テイルズオブナス【1】
<第1話 友の死>
強い日差しの中、ケイタ エッガーは今日もナスビを育てていた。いつもどうりに水
をまき、肥料をやり、雑草を取り除いた。
作業も終わり帰ろうとしたその時「おーい!ケイター!」と二人の子供が走ってき
た。親友のニク クドーウとルーミ イータイだ
二人とも息を切らせてケイタに言った。「町外れに洞窟があったんだ!行かない
か?」とクドーウが言った。ケイタは首を振りながら
「でも・・・もう帰らないといけないし」ケイタは門限が5時だ、今は4時50分も
う家に帰る時間だった。
「えっ!・・・私ケイタ君が居ないと怖い」とイターイが言った「そうだよ!魔物が
居るんだぜ!ケイタが居ないと殺されちゃうぜ」とクドーウも言う、
ケイタの両親は昔世界を救った、ロイド アーウィングとコレット ブルーネイルの
息子だった。ちなみに彼等は出来ちゃった婚でその息子がケイタだ。
父親のロイドは剣術が凄いので息子のケイタもそこそこ得意だった、ケイタは友達思
いなナスビ顔なので「よし!行こう!」とあっさりOKした。
洞窟に行く途中ケイタはクドーウにグミを渡した、「なんだ?このグミ色が変だぞ!
腐ってるんじゃないの?」とクドーウが言った。
ケイタは「このグミはオレの畑で取れたナスビとミラクルグミを調合して作った
【エッグプラントグミ】さ!」と自慢げに説明した。クドーウは
「そっかぁ、凄いなお前!剣術も出来て調合まで出来るのかよ」とケイタを誉めた。
「まぁな、まだ製作段階だけど大丈夫のはずさ!非常用に持っとけ」
とケイタが言った、そしていつの間にか不気味な洞窟が目の前にあった。ケイタは
「よし!いくぞ!」言うと洞窟の中に入っていった。
クドウとイターイも後について行った、10分くらい進んだところでエッグベアが2
体姿を現した。「うわぁ」とクドーウは尻餅をついたが、ケイタはエッグベアの足元
に
茄子・魔人剣を放つエッグベアの巨体が倒れたがもう1頭の攻撃をケイタはもろに受
けた。「ぐわぁ!いってー」ケイタは倒れこんだ。
しかしイターイが「ケイタしっかりしてぇ!ファーストエイド」回復魔法を唱えた、
ケイタの傷はふさがったそして「死ねぇ!茄子破斬!」思いっきり切り上げて切り下
ろし
た。エッグベアは死んだ・・・ずっと座っていたクドーウが「ケイタの技はすげえ
な!ロイドさんの技に自分のオリジナルを加えてるもんな」と言った。
ケイタは「いや・・・イターイの回復がなかったら危なかったよ」とイターイに礼を
言った。イターイは頬を赤く染めている。
「よし!そろそろ帰ろうか」とケイタは言った。しかし二人はイヤイヤと首を振る、
しかたなくケイタは先に進んだ、また10分くらい進んだら今度は
行き止まりだったケイタが「ほら!何にも無い、今日はもう帰ろう」と言った瞬間、
銅像が動き出した「なんだこいつ?銅像じゃなかったのか?」とクドーウが言った瞬
間
クドーウは銅像の攻撃を受けた狭い洞窟の中を5mも転がった。「クドーウ!!!」
とケイタが言ったがクドーウは瀕死状態だった。そしてクドーウはケイタがくれた
グミのことを思い出した。パクッと一口で食った、「うぅ・・・マズゥ、ニ
ガァ・・・」と言うとクドーウは力尽きた、「う・・・うわぁぁぁ!!!」ケイタは
親友の死をなげき、闇雲に攻撃した、「うおおお!!茄子連撃破!」ケイタは自分の
持っている全力の力をぶつけた・・・