「これが魔物さ!」
こ、これが魔物!?
想像していたより小柄だがゾッとする感覚は想像よりはるかに大きかった。
「ちょっと待ってろ。キース。」
そう言った瞬間、ガイは走り出した!!
「ハッ!ハァ!トァ!!」
一閃、二閃、三閃!!あっというまに魔物は細切れになる!!
「す、すげぇ!!」
しかし敵は一匹ではない。周りを囲まれている!
「クッ、数が多いな!」
「うわぁ!!」
「キース!!」
キースの周りにはすでに三体の魔物が囲んでいた。
「クソッ!!どけぇ!!」
ガイも必死で応戦している。そうこうしているうちにキースは
ジリジリと追い込まれていった。
「く、来るな、来るなぁ!!」
剣を闇雲に振り回す。しかし魔物はそれを楽にかわす。
「キース!剣わ振り回すだけじゃだめだ!お前の剣術どうりにするんだ!!」
おれの剣術?そうだ。オレだってやればできるんだ!やってやる!
キースはやっと落ち着いた。冷静なったおかげか敵の動きが
見える!!いける!
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ザン、ズバッ。
その音と共に二匹が倒れた。
そうだ。師匠に技だって習ったじゃないか!
キースは勢いよく地面を蹴った。
「でやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
キースの剣閃は龍の爪のごとく相手を切り裂いた!!
「緋龍光明流!!龍爪斬!!」
その一撃で跡形もなく魔物は消え去った。ガイの方もすでに終わっていた。
「すごいじゃないかキース!!」
「いやぁ、なんか無我夢中で訳判んなかったしまだまだだよ。」
「でもそれなら充分戦力になるよ!」
ガイのこの言葉がうれしかった。自分も役に立てるんだ!!
「この調子だと、無事にグランコクマに行けそうだな!」
よかった。そう心から実感した。
だけどこの剣から引っ張られるような感じもしていた。
この剣を持っていると不思議と勇気がわいてくるのだ。
それになんだか刃も綺麗になり切れ味抜群の代物になった。
「よし、それじゃ出発するか!」
「おう!」
「あと五日もすればグランコクマまで着く。がんばっていこう!」
「おう!」
第五話~Fin~
あとがき
久々の投稿です。
キースの初戦闘。見事勝利!!
次からガンガン戦うことでしょう。
そして、彼らは無事グランコクマに到着できるのでしょうか?
ではまた次回。