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『Tales of Grandia』【7】


第四章  『The Fact』


そこは深い森だった、今は昼だが、夜には恐ろしい怪物が飛び出してもおかしくない。
先頭を行くはカイパーだった、どこまでも伸びる樹海、迷いの森にそっくりかもしれ
ないこの場所で、彼らは途にくれていた。
あの霧は何だったのか、カイパーはたしかに何かの攻撃を受けたのだ、 一体あれは
何だったのか。
とにかく彼らは先を急いだ、日が暮れぬうちに。
だがそこへ.......
『遂に見つけたぞ、カイパーハーツ...........』
そこのいたのは鎖釜と斧を持った男だった。
『お前かガルディス、何度もうっとしいぞ』
カイパーは冷静ながらも怒りのこもった口調でその男に言い返した。
彼は美しい魔剣『セイレーン』を抜いた、クリフトとケンリーには訳がわからなかっ
た。
『一体こいつは何者なんだ?』
クリフトは静かにカイパーに問いてみた。
すると彼はこう答えた。
『俺を殺すためにいる殺し家だ、誰に頼まれたかは知らんが.....』
そう喋っている間にガルディスは彼らに何の前触れもなく襲いかかったきた。
『死ねぇ!!この邪魔者めがぁ!!!』
鎖釜を勢いよく投げ付けて来た。
危うくカイパーの顔をかすれていったが、次は斧による攻撃が暴れながらかかって来
た。
『轟斬覇掌!!』  (ゴウザンハショウ)
闇雲な振り方で斧を操るガルディス、だがカイパーはその攻撃を避け、黒く長いラッ
クの様なカバンから未来の武器を取り出した。
『先に行くんだ、ネックスを見つけろ.....』
彼は後の二人にそう告げた、クリフトとケンリーの二人はこの状況からカイパーの言っ
たとうり走っていった。
カイパーは黒い小型サブマシンガン『H&K MP5K A4』を右手に装備した、そしてスキ
を狙い引金を引いた銃口から無数の弾丸が飛び出した、 手に来る反動が照準をずら
しながらもカイパーは懸命に戦っていた。
だがしかし、ガルディスはそんな攻撃を物ともせずに向かってくる。
カイパーは諦め銃を捨て、聖なる魔剣『セイレーン』で応戦する。
『ここで挫けるか、双刀両断!』  (ソウトウリョウダン)
一刀両断による斬撃を二度に放つ。
『馬鹿めが!魔吼衝波刃!!』  (マコウショウハジン)
だがガルディスはその攻撃を難無く抜けだし、 振り下ろした斧から地をも掘り起こ
す衝撃波がカイパーに向かって放った。
カイパーはその衝撃波をセイレーンで受け止めた、腕から体えと大きな振動がなびく。
そこにガルディスの鎖釜が矢のごとく飛んで来た、当たりはしなかったもののカイパー
の腕に絡み付いた。
カイパーは瞬時にセイレーンでその鎖釜を切り落とした。
『貴様は何が望みなんだ?』
カイパーはガルディスにこう聞いた、ガルディスは当たり前の様に答えた。
『俺はな、神になるんだ!この世界が消えると同時にな!!』
”何? 神にだと?”
ガルディスはさらにこう言った。
『この世が'ディメンジョン,ジェノサーガ'によって消えるのも、時間の問題だな』
”ディメンジョン.ジェノサーガだと!?”
カイパーはともかくこの追跡者を倒す事に専念する事にした。
『ふざけるな!空牙昇竜脚!!』
空中にガルディスを蹴り上げながら最後に剣で斬り落とす。
ガルディスは音を立てて倒れた、すぐにガルディスは起き上がった。
『中々だな、だがな.....』
そう言うとガルディスは歩き出した、カイパーは相手の動きの一つ一つを見張りなが
ら神経を集中させた。
『これで終わりにしようぜ!!』
ガルディスは突っ込んで来た。
『冥翔、堕天奈落!!!』  (メイショウダテンナラク)
さらに。
『地獄に逝くがいい!!』
”何!?”
カイパーは振り回す斧に巻き込まれそのまま空中に浮き上がり、一発勢いのついた斬
撃を浴びせられ、さらに空高く舞いあげられた。
『ぐわぁ!!』
そしてガルディスも空中に飛翔、斧の平らな面でカイパーを叩き落とした。
その追撃のごとく、地に倒れるカイパーを真っ二つにさせるごとく斧を振りかざした。
カイパーは傷を負いながらも転がりながらその一撃をかわした。
身体に深い傷を残しながらもカイパーは逃げ去っていった。
『いいか!貴様らはどうせ死ぬんだ!!この俺によってなぁ!!!』

その頃...

クリフト、ケンリーの二人は何とか森を抜け出し、また大平原の真中に出て来た。
少し遠くに 商業の街『パルクルート』が見える。
二人はとりあえずその町に向いだした。

数十分後

たしかに彼らはパルクルートについたはずだ、がしかし、誰一人として全く姿が見え
ない、何かあったようだ。
人の影すら無い、そのときだった。
一人の老人が道に倒れていたのだ、二人はあせりを隠しきれずに走り出した。
老人に息はあった。
『爺さん!何があったの!?』
ケンリーが慌てて聞くと、老人は弱った声でこう言った。
『あ..........あ、悪魔が...................』
”悪魔だと!?”
たしかにこの老人はそう言った。
『どんな悪魔なんだ!?』
クリフトは問いつめた、老人は静かに答えた。
『恐ろ.....し...い、力だ...........』
そう言うと老人は息を引き取り昇天の誘いに向かって行った。
二人は無言のままその場を立ち去った。
たしかにその町には、血の惨劇が生々しく残っていた、窓についた血痕、破壊された
家々、慌ただしく置き去りに残るあらゆる物の数々。
そこから二人は新たに向かいだした、今はカイパーの言ったとうりにネックスを捜す
方が先決だった。


真の悪夢は始まっていた.....




後書~
どうもリッド~です、えっと、まぁ今後も宜しく! 
あと感想もどうぞよければ(書いてくれれば嬉しいです、あなたのオリジナル技も募
集です)
今回はガルディスがバルバトスに被ると思う方もいると思います、ごめんなさい
こんなもんですが、読んでくれてる方、ありがとうございます!

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