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テイルズ オブ キーファイブ【15】



メル「昔・・人間や、動物が数人しかいなかった頃があった。
   
   天空には神が住んでいて、もう何千柱もの神が住んでいたの。
   そして、とある日だった。
   ミラヌダ・・つまり私が・・生まれたのは。」









Tales  of  kyefive  【第十四話 昔話なんかじゃない(前編)】








『それは本当!?』


ドリーム・マザーはその場で大きく叫んだ。
それを嬉しそうに微笑んでこう返す、ヒール・エンジェル。

ヒール「ええ、本当。生まれたのよ。
    今、呼んであげるわね。

       ミラヌダ!」


ミラヌダ「はい、お母様。」




当時・神の間での子供を生むことはあまりに珍しいことだった。
子供を生むということは自分の肉体の一部を放すことと一緒であり、
ほとんどの神は自分の力を失いたくないと言い嫌うのだった。
そして、運命の堺・生まれたのが私だった。
私はそれなりに幸せでお母様に感謝することがよくあった。
私はミラヌダで言うと足のようなものだった。


ドリーム「この子が・・・・。」

ヒール「いい子でしょう。いつも素直で明るいの。」

ミラヌダ「・・・・・お母様。」

ドリーム「でも・・この子。。。」

ヒール「やっぱり、見えるのね・・・。」

ドリーム「・・・・・・・・やはりか。」


ドリームはこくっ軽くうなずいた。

ミラヌダは生まれつき魔力持ち。
それもほとんどが邪悪な魔力である。神を超えるほどの。

だが、それを心配したヒールとグランドは魔力を封印した。


ミラヌダ「お母様。そろそろ、遊びに行ってきていいですか?」

ヒール「ええ。行ってきなさい。」

ミラヌダ「!はい!」


ミラヌダは嬉しそうに駆けていった。それを見守るヒール。


ドリーム「・・・・哀れな子ね。」

ヒール「でも・・・・どうしようもならないわ。」

ドリーム「わかっておるが・・・・、封印をしていても
      そのうちは・・・。」

ヒール「分かっています!けど・・・・どうしようも・・ならない・・。」

ドリーム「・・・・・・・・・・・。」


ヒールが涙を流し始めるとドリームは包み込むように見ていた。







ミラヌダ「あいつ・・いるかな。」

ミラヌダには人間の友達がいた。
名は「マジス」

ミラヌダは魔力があったせいか人間に姿を変えることができる。
いつのまにか下界に行っている内に仲良くなった。


マジス「おーい!!」

ミラヌダ「マジス!!!」

マジス「最近、来なかったから心配したよ。
    ほら、いつものところ行こう!」

ミラヌダ「うん。」

マジス「実はさ、さっきすっごいうまい木の実見つけたんだ!」

ミラヌダ「ほんと!?行こ行こ!」





大体昼過ぎになるとこうやって遊ぶのだった・・・・。


平和だった。

何もかも平和だった。


それだったのに・・・・


運命は止まってくれなかった。








グランド「・・・・・・・・・・・、ん。」

ヒール「どうかしました?」

グランド「おかしい・・。変な力が封印を・・・・。」

ヒール「・・・え・・!?」

グランド「制御は毎日している。封印の印も抑えている。
     なのに・・・何だ・・この・・圧力は・・・・・。」


ミラヌダ「お父様・・・・?」


ヒール「!駄目!!!きてはいけない!!!」




ミラヌダ「え?」








【ハテヨ・・・・・。】


え?誰?


【ハテヨ・・・ジャアク・・・・ハテヨ】

悪?果てる?



【ハテヨ!!!!!】





どくん・・・・





どくん・・・・・






胸の中で・・・何かが・・・・来る・・・!?




どくん・・・・




どくん・・・・



ミラヌダ「ぐ・・・・うぐ・・・・・うあああああああ!!!!」


ミラヌダの体が黒いものに包まれ混乱状態となる。


ヒール「・・・ミラヌダ!!」

グランド「まずい、出ろ!」

ヒール「嫌よ!あの子を一人にする気!?」

グランド「時間がないんだ・・・行くぞ!!」

ヒール「まって・・・! ミラヌダ!!」


ミラヌダ「う・・ああああああ!!!!」






この時、封印は完全に解けてしまった。
神として完全に覚醒していなかったミラヌダはその魔力に制御を奪われ・・

完璧的な邪神となり、世界の敵になった。




ミラヌダ「・・・・ふふ・・・ふははははははは!
     ようやくだ・・・この時を待ちかねていた・・・・。」

誰!?君は誰なんだ!僕を出せ!!

ミラヌダ「出す?嫌だね。せっかく出れたんだ。
     君にはもう少しそこにいてもらうよ。」

いやだ!出して!

ミラヌダ「うるさいなあ・・・、まあいいよ。まずはこの世界を・・
     壊してやるんだから!!!!」

やめろ!お母様やお父様に何かしたら許さないからな!!

ミラヌダ「ハハハハハハハハハ!!勢いだけはいいんだな。
     まあ・・いい。眠ってろ。。。目障りだ。」

え・・・やめて!お母様!お父様!!逃げ・・・て・・・・。


ミラヌダ「・・・さて・・・まずは厄介な神から行こうかな。」













ヒール「ミラヌダ!!無事だったのね!?」

ミラヌダ「・・・・・・・・。」

グランド「・・・・・・・?」

ヒール「どうしたの?ミラヌダ?」

グランド「・・・・・・グレイブ!!!」

ヒール「・・!!!」

グランドは攻撃するがすっと避けられてしまう。

グランド「・・貴様、何者だ!?」

ヒール「・・!?何を言っているの?ほら、ミラヌダじゃない。。。」

ミラヌダ「フフフ・・・ハハハッハハハ!!」

ヒール「!?」

ミラヌダ「御久しぶり、ヒール・エンジェル。
     でも、さよならだ・・・・。」

ヒール「・・・・・!?」

グランド「まずい!」

ミラヌダ「消えろ!!!!」


ブッラティングハウリングだ。
ヒールはグランドに助けられたがただ絶望しているようだった。
私はそれを心の中で見ていた。



やめて・・・お母様を・・お父様を傷つけないで!!

体が思うように動かない。

支配されているような・・そんな感じだった。



グランド「・・・ヒール戦うぞ。」

ヒール「・・・!?でも・・・。」

グランド「・・あいつはもうミラヌダじゃない。
      本気でやらないと死ぬぞ。」

ヒール「・・・・・分かりました。」


ヒールは涙を止め攻撃を開始した!


ヒール「ホーリーランス!!!」

光の刃が無数に襲う!


痛い!やめて!どうして攻撃するの?


ミラヌダ「クッ・・やっぱり神だね。でも、まだまだだ!!」


グランド「とどめだ・・・グランドダッシャーーー!!!!」



うわあああ!痛い!お父様まで・・・!!



ミラヌダ「クッ・・・まあいい。今回は見逃してやるよ。」


そう、言い残すとミラヌダは去っていった。



ヒール「う・・・・ううう・・・。」


ヒールはとたんに泣き出し始める。
これが、下界では大雨となってた。




この話は天界に広まった。

「ミラヌダは邪神だった!」

「やっぱりね・・・。」

「危険だわ、すぐに襲ってくるって!」

「何でも皆殺しらしい・・・。」




こんなうわさを聞くたび胸が痛くなる。
そのうわさのせいか、ヒールとグランドの邪神ではないかとうやまれた。
だが、そう思っていない神もいた。
それから、ヒールはこもったままだった。






ある日グランドは言った。








「ミラヌダを倒す・・・・・。」










世界は危機を迎え入れようとしていた。


だが、まだ始まりにすぎないのだった。










【続く・・・。】






あとがき
おそれながら前編です。
神々の話、いかがだったでしょうか?
プロローグからわかっていたと思いますが
このあと彼らはキーを造ります。
そして、封印。それが一年ぐらい有ります。
なんかわくわくしてきますw「え
まあ、こんな私ですがどうぞ後編もお読みくださいませ!
それでは!

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