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テイルズ オブ キーファイブ【16】


グランド「これより、ミラヌダは敵になった。

         よって、攻撃を開始する。」


―――――――このとき、ミラヌダは世界の敵になったのだ。


ヒール「て・・・・・!!」


ヒールは言葉を出すことができなかった







テイルズオブキーファイブ  

                    【第十四話 昔話なんかじゃない(後編)】 










ヒール「そんな・・・。」

グランド「わかってくれ、ヒール。

     私は、決めたんだ。
   
     あいつは・・・・・・敵だ。」

グランドはうつむきながらそっと話す。

ヒール「・・・・・・、」

グランド「あいつは、もうあの心がないんだ。

     もう、知っているあの「心」はない。

     わかってるか?

     つまり、お前の言っていることは・・・同情だ。」



ヒール「・・同情・・・?」

グランド「そうだ。ただの「同情」だ。

     ヒール、今はそれを捨てろ。」

ヒール「っ・・・!」

グランド「あいつは、きっとこの世界をめちゃめちゃにする邪神だ。
  
     今、やらないと先に死ぬのは私たち「神」だ。

     人もそのうち殲滅し、この世界は「暗黒」になるだろう。。。

     アテナも限界になる、。」

ヒール「でも・・・あの子は・・!!あの子は!!」

グランド「ヒール!!!!」

ヒール「っ・・・!!」

グランド「同情は止めるんだ!あいつを生かすのは・・無理だ。
  
    皆、あいつを「敵視」している。」






ヒール「・・私は、悔しいの。」

グランド「くやしい・・?」

ヒール「自分の理想で育てて来たあの子を・・

    あんな・・・簡単に変えられるのが・・・くやしいのよ。。」

グランド「・・・・・戦うんだ。」

ヒール「・・・・・はい。わかったわ。」

グランド「そうだ、同情は捨てろ。それが・・一番だ・・。」

ヒール「・・・・。」


沈黙だった。

なぜ、あの子なのか・・?

なぜ、私じゃないのか・・・?



答えは、誰もわからない。


当たり前だ。


それは、元々「無い」のだから。





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グランド「そこでだ。私は、開発した。」


グランドは神をすべて集めて語りかけていた。

内容は「ミラヌダを倒す作戦」


ドリーム「武器・・?」

グランド「武器じゃないが、そうでもないな。

     これは「キー」だ。」

ヒール「キー・・?」

グランド「キーは我らの体内の力を吸い、それを新たな力にすることができる・・。」

オーディス「ほう・・で、その新しい力とは?」

グランド「新しい力、それは今の力を最大限にすることだ。

     つまり、力を分け、それを融合することでその間に可能性である「新たなる力」が生まれる。

     ミラヌダは・・強い。我が全員かかってもかなわないだろう。
 
     だから、最大限の力を全員でぶつけることで・・ミラヌダを倒すことができるのではないか。

     そう考えたんだ。」

ヒール「グランド・・・。」

ドリーム「「新たな力」か・・。まあ良い。わらわはキーでよいと思う。」

ヒール「私も・・。それしか、ないと思います。」

オーディス「それでいい。」

グランド「アテナは。」

アテナ「・・・私もそうすることにしましょう。」

グランド「決まりだな」

ヒール「・・・ええ!」

グランド「情報によれば、ミラヌダはもう行動を始めている。

     いますぐの方がいいかもしれん。」

ドリーム「構わぬ。全力で行くまでだ!!!」

ヒール「もう、同情はしないわ。世界を、救うのよ。」

オーディス「さっさと終わらせようか。」

アテナ「世界創造神として、行きます!!」

アテナはその翼を広げ、構えた。

グランド「よし、行くぞ!!!」



決戦は、、もうすぐだ。












ミラヌダ「・・・ん?

     何だ。風か・・・。」

ミラヌダは、地上の岩陰でじっと座っていた。

ミラヌダ「神は面倒だ。だから、先にじゃまな人間を倒す。。」

そう、ミラヌダは人間の様子を窺っていた。
地上では、天地異変が起こり、問題になっているのだ。




ミラヌダ「面倒だ。さっさとやるか。」

そっと立ちあがったその時だ。



《ホーリーランス!!!!!!!》

無数の光の刃が襲う。

それを、軽くかわす。


ミラヌダ「お出ましか。神様さん。」

ヒール「ミラヌダ・・・私たちはこの場であなたを倒す!」

ヒールの目は本気だった。

あの頃じゃない、真面目な目だった。

ミラヌダ「まった。ここじゃあ、君たちも迷惑だろう?
    
     だから、、用意したよ!!!」

ヒール「え・・!?」


!!!!!!



気がつけばそれはラムレインじゃなかった。

まったくの別世界。

人間も、神もない。

ましては、大地すらない。

何も無い孤独の世界みたいだ。



ミラヌダ「最高の戦場だろ?

     君達のためにわざわざ用意したんだ。

     だからそれなりに、楽しませておくれよ!!」


「シャドウランス」だ。

無数の闇の刃がヒール達を襲う。


ヒール「くっ・・・さ、行くわよ!!」

グランド「グランドラッシャー!!!!!!!」

大地が激しく揺れ、その地面の割れがミラヌダを襲う。

ミラヌダ「くっ・・。やるね。

      でも、まだまだだよ!!」

またしても「シャドウランス」が襲う。

ドリーム「泉よりいでし女神の使者よ
 
            その力、御身に奉げよ!!!

                       ナース!!!!!」

全員の力が回復する。


オーデイス「食らえ!連刃空襲乱!!!!」

アテナ「償いなさい・・・。

     レイ!!!!!」



――――――――戦いはまだ続いた。




ミラヌダ「クッ・・・強いね。神は、でもなめちゃ困るね。

      食らうがいい。

       天空満所に我はあり

       黄泉の門開く所に汝あり
                  
        開け 裁きの力


        インディグネイション!ジャッチメント!!」




!!!!!!!


ヒール「キャアアアアア!!!」グランド「グッ・・!!!!!」ドリーム「キャアアアア!」

オーデイス「ウワアア!!」 アテナ「ウッ・・!!」



バタッ




(た・・・立てない・・・!?)





ミラヌダ「ハハハハハハハハ!!

      全然面白いや!こんな技で倒れちまったよ。手加減したのにさ。」


(手加減・・・!? これが・・!!?)

(なんと言うことだ・・最大の力でも、かなわぬというわけか・・。)

(くそ・・・我々はここでお終いなのか!?)

(声も出る気力が無い・・?くそ・・。なぜだ。)

(世界を・・・・・守れないのか・・・。)





ミラヌダ「そうしたのさ。全然、動けないみたいだね。

     じゃあ、仕方ないね。
    
     私も忙しいんだよ。だから、ここで消えろ!」


(嫌・・・嫌だ・・・・!!)

(くそ・・・くそおおおおおお!!!!!!)

(世界を・・・・・)

(皆を・・・・)

(地上を・・)

(ラムレインを・・・・)



《救う!!!!!!!》






ミラヌダ「な・・・何!?」


キーから巨大な光が出るのだ。

目が痛いほどに。


ヒール「っ・・!!声が・・・。」

ドリーム「体が・・動くのか・・!?」

オーデイス「力が・・・湧いてくる・・・!?」


グランド「な・・・なんという事だ。。。」


(最大限にするには強力化もあるのか・・・!!)

アテナ「グランド・・。」

グランド「はい。

     これで、最後だ。行くぞ!」

【はい!!!!】



彼らはさっきとまったく違う。

オーラははっきり見えるほどキラキラ光っていて。

すごく、激しい力にはミラヌダはよく分かった。


ミラヌダ「クッ・・・!?な・・何なんだ!!

     一体、何が・・・!!」


グランド「地の王 ノームよ
        今 我の声を聞き 目覚めよ

                   ラスト・ラシャ―!!」

グランド・ラッシャーと遙に違う強力な地震が襲う!


ミラヌダ(な・・何だ・・この力は・・・!!)


ドリーム「夢の衣玉よ 我が声を聞け

      そのいかなる力を此処に示し


       隠を浄化せよ!!!      ライテングス!!!」

光の玉が無数に転がり、襲う!!

オーデイス「食らえ。
  
       我をほうむさる邪 心示し印

       答えを・・示すがいい

       霊神魔襲剣!!!!!」


邪悪なる力と聖なる力が交互し切り裂く!!


ヒール「回復します。

     泉よりいでし女神よ

     願わくば未来と過去による大いなる魅に・・此処に集さん

     セイント・ビース!!」

聖なる力で回復する!!



ミラヌダ(クソ・・手がだせない・・。)

ミラヌダ「でも、終わりだ・・・。

      天空満所我はあり・・・

アテナ「そうは、させません。

     
     光精霊「レイ」よ

     ソナタの力・・・我と融合し・・ここに集いたまえ・・

     

       これで・・・・終わりです。。。



               レクエムス!!」


アテナの歌声でレイとの力が襲う!


ミラヌダ「クッ・・・・

     ウワアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」














戦いは・・・幕を閉じた。





グランド「・・・終わった。」





ヒールは、少しうつむいて・・言った。



『・・・ごめんなさい・・・・。』



涙がどうしても止まらない。。。


いや、止めたくないのだ。





こうして、


「地上」も「天界」も「階」も・・・



【ラムレイン】は、


五つの神の活躍により・・


救われたのだった。。



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アテナ「ここで・・・封印しましょう。」


だが、問題はまだあった。


消えたのはミラヌダの体だけ。

魂が魔力の素だったので消えなかったらしく、

今も動かないまま残っている。



アテナ「私が・・・ここで封印します。」

ヒール「・・・・お・・・お願いします。。。」


グランド「・・・・・・大丈夫だ。」


ヒール「・・・・・・はい。」









こうして、魂は「器」に封印された。

それは、今では「スポット」

そう、呼ばれている。

完全なる制御とも呼んでいるのだ・・。










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メル「このあと、私が生まれたの。
  
   私は言われたわ。動けないミラヌダに。

   『行け!そして、ここから出せ!』てね。

   私は人間として力をつけることでミラヌダの力が強くなるの。」

キル「ちょっと、待った!それって・・まさか・・・。」

メル「『一心同体』って奴よ。

   私とミラヌダは共存だからね。

   死ぬのも、生きるのも一緒。」

アリン「・・・一緒・・か。」

キル「でも、どうしてお前が生まれるんだ?
   
   ミラヌダにはもう力がなかったんだろ?」


メル「きっと・・ミラヌダの強い意志が私を生んだと思うわ。」

キル「強い・・意思?」

メル「うん。

   ずっと、聞こえるの。

   「憎い」「悔しい」ってね。

   でも、それはちがう方。」



シーナ「つまり・・・ミラヌダは二人いて良い方がいま封印されていると言うことか?」

メル「・・うん。私は、その心の一部。そして、今の心の一部。

   つまり、人間だよ。。。。」


レイト「・・・・・・つらいのか?」


メル「・・・うん。つらいよ。」





アリン「・・・ごめん。」


メル「・・・え?」


アリン「私ずっと、メルの方が軽い方かと思ってた。

    でも、実際には違った。。。

    メルの方が・・・つらいのよね。。。」


メル「・・・もういいよ。

   ねっ・・みんな行こうよ。」

キル「・・・・え?」

メル「こんな事している間に世界の崩壊は進んじゃうよ?

   ほら、早く!!」

レイト「ああ・・行こうか。

    今度こそ・・決着をつける。」

アリン「もう・・・誰もつらい思いを・・させないわ。メルみたいに・・ね。」

シーナ「村長と・・約束したものね。」

メル「うん。」

キル「じゃ、行くぞ!!皆!!」









キルは剣を上に突き出した。


それは、凄く意思強く良かった。。




そう・・思った。




でも・・・・



物語は・・・・




もうすぐ・・・・



本当の真実が待っているのだった・・。





【十五話に続く】





あとがき


えーと・・・いや、いっちゃいました。神の話。
書く気満々だったんですが・・途中から保存しました。(中断)
疲れます・・。本当に。
それでは、がんばっていこうと思います。。それでは!

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