テイルズオブジアビス ~魔界戦記~【2】
「九十九神?」
ティアが首を傾げて相手に問う。
「この世界と表裏一体の世界、魔界と呼ばれる世界がある。私はそこの人間だ」
「魔界って、クリフォトのことじゃないのか?」
「違うな。魔界は、お前たちの世界とは明らかに違う。血にまみれた世界だ」
その時だけ、レクサスの表情が一変した。まるで、憎しみで満ちた・・・
「そして、その魔界にこの世の最強の神が復活しようとしている。それが九十九神だ」
レクサスは話すのはここまでだという感じだ。
「神ですか・・・」
ジェイドはうさんくさそうに思った。もちろん、ジェイドだけでなく、皆もだが。
「どうする?ジェイド」
ルークはジェイドを見る。彼は、そうですねと言ってルークを見る。
「このまま引き下がってくれそうにもないですし、戦ってみてはいかがですか?相手も殺し合いをするわけではないと言っていますし・・・。その方が、相手もいろいろ喋ってくれるでしょう」
「心配するなルーク。もし、危なくなったら俺が加勢するさ」
ガイが安心させるようにルークの肩を叩く。
「わかった、やるよ!」
ようやくルークも剣を抜いた。
レクサスはそれを見ると、少し微笑する。
「見せてもらうぞ・・・お前の力を」
(続く)