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テイルズ オブ ライト&ダーク【10】


           私に頂戴
               貴方のその力・・
                    私に頂戴?
              
              第9章  嘘

        包帯は、所々真っ赤に染まっていて傷は見なくともとても痛々し
かった。
        「この包帯はいったいなんなんだ」
        ロイが静かに訊ねる。
        「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
        「それよりもその傷をなおさねーと」
        レインが呪文詠唱を始めた。
        「ファーストエイド!!」
        包帯の上からは見えないが、傷はふさがったようだ。
        「クレアさん、大丈夫ですか?」
        ティルーが聞いた。
        「うん。もともとそこまで痛くなかったし」
        「お前神経大丈夫か?」
        イズミが真顔で問い掛ける。
        「・・・・・・・・・・・天光満つるところに我はあり、黄泉の門開くとこ
ろに汝あり
         出でよ神の雷・・・・・・・・これで終わり・・」
        にしたいの?とでも言うように、クレアはイズミを睨む
        「ちょッちょっとたんま!!冗談だからやめろ!!!!」
        イズミが必死になりながら止めた。
        「よろしい」
        クレアは呪文詠唱を止める。
        「ロイも言ってたけど何でそんなけがしたの?」
        ルイが問う。
        「・・・・・・・・・・・・・これは、旅をしてる時に、モンスターに
         襲われてた人をかばった時にね・・」
        「俺がそのモンスターに仕掛けた攻撃があったのに気付かなくて
         俺の攻撃があたっちまったんだ」
        「レインに気を使わせるから黙ってたんだけどね」
        「そうだったのか・・・・・」
        「といただしてごめんね」
        「気にしないで。隠してた私も悪いし。」
        そういってクレアは背を向けると、歩き出した。が、
        「きゃぁあああああああああ!!!!」
        「クレア?!」
        「何よこれ!!」
        見るとクレアの体に鎖が巻き付いていて、
        その目の前には少女がにやりと笑いながら宙に浮いている。
        『そっちのお兄さんにも来てもらおうかしら』
        そんな声が聞こえたような気がした。
        その瞬間ロイにも鎖が巻き付いてきた。
        「?!!」
        『ごめんなさい。貴方達のほうが効率がいいの。
         貴方達の力を・・・・・・・・全部私に頂戴?』
        少女がそう言った。
        その瞬間、目の前が真っ暗になった。
        ロイは意識を失った。
        クレアとロイ、それに少女は4人の前から姿を消した。
        「ロイ!!!」
        「クレアさん!!」
        「くそっ。どこにいったんだ?」
        「・・・・・・・・・・・・(あいつの本気が見れる、いい機会
だ。
         楽しみだな。あいつの本気は俺が相手をしても引き出せないから
な)」
        レインは慌てる三人の後ろで、不適に笑っていた。
        クレアはというと・・・
        「ロイ!ロイ!まったく・・・・・・・・・・・」
        ふざけてるなといいながらもクレアは鎖を素手で引きちぎる。
        ロイの分の鎖を引きちぎった後、 
        クレアはあたりを見回した。
        『さすがね・・・・・・。そうだわ、まずは貴方の体をもらおうか
しら』
        クレアの体の自由が利かなくなった。
        「?!」
        『すばらしいわ。みんなこうなのかしら、神様って』
        「なんのことだ」
        『もう無駄よ。この体は私のもの。おとなしく従ってね』
        「何をする気だ」
        『貴方の弟も、同じ運命をたどるわ』
        「?!!!!」
        『おとなしくしてっていってるのに・・・・。まあ、不意うちだと
しても
         私みたいなのにつかまるなんて、悔しいものね。
         仕方ないわ、無理やりにでもおとなしくしてもらわないと』
        クレアの意識は、心の奥に閉じ込められた。
        『そこで、弟の様子も見ていればいいわ。
         驚くでしょうね。貴方が自分の仲間を襲う様子を』
        「おまえ・・・・まさか!!」
        『今ごろ気付いても遅いわ。命令よ。あいつらを消せ』
        「くそ!!!」
        『力が欲しかったしね。ちょうどいいわ』
        「レイン・・・・・」
        クレア、いや少女の笑い声が響く。
        本物のクレアの呟きは、その場に倒れている片割れにも通じなかっ
た。
 
        目覚めたらそこは、
              冷たい実験室
                   腕にはチュ‐ブがささっていて
                          実験用の水槽に私はいた
                       そこは私の手でこわしたけれど
                   恐怖は消えることは無い
                封印をいつとかれたのかは知らない
                       その間なぜ成長したのかも知らな

                     ただわかるのは
            レインだけは私の味方だってこと
                  あの時とっさについた嘘は
                           レインを傷つけたかもし
れない
                     でも一番怖いのは
                私の手で、ロイと、レインを傷つけるかもしれな
いという事
               そして、初めて出来た仲間を失うかもしれないとい
う恐怖だった

あとがき
ナルです
意味不明~♪
『わかってるなら書かないほうがいいんじゃない?』
うわあ!
びっくりさせないでくれ!
『貴方が呼んだんでしょう?』
いやいや、呼んでない呼んでない
ついでに言うと私は何にも見ていない
『で、結局どうだったの』
うん、ロイが片割れってことはかけたし、
クレアノ正体も明かしたし
問題ないはず。
『そう』
でも私的には前の回に書き忘れた事が気がかりで・・・・
『なにを?』
クレアの使ったメテオスフォーム、あれはオリジナル台詞をつけてみました。
あの、やむをえないわ!のところがすきなんです。
ってことをよ
『くだらないわね』
でも、今書けたからいいわ!
次回、幻の対決。
クレアVSレイン!!
命がけの戦い!
って感じになります。
それでは! 

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