テイルズ王国物語【1】
第1話 新たなる転生者
ここは毎日が平凡な生活を皆が送っている平和な国【テイルズ王国】
ここには、いままでのテイルズシリーズの人々が集まっていた。
今日も、新しい者が来るらしいですよ……?
「――今回はどのような者が来るのですか?」
優しく、癒されそうな声で国の王子・【イオン】様が兵士に聞いた。
兵士は親書を取り出し、イオンに託した。
イオンは親書を開いて、ゆっくりじっくりと読んでいた。
「面白そうですね。今回の新たなる住人さんも……」
イオンは親書を閉じて、机の上に置いた。
立ち上がり、窓の近くまで歩いていく。
兵士はすぐさま入り口へと向かって行った。
★
「誰か~! 泥棒じゃ~!」
「す……すまん! 前の癖がでちゃった……」
前の癖と言って、リンゴを手に取り食べたのは【ルーク・フォン・ファブレ】。
その後ろでは、【ティア・グランツ】が睨んでいた。
「前の癖と言ったものの、食べたのは事実よ?」
「はい。事実です。ごめんなさい……」
ティアはため息をついて、自分の財布からお金を払って、その場を去っていった。
ルークは髪の毛を切ってからふいんきが変わった。
前は謝ろうともしなかったのに、今回はちゃんと謝った。
凄い成長だと、私は思った。
「そういえば……今日学校に転校生来るんだっけ?」
「えぇ。そうよ。確か今日からこの国に来る人らしいわよ?」
最近、転校生が多い。
いろんな世界から迷い込んできた転生者が多いと言った方が正しいかもしれない。
ルークはリンゴを食べながら、学校へと向かった。
★
その頃、新しい転生者はもうこの王国についていた。
「いてて……ここはどこだ?」
「知りません……」
「まさか……あの世!?」
「カロル。馬鹿なこと言わないで」
にぎやかな人達と確信した兵士達は、急いで新しい転生者たちを連れて、イオンの元へと駆けて行った。
「なんなんだよ! お前ら……離せよ!」
お城に到着して、人々を降ろした。
そこにちょうどイオンが現れた。
「――お待ちしておりましたよ。【ユーリ・ローウェル】君」
「オレは待たれた覚えないんだけどな?」
兵士達はとっさに武器を構え、ユーリに向けた。
ユーリの連れ、【エステル】と【カロル】と【リタ】は少し動揺した。
いきなりこんな場所へと落ちてきたんだもん。驚くのはしかたのないことだと思った。
「いいのですよ。こういう言い方されると予想しておりました」
「ほほぉ。その予想を聞きたいものだ」
「新たなる住人よ。ようこそ。【テイルズ王国】へ……!」
後書き
初めまして、哀架(あいか)というものです。
テイルズのミックス作品を書くのは初めてで初心者でございます。
もしかしたら誰かがキャラ崩れしてるかもしれない……(汗)
まぁそこはお気にせずに(汗)
では、お楽しみください。