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テイルズオブザワールド3.5【1】

ネタバレ注意

この物語はゲームの本編のその後を書いたものです。

オリジナルのキャラクターも混ぜて新しい物語を書こうと思っています。

たんなる趣味ですので、テイルズファンの方々に不快に思われないよう、テイルズキャラの個性を壊さないよう気を付けたいです。

自分もテイルズは大好きなのでこの小説のご感想以外の雑談のようなものでもコメントはとてもありがたいです。

しかしながら、あまり誹謗中傷的なコメントなどは控えて頂きたいです。
たんなる趣味ですので。


はじめに、TOWといえば主人公は世界の救世主であるディセンダーです。

ゲームをプレイされたことのある方はご存知でしょうが、主人公は容姿や名前は自由に決めることができます。

この小説の場合は性格まで書かせて頂くことになります。できれば見ていただける方々が想像しやすいよう詳しく書こうと思います。

さて、まずはこの物語の主人公となるディセンダーの紹介からしていきましょう。


・名前
アウレア(ラテン語で黄金のという意味)ギルド・アドリビトムに入団後にカノンノに名付けてもらった

・髪
金色でTOHのシングよりも後ろ髪が少し長く下にストレートに垂らしてある

・目
二重で瞳の色は翠色

・顔立ち
シュッとしているやせ形で鼻は高く唇は薄く日本人とアメリカンのハーフのような感じでイケメン。肌の色はTOVのユーリと一緒

・身長
180㎝

・体重
74㎏

・性格
戦いにおいていくつか自分で決めたルールを持っており、決して破ったりはしない。普段は人を辛かったり容姿に反した訳の分からないボケを自らかましたりと飄々とした態度をとる。しかし、芯は強く仲間思い。ふざける時は大抵何かしらの策があるから。ある程度の常識は学んではいるが常識外れな部分もしばし見受けられる。

・武器
片手剣(刀)

・戦闘スタイル
職業によって異なるが、主に剣士をしている。

・服装
黒のアンダーシャツを下に来て上に薄い青色のジャケットに軽い金属でできた胸当てを装備している。ズボンはジーンズのような丈夫な黒のもので、膝あてのプロテクターがつき、靴は黒のブーツをはいている


こんなものでよろしいでしょうか?
なにかご質問等がございましたら申し付けください。


それでは、今から始めていきたいと思います。


【第一話】 帰ってきたディセンダー

ここはギルド・アドリビトムが拠点としているバンエルティア号という巨大な船の甲板

今日は雲一つない晴天であり太陽が眩しく輝いていた。そこにクエストから帰ってきたと思われる少女が一人、遠くを見つめていた

見つめる先には世界樹があり、少女は桃色の髪を風に吹かれながら寂しそうな顔をしていた

「お嬢様ー!」

そこに、服をきた小動物がお尻の羽をパタパタと動かして飛んで近付いてきた

「ロックス!」

ロックスと呼ばれた小動物は少女の様子を見て、また世界樹を見ていたのかとたずねた

その質問に少女は肯定する。今から約3ヶ月前、この世界はある危機から救われたばかりなのである

この世界は以前、星晶(ホスチア)と呼ばれるエネルギーを巡って各国で戦争が多発していた。その星晶は無限にあるわけではなく次第に枯渇していき世界は富のある国とそうでない国の差が激しくなっていった

その星晶と呼ばれるエネルギーは実はジルディアというルミナシアとは違う星を封印しておくためのものだった

この世界の住人はそんなことを知るよしもなく星晶を採掘し続け、封印は薄れていき世界のあちこちで異変が起こり始めたのだ

そして、アドリビトムのメンバーはこの世界に封印されていたものの事を知ることとなり、ジルディアの驚異から世界を救うためディセンダーと共に戦ったのであった

全ての戦いが終わり、ディセンダーはこの世界とジルディアが共存出来るように、世界樹へと帰っていったのである

ディセンダーはわかれる前に少女と約束した。自分はまだやらなければいけない事が沢山ある。だから必ず…帰ってくると

だから、少女は毎日こうして甲板へと出て世界樹を眺めるのであった。ディセンダーがいつ帰ってきても、お帰りとすぐに言えるように

「ロックス…。彼は、まだ帰ってきてないんだよね…」

寂しげにそう呟く少女を心配してロックスは前向きな言葉を少女にかける

その時、世界樹からなにか光が飛び出して空高く上っていった

「お嬢様。そろそろ、中へ入りましょう。風邪を引いてしまいますよ」

「…うん」

少女が甲板から船の中に戻ろうとした時、なにやら叫び声の様なものが上空から聴こえてふと、空を見上げると見覚えのある金色の髪の毛をした青年が落ちてきた

少女は目を見開き、驚いたといった様子で口を両手で押さえた。そして、目からは涙がこぼれ落ちる

「どわあああぁぁぁぁぁあああ!!」

やがて、青年は甲板へ叩きつけられ目を回していた。イテテ…と打ち付けた腰を擦りながら体を起こす青年。ロックスはパニックになってあたふたしていた

「あ、あなた…なのね?帰ってきたのね!!」

「いっつ…世界樹はなんでこんな雑に送るかね…。お、カノンノ。ただいま!」

その言葉を聞き、カノンノは帰ってきたらずっと言おうと決めていた言葉を口にした

「うん、お帰り!アウレア!」

カノンノの最高の笑顔に不敵に微笑み返すアウレア。この笑った顔を見るのは本当に久しぶりだなとカノンノは思った

「お帰りなさいませ。アウレア様。先程は心臓が飛び出すと思いましたよ」

ロックスは苦笑しながら汗をハンカチで拭った。しかし、ロックスも心から喜んでいるようで言っている台詞とは裏腹に声が弾んでいた

「よぉ、ロックス君も出迎えありがとよ」

アウレアは微笑みながら右手をあげて挨拶する。カノンノはニコニコして早く皆に知らせなくちゃと船内にアウレアを引っ張っていった

帰ってきたアウレアを見たギルドのメンバー達は泣いて喜ぶ者や笑顔で叩きのめす者や帰ってくるのが遅いと怒る者もいてその日、すごく賑やかだった

ロックスがアンジュの怒りを買い、火の粉がアウレアに飛んできた事は余談である

アウレアが帰ってきて次の日。アウレアはすぐにギルドの依頼に取り掛かっていてルバーブ連山へと来ていた。メンバーはカノンノ、ヴェイグ、アーチェ

「ここにも久しぶりに来たな~。そういや、最近の各国はどういう状況なんだ?」

俺はまだ帰ってきたばかりで各国の状況を全く知らない。俺がいなくなってから国はどういう姿勢であるのか知っておきたかった。危機が去ってまた戦争なんてまっぴらだが

「今は星晶に頼りきりだった国々は方針を変えて他の国と貿易を行う事で足りない資源を補いあっている。流石に全てが上手くいっている訳じゃないが戦争は起きていない」

俺の質問にはヴェイグが答えてくれた。相変わらずクールだが実は熱い事も今までで知ることができた仲間だ

そうか、まだ問題はあるみたいだけど、少しずつ世界は変わろうとしているんだな。安心した

「ねぇ、アウレアはどうやって世界樹から出てきたの?カノンノからは飛んで落っこちてきたって聞いたけど」

「まぁ、ホントの所は俺もよく分かってねぇんだよな~。なんか世界樹に、この世界をよろしくお願いしますって言われて身体が光に包まれて、気が付けば遥か空の上ってわけよ」

ふーんとアーチェが合図ちを打つ。まだ完全にジルディアと融合は出来てねぇのに世界樹はなんで俺をこの世界に送ったんだろう。ひょっとして、また危機が訪れるんじゃねぇだろうな?

俺が難しい顔で悩んでいるとカノンノが気を使ってか別の話題に変えて俺に話しかけた

「そういえばね!最近、ポツポツとジルディアのドクメントが見える事があるの!この世界と交わっているんだなって思って感動しちゃった!」

笑顔で話すカノンノにつられて俺もつい微笑んでしまった。ずっと世界樹の中にいたからわかんなかったが、カノンノの話を聞いてホッとした。

そうか…いつかラザリスとも出会えればいいなとカノンノに返す。そんなこんなで依頼にあったガルーダを発見した

「1…2…3…4、5匹いる!よーし早く片付けちゃおっと!」

「ん?なにか用事でもあるのか?」

やけに張り切るアーチェを見て俺はなにかの勘が働きかけ質問してみる。アーチェはちょっと頬を赤くして、別に何でもないとそっぽを向いた

「…ははーん♪」

俺はニヤリと笑って、チェスターの事かとたずねると頭をぶんぶん振って否定した。分かりやす過ぎるだろ。相変わらず夫婦漫才ばっかやってんだろーなと思うと、笑いが出てしまう

「ちょ、ちょっとー!なぁに笑ってんのよ!」

「いやー、ワリィ。ホントにアーチェはチェスターの事好きなんだなと思ってよ」

俺の発言にボンッと音を立ててアーチェの顔は真っ赤になりショートした

「アウレア、アーチェ!戦いに集中しろ!来るぞ!」

ヴェイグの葛にハッとなった俺とアーチェは突進してくるガルーダを避わした

「もーう!アウレア、あんた後で覚えときなさいよね!ファイアーボール!」

アーチェが放った火の玉が三つともガルーダに命中する。怯んだ所を俺が刀をつかって止めを指す

「落ちろ雷…ライトニング」

「絶氷刃、絶空衝裂破!」

カノンノの魔術にヴェイグの剣技が加わりガルーダ達を倒していく。そして、ガルーダの最後の一体は俺の刀で斬り倒し依頼のガルーダ討伐は完了した

帰る途中、何か見られている気配を感じたが気のせいか?

アウレア達がルバーブ連山を降りてバンエルティア号に乗るのを確認すると、岩影から額にバンドを付け肩から袖がない身軽そうな全身黒の服装、茶色い髪の男が出てきた

男は鋭い眼光で飛び去っていくバンエルティア号を見ながら呟いた

「ディセンダー…帰ってきたという情報は正しかったか…」

やがて、男はすごい跳躍でゴツゴツした岩肌を下っていき谷へと消えていった


数日後…


「アウレア!大変よ!」

アンジュの慌てた顔を見て珍しいと思った俺は話を聞いて俺も驚いてしまった

なんでも、ラザリスを見たという手紙がきたとか。ラザリスとはルミナシアに封印されていたジルディアという星そのものでかつて、敵としてこの世界に戦いを仕掛けアドリビトムと戦った少女である

まさかとは思ったが、それが事実なら俺は行かなければならない

「場所は?」

「コンフェイト大森林の奥地、前に生物変化現象が最初に起きた所よ!」

前にエステルと調査をしにいった場所か…、あり得なくもないな

「よし、そんじゃ行ってくる」

「一人で行くつもり?もしもの事があったらどうするの?」

アンジュは真剣な顔で質問してくる。俺の事を心配して言ってくれているのは分かる。けど、ラザリスに余計な不安を与えたくはなかった。大勢で行くより、俺一人の方が警戒しないですむと思うから

「確かにラザリスがいるならあなた一人の方がいいかもしれない。でも、これがガセであなたをおびき寄せるための罠だったらどうするの?って聞いてるの」

そーいやそんなこと考えてなかったな…アドリビトムの皆がいいやつ過ぎて人間の悪を頭から外してた

俺がボーッとしてるとアンジュはため息をついて最低でも一人はギルドのメンバーを連れていくことを条件に行くことを許可してくれた

「けど、誰を誘うかね~」

悩んでいるとホールに丁度クラトスがやって来て俺に気付き話しかけてきた

「どうした?そんな顔をして」

「あら、クラトスさんなら大丈夫じゃないかしら?経験も豊富だし、実力もこのギルドじゃ上だし」

クラトスか…。確かに頼りになるが逆にラザリスを警戒させてしまわないか不安だ…

けど、

「なぁ、クラトス。俺と一緒に来てくれないか?」

「む?」

アンジュが代わりに事の全てをクラトスに説明してくれて、理解したクラトスは快く承諾してくれた

クラトスは確かに実力もあるし経験もある。それになによりも俺がラザリスとこの世界の事で悩んでいるときに助言をくれた一人でもある

だから、ラザリスと会うときもきっと、ラザリスが不安にならないような何かしらの処置をとってくれると思う

ラザリス…本当にいるならお前に人間の素晴らしさを沢山知ってもらいたい。アドリビトムの皆を見て人間の良い方の面も知ってほしい

俺はクラトスと一緒にコンフェイト大森林の奥地へと向かった


次回予告

ラザリスがいるとの情報を受けコンフェイト大森林の奥地へと向かうアウレアとクラトス
二人を待ち受けるのはラザリスか?それとも罠か?
そして、影で見ていた男の招待とは一体!?
ルミナシアに新たなる危機が訪れ始める…

次回
【第ニ話】
~俺のルール~

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