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『Tales of Grandia』【2】


『Starting』  後編

邪悪な悪魔の爪の一撃を喰らったクリストは、その体を引きずって猛然と飛びかかっ
ていった。
とそのときであった。
『光よ、邪悪を滅ぼす槍と化せ!』
どこからともなく魔法を唱える一人の男の声がその場に響いてきた、悪魔の足下に光
の円陣が白き輝きを放ちながら現れた、そして無数の鋭い光の槍が術者の頭上から放
たれ、悪魔の身えと無情なほどに突き刺さった。
『ホーリーランス!!』
そして全ての槍が突き刺さったところで、槍は無数の星のように散っていった。
悪魔はもがきながらその場に力尽きた。
『トドメだ...』
静かにクリストはそう言った、そして彼は剣をゆっくり夜空にかかげた。
『爆葬剣!!』  (バクソウケン)
剣を悪魔めがけて振り下ろした、その瞬間緋の炎が火山の様に剣から溢れ出し、あっ
とゆう間に周りが火炎に飲み込まれていった。
悪魔は正義の炎に埋葬されていった。
『無事かクリスト...』
さっきの「ホーリーランス」を唱えた術者がクリストのそばへとやって来た。
『どってことないリーン、それよりあいつらだ...』
そう言って彼はネックスとケンリーの方を見つめた。
『父さんごめん、ただ僕は...』
ネックスが言いかけたところでクリストは怒鳴り散らした。
『大人になったからって...出しゃばってんじゃない!』
ネックスは黙り込んだ、次にクリストはこう言った。
『どれだけお前が大事か、いい加減わかってくれ...』
彼は静寂なほどに言った、ネックスは何も言わずにケンリーと別れて家に帰ろうとし
た、そのときだった。
『ゆっくり家に帰れ.....』
クリストはそう言うとどこかへ去っていった。
ネックスは密かにこう思っていた”母さんの墓参りもこないくせに...”。
こうしてその夜は終わろうとしていた。

ネックス...。

ん?誰だ?
彼は独り暗闇の中にいた、男の人の声がほのかに聞こえる。
 
ようく聞くんだ、君は選ばれたんだ、この私に...。

え?何の事?
彼はわけがわからなかった。

君はいずれ偉大な者となる、運命や偶然ではない、定めだ。

そこで彼は眼が覚めた、まだ夜中だった、虫の音が合唱してるように外は静かだった。
月は綺麗な月光を淡く放ち、いつもとは変わらなかった。
彼はすぐ寝る事にした。
今日の悪魔の襲来はここら辺の歴史で300年ぶりらしい、凄い事だがこの事はまだ
これからの序章に過ぎないだろう、これから始まる事の...。

次の日だ、町で衝撃的な話が流れた。

空間が歪んだのだ。

現世の世界は死の道を走りだした...。



あとがき~
どうもリッド~です。この話は全てオリジナルのテイルズです。
技以外はがんばって考えてま~す。
チャットの何人かとは知り合いかな?
今後もよろしく

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