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テイルズオブジアビス ~魔界戦記~【1】

注:これは、テイルズオブジアビスの本編をかなりいじっています。テイルズオブジアビスの本編の世界を壊したくないと思う方は、控えてください。

-本編-

「時は来た・・・」

殺風景な場所で、一人の男が真っ赤に染まった天を仰ぐ。

「この魔界に終焉をもたらす時が・・・」

-ND2018-
■ラジエイトゲート、モースを倒し、エルドラントの結界を排除した後■

突如、ルーク・フォン・ファブレ一行の前に、謎の男が現れた。
男は、背中まで届く乱れた黒髪に、茶色の瞳。そして、黒い長ズボンと同色のアンダーシャツを着用し、その上から、旅用のマントを羽織っている。

「お前が、ルーク・フォン・ファブレだな?」

冷静な口調でルークに問う男。彼からは、凄まじいオーラが漂っている。何人も寄せ付けようとしないオーラが。

「・・・そうだけど、お前は?」

ルークは相手に問い返す。

「とりあえず、名だけでも名乗っておくとするか。私の名はレクサス。人は私を<闘神>と呼ぶ。」

男は、レクサスはそう名乗った。それを聞いたガイ・セシルは、

「<闘神レクサス>だって?俺たちは聞いたことがないな」

と言った。それに対しては何も答えず、彼は再び口を開いた。

「全てを話す前に、一つだけやりたいことがある」

彼はゆっくりと剣を抜く。

「私と一対一で戦ってもらおう」

「なんだと?」

ルークは一歩下がった。なぜ、自分が見ず知らずの男から戦いを挑まれなければならないのか?と思った。

「別に殺し合いをしようと言っているわけではない。ただ、戦おうと言っているのだ」

レクサスは剣を抜いたまま、まだ構えていない状態で答える。そのとき、ティア・グランツが前に進み出た。

「残念だけど、私たちはあなたと戦っている時間はないの。こうしている間にも、兄さん・・・いえ、ヴァンによって、このオールドラントは危機が迫っているの」

それを聞いたレクサスは鼻で笑う。ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディアがなにがおかしいんですの?と言って、彼を睨む。

「ヴァンデスデルカ・ムスト・フェンデか・・・。奴など、あいつに比べれば、赤子のようなものだ。まあ、表の世界ではトップレベルの実力者なのだろうが・・・」

「ヴァン謡将を赤子扱いですか。では、先にお聞きしたいですものね。あなたの言う、あいつについて、そしてこのオールドラントと別の世界について・・・」

ジェイド・カーティスが眼鏡のブリッジを押さえながらレクサスに問う。

「大佐、どういうことですか~?」

アニス・タトリンがジェイドを見上げて聞く。

「簡単なことですよ。彼は今、ヴァンのことを表の世界のトップレベルと言った。つまり、表があれば、裏の世界もあるということではないですか?」

ジェイドがそう解説し、アニスはなるほど~と頷く。

「ネクロマンサー・・・察しがいいな。よかろう、少しだけ話してやろう・・・。魔界のこと、そして九十九神と呼ばれる最強邪神のことを・・・」

レクサスの顔が険しくなる。

(続く)

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